CV:諏訪部順一
「勝利するなら覚悟しろ!!人を超え、ゴジラを超えたその果てに至ると!!」
人物像
異星人種族ビルサルド出身の技術官。60歳(人間換算で35歳)
身長180cm。階級は中佐。
ガタイのいいビルサルドの中でもひときわ屈強な肉体の持ち主。
冷静かつ論理的な学者肌だが、やはりビルサルドとしての価値観は強く、マッドというほどでもないにせよ目的を果たすためなら有機的な肉体であろうと人間的な精神であろうと捨てるべきという考えを持ち、さらに怪獣を殲滅するということは自らがそれを超える種になるということであるとも主張している。それに加えて合理性を無視して感情に走る者、そして原始的な自然主義者に対しては否定的な見方をするどこか傲慢な部分もあり、そのことが後に地球人とビルサルドとの間に軋轢を生む要因となった。
かつては地球連合でメカゴジラの設計に携わっていたが、メカゴジラは何らかのトラブルによって起動せず、出撃すらできないまま破壊されてしまった(自分の作ったメカゴジラには相当な自信があったようで、施設からの脱出を決めた族長に対して起動作業の続行を直訴していた)。
地球連合の壊滅に伴いアラトラム号で地球を脱出してから約20年後、メトフィエスと同じくゴジラ討伐に執念を燃やすハルオ・サカキに強い期待を寄せ、ハルオの考案の対ゴジラ戦術案の有用性を認め科学的な裏付けを行うとそれをより確実なものとし、地球への帰還と降下が認められるとハルオ達と共に地球に降下。ゴジラ・フィリウスとの戦いでは作戦に合わせた特殊仕様の戦車に乗り込みゴジラの電磁パルス増幅器官への攻撃を担当、ゴジラ・フィリウス討伐に貢献した。
ゴジラ・アースによって降下部隊壊滅後、ハルオ達と合流した際にフツアの鏃に使われていた物質がメカゴジラを構成する自立思考金属体「ナノメタル」であることに気付き、メカゴジラ開発プラントがまだ生きていると確信。メカゴジラシティ到着後は施設のコントロールを掌握してシティの武装化と新兵器「ヴァルチャー」の開発を推進し、ゴジラ・アースとの戦いでもトラップと火器の制御を担当した。
しかし、作戦の最終段階でゴジラが超高熱波を放ってEMPプロープを焼き切ってしまうという不測の事態が発生。シティもその熱に包まれると自らもナノメタルを纏って半金属生命体となり、さらにヴァルチャーを予備のプロープ代わりにしてゴジラに特攻させる作戦を断行、しかもそのためにはヴァルチャーのパイロットもナノメタルで強化するという必要があるとして機体に乗っていたハルオ、ユウコ・タニ、リルエル・ベルベにもナノメタルを投与しようとする。
同族のベルベはそれを受け入れたものの、ハルオはこれに抵抗の意を示し、そんな彼にここでゴジラを倒すことの意義を訴え続けたが、ナノメタルの浸食に苦しむユウコを救う事を決断したハルオによってシティのコントロールセンターを撃ち抜かれ、それに巻き込まれて死亡した。