CV:宝亀克寿
概要
火星の警備会社CGSの社長。
整備士のナディ・雪之丞・カッサパとは古くからの付き合いで、雪之丞曰く「昔は犬好きのいいやつ」だったらしいが、作中時点では小心かつ強欲なブラック企業の経営者と化している。後に鉄華団となる参番組の少年達は疎か、一軍からの人望すら皆無。
反面、企業経営者としての能力はそれなりの評価をされており、テイワズの名瀬・タービンとのコネを確保している他、オルガですらマルバの経営者としての手腕は評価していた。
ギャラルホルンの襲撃時、自分は資金をかき集めいち早く逃亡するも、オルガ達の策動で会社を乗っ取られてしまう。
運良く旧知の名瀬・タービンに出会い、会社を乗っ取った『鉄華団への報復』を頼むが、鉄華団がタービンズと渡り合っている内に、少年達に阿頼耶識システムを強要していた実態を喋ってしまう。
そうしたやり方を快く思わない名瀬の怒りを買い、名瀬は鉄華団との和解を選び、マルバはテイワズの資源採掘衛星に送り込まれ、タコ部屋労働をさせられるに至った。
その後の安否は描かれていない。
組織トップとしての評価
人望が皆無に等しい状態で、それなりの規模の企業運営をしていた時点では、有能な部類であると思われる。
実際、社屋の光熱を(運良く手に入れた)ガンダム・フレームから賄うのは、経費節減の観点では「見事」の一言に尽きる。
だが、一軍以外の人材確保に孤児やヒューマンデブリ等の、自分より弱い存在に絞ってかき集め、あまつさえ彼等の教育費を節約する為に、入社条件に『阿頼耶識システムの強制施術』を実行するなど、悪い意味の合理性を見せ付けた。
また、一軍がストレス発散で行う参番組への暴力を制しないどころか、自身も弱い社員相手に暴言を吐き散らす等、組織内にパワハラが日常茶飯事に横行する状態に放置すると、お世辞にも下の者への配慮がない。
そして、身の危険を感じれば自分だけ逃げる、7話に至ってはオルガ達がハンマーヘッドに乗り込んで来ると、
- 自分の力で何とかするどころか、他人=名瀬の力を利用してオルガ達の抹殺を無理強いする
- オルガに銃を突き付けられると情けなく命乞いする(名瀬に止められた為に撃たれなかったが、当のマルバは撃たれたと思ったのか気絶してしまった)
などの小物さが露呈してしまう事態になり、最早『人の上に立つ者』の資格は一切ないと断じても問題ない程。
結果、オルガ達のクーデターにより会社を失う、実は(それなりに)有能なトド・ミルコネンを飼い殺す、クーデターが起こった経緯=マルバ自身の自業自得の暴露をする等、総じて見ると無能よりもマシと評価せざるを得ない。