マルシンヴィラーゴ
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まるしんゔぃらーご
アングロアラブ系の日本の競走馬・繁殖牝馬。
1992年9月に札幌で開催されたアラブ系3歳戦でデビューし1着。岩見沢に転戦し2連勝し、重賞競走ジュニアチャンピオンでも勝利し、デビュー戦から4連勝を挙げる。
川崎競馬場開催の全日本アラブ争覇にも遠征し、ここでも勝利を収める。しかもレコードタイム優勝のおまけ付きである。
1993年シーズンは園田競馬場に遠征し、楠賞全日本アラブ優駿出走を目指し、トライアル競走へ出走。ここでも勝利を収めてデビュー以来無敗のまま全日本アラブ優駿へと出走する。しかし飛行機の音に驚いてパニックになり、スタートで躓いて揉まれる競馬となり、初黒星となってしまう。
その後は北海道へ戻ってアラブ優駿に出走して優勝。94年に岩見沢競馬場の銀杯に出走するが、レース前の調教でラチに激突して肩を傷めたことが災いし7着に沈んだ。これが現役最後のレースとなり、1995年2月24日に登録を抹消された。
引退後は繁殖牝馬としてマルゼン橋本牧場(マルゼンスキーの生産牧場)に繋養され、3番仔マルシンランサーが重賞門松賞(荒尾)を、4番仔デザートビューがクイーンカップ、銀杯(福山)を制した。
2003年に6番仔のインディペンデント(父・ワレンダー)を最後に、繁殖記録は途絶えている。
アングロアラブ種はサラブレッドに比べて従順で温厚な性格だが、マルシンヴィラーゴは名前に「じゃじゃ馬」を意味するヴィラーゴを含んでおり、その名に違わない癖馬エピソードに事欠かない。
- デビュー前の調教で突然逆走して他の馬に衝突する。マルシンヴィラーゴは大怪我を負ったが、衝突相手は殺処分となった。
- 厩舎の馬房の壁を蹴る癖があり、緩衝材として畳を敷いたが、3日で使い物にならなくなった。
- 引き運動すらまともに出来ず、厩舎関係者2名が病院送りに。
- 周りに馬がいると調教にならないので調教は深夜の競馬場で1頭だけで行う。
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