演:石橋菜津美
概要
エイリス封印のために元老院が冴島雷牙のもとへ派遣した少女型の魔導具で、正式名称はマ号ユリ型で通称・マユリ。
獣の顔を持つ球体のような外見のホラーや邪気を封じる「籠」を心に宿しており、黒い手袋を着けている右手で、魔戒剣では封じられない邪気のこもった石版の破片を取り込んで封じることが出来、さらにはエイリスの種の探知や残留思念を読み取る能力も持つ。
しかし、籠の制御のために感情が排除されてしまうため、喜怒哀楽を表すことが出来なかった。
後に、雷牙や倉橋ゴンザと交流を通じて少しずつ変化していった。
出生(ネタバレ注意!!)
臨月を迎えようとしていた母親の魔戒法師がとある儀式の時に、ホラーに襲われた上に憑依。しかし母親の思念に守られたおかげで、お腹の中のマユリは憑依されずに無事に生まれた。
その後、四道法師に引き取られたが、ホラーの邪気を封じることが出来る能力から元老院に道具として扱われ、役目のない時は元老の地下に眠らされてきた。
四道曰く、マユリのような力を持った者は過去に誰もいなかったとされている。
それゆえにその力は未知数とされており、人間の魂すら封じることもできるのではないかと言われていたが、実際はそうではなかった。
「籠」が開くと漏れ出した邪気に支配されてホラー化する危険性があり、四道が調合した煎餅のような秘薬・聖餅を口にすることで抑えているが、邪気の侵食が進み過ぎると効果がなくなる。
自身と同じ境遇にあった魔界の獣・バルグに遭遇した際には同情して心を通わせ、命を懸けて救おうとしたが、バルグは討伐されてしまう。
バルグの犠牲となった影の魔戒騎士達を弔うべく建てられた墓の横にはバルグの墓も建てられ、その前では悲しむと同時に自分もいつかは心を失ってバルグのような獣になってしまうのでは?という不安を感じた。
結末
エイリスの再封印を果たした後、本来は再び眠りに就くはずだったが、彼女の自我の中でホラーの思念が目覚め、命の危険に晒されてしまう。
最初は雷牙達との思い出を忘れたくないために死を望むマユリだが、マユリと共に生きることを望む彼らの説得に応じ、自我の中へ侵入した雷牙によってホラーの思念を断ち切られ、再び眠りについた。
その後、しばらくの間は雷瞑館で眠っていたが、ラストシーンで目を覚まし、「おはよう」の言葉と共に雷牙に満面の笑顔を見せた。
その後
『魔戒烈伝』
第3話後半「処方箋」の主役として登場。
『魔戒ノ花』の頃に比べて幾分か表情が見てとれるようになっており、紅茶の味も楽しめるようになっている。ゴンザの使いで、元気の無くなった魔界竜の稚魚が泳ぐ絵画を手にアンナの店を訪れる。
『月虹ノ旅人』
本作では、ヒロインの一人として登場。
エイリスの決戦を経てホラーを封印する能力や術などの力はほとんど失われている。
以前より表情や感情が豊かになり、雷牙のもとで平穏に暮らしている。
雷牙と共に戦えなくなったことにジレンマを抱えているが、戦えないながらも雷牙の父・冴島鋼牙の力になっていたという母・御月カオルの存在に興味を持ち出しており、カオルの使っていたアトリエを覗かせてもらっている。
最近は、魔導具や薬の材料となる花を育てており、四道法師や媚空に送っている。
【警告】中盤以降のネタバレ注意!!
実はそもそも黒ノ列車に乗っていないことが判明する。雷牙がガロの鎧から帰還した後、英霊の塔へ向かう。
クロウから雷牙への花を託されるが、時間停止に巻き込まれそうになる。
だがその時、謎の少年に導かれ英霊の塔に入り、カオルと共に雷牙に花を送り、雷牙達の反撃の起点となった。
更なるネタバレ注意!!
英霊の塔はガロの系譜を継ぐ者でないと入ることが出来ないため、マユリは特別措置だと思っていたが、実はその身体に雷牙の子を宿していた。
そのため、彼女は英霊の塔に入ることが出来たのだ。
余談
当初は、人間とホラーのハーフという設定だった。
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