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概要編集

公式外伝小説『境界戦機 フロストフラワー』に登場するMAILeS、機体色は白と青

パイロットレジスタンス組織 「際の極光」に所属する北条カイ

ルーという自律思考型AIを搭載している。

ルー

元々は大ユーラシア連邦が所有していた機体を際の極光が強奪したもの。

機体各部にマウントラッチが多数設置されていることから、何らかの実験機であったと推測されている。

機体色も元はカーキ色をメインに各所にモスグリーンを配したユーラシア軍仕様の色だったが、夜間雪原での活動に適した現在の色に塗り替えられた。

に表記されている「01」のマーキングも鹵獲後に追加したもので、よく見ると塗料が垂れており、手書きで追加したと思われる。

形式番号とされる「KM-01」も偽証である可能性が高い。


ルーもユーラシア軍で開発されていた「ファルベルジェの卵」と呼ばれる6つの次世代型自律思考型AIの内の一つ「ラーダスチ(喜び)」であり、ルーという名は開発初期の名称であるが、同じファルベルジェの卵である「グニェーフ」や「ジャーロスチ」と異なり、マスコットのアバター(ルーはイタチを模している)を持ち、感情を有しているかのように振る舞うなど、「八咫烏」に所属する他のMAILeS3機に搭載されているI-Les達に近い性質を持っている。


2023年に発表された新作アニメ『境界戦機 極鋼ノ装鬼』のPVでメイレスビャクチが登場しているのが確認された。

また、公式外伝小説『境界戦機 極鋼ノ装鬼 SIDE STORIES 』では、ビャクチがプロトゴウヨウに変化していく過程が描かれている。


スペック編集

形式番号KM-01
全高10.9m
重量10.6t
搭載I-Lesルー

初期装備編集

  • 60mm携行機関砲

アサルトライフル型の機関砲。

弾倉がドラムマガジンであること以外はケンブの物とほぼ同型。

AMAIM等ほぼ全ての現用兵器の装甲を貫通可能な威力を持つ。

  • 四連装誘導弾携行発射機

背部に装備された誘導弾発射機。

  • 汎用携行盾

左腕に装着された小型の盾。


F.G.E.仕様編集

際の極光に鹵獲される前のビャクチ。

作中で装備したのは60mm携行機関砲のみ。


スレッド装備編集

湿地帯移動用に脚部をスレッド)に換装。

作中ではカンジキや草履と呼ばれている。

武装は初期装備にマルチランチャーが追加されている。

  • マルチランチャー

肩に装着された3連装の小型兵装。砲門は独立して可動させることが可能。主にチャフ・煙幕を散布する特殊弾を発射。


軽装装備編集

酔っ払いが乗ったユーラシア軍機を止める為、軽装備を強いられたビャクチ。

  • ハンドガン

主に小規模戦闘で使用される銃身の短いハンドガン

小振りだが通常のAMAIM用ナイフよりは刀身の長い近接兵装。軽量で扱いやすい。


ドリル&クローアーム装備編集

網走監獄襲撃のために解体作業用の重機に偽装。

両腕が丸ごと換装され、火器は一切装備していない。

  • ドリル

右腕に装備した掘削作業用のドリル

ステップドリルタイプでカッタービット部が交互に回転する方式。

  • クローアーム

左腕に装備した瓦礫撤去用のクローアーム。

ショベルカー等によく使われるフォークバケットタイプを採用している。


ウインチユニット装備編集

試作段階にあるAMAIM用の垂直登攀装備。

武装は60mm携行機関砲と汎用携行盾のみ。

  • ウインチユニット

先端がカギ爪状になったハーケンを撃ち出す射出機と、そこに繋がれたワイヤーの巻揚機が一体化したもの。

ビャクチの両太モモのマウントラッチに装備している。

  • 補助推進装置

ヒザのマウントラッチに追加されたブースター。

登頂後は軽量化のためウインチユニットと共に破棄された。


拠点攻略装備編集

火力強化の為に、四連装誘導弾携行発射機を二つ装備している。

AMAIM用の手持ち火器兵装。大型擲弾を発射する8連ランチャー、射程は短いが威力は高い。

  • 肩部増加装甲

敵機の集中砲火にさらされることを想定して左右肩部に追加された増加装甲。

形状は武者を彷彿させる。


ビャクチリペア編集

ダメージを修理しきれておらず、外装が外れたままのビャクチ。

満足に使用できる武装は60mm携行機関砲のみ。


最終決戦装備編集

全身のマウントラッチをほぼ使い切り、ありったけの武装に身を包んだビャクチ。

肩部増加装甲と60mm携行機関砲以外は全て新規装備。

  • 脚部増加装甲

脚部のマウントラッチを使い切って装備した増加装甲。

  • 180mmグレネードランチャー

左側ウェポンラックから直接発射可能なグレネードランチャー。

後述の「境界戦機 1/72 ウェポンセット」では基部が回転可能でマガジンが左右どちらにも装着できる為、右側ウェポンラックに装備することも可能。

  • アサルトライフル

銃口に突入用のスパイクを付加したアサルトライフル。

スクラッチではストライクハイダーと解釈して銃口をギザギザにしている。

プラモデルにおいて最終決戦装備の武装類は「境界戦機 1/72 ウェポンセット5」とビャクチ本体で揃えられるが、本装備のみ「境界戦機 1/72 ウェポンセット6」に付属するものとなる。

  • 200mm戦闘杭射出機

左腕に装備した杭打機。

ルーは「パイルバンカー」と呼んでいたがカイは当初何のことだかわからなかった。

  • 超熱振式戦闘湾曲刀

高熱と高振動でAMAIMの装甲さえ容易く断つことができる刀。

ケンブの直刀に比べて少し長く、より日本刀らしい「反り」がある。


パーフェクトビャクチ編集

最終決戦装備のシミュレーターで考案された装備。

各種増加装甲の他、左右ウェポンラックにそれぞれ180mmグレネードランチャー、両腕部に200mm戦闘杭射出機、手持ち武器として60mm携行機関砲とマチェットを装備している。


ビャクチ局地戦用検証機編集

ブレンゾン社ヨーロッパ第四支部にて運用されている次世代AMAIM開発用のテストベッド。

14歳の天才AI開発者ベンヤミン・オルソンと、彼が作ったAI「ミャア」によって操作される。

マルチジョイントフレームのパーツに順次入れかえて演習を繰り返していく。


ビャクチEX(エグザミネーション)編集

ビャクチ局地戦用検証機の最終段階。

ほぼ全てのパーツを更新した為、純粋なビャクチのパーツは胴体しか残っていない。



商品展開編集

境界戦機HG1/72スケールプラモデル第一弾としてバンダイスピリッツより2021年9月25日に発売された。

肩と盾のマーキングシールは0から9まで用意されており、手書きで追加したことを促す塗料が垂れたデザインになっている。


2022年7月発送予定でユーラシア軍(F.G.E.)カラーのビャクチがラインナップ。

付属する装備はマチェット、マルチランチャー、グレネードランチャー。


月刊ホビージャパン2022年10月号(2022年8月25日発売)にプラキット付録「境界戦機 1/72 ウェポンセット」が付属する。

内容は肩部増加装甲、脚部増加装甲、超熱振式戦闘湾曲刀、200mm戦闘杭射出機、180mmグレネードランチャーの5種の武装と左銃用の持ち手。


2023年2月18日にドリル&クローアーム装備が発売。

実質的なHGビャクチの再販に当たるらしく、60mm携行機関砲とウェポンラック以外はHGビャクチと共通している。

さりげなく手甲のパーツが追加されており、手を付け替える際に手甲も付け替える手間がなくなっている。

同日発売の「境界戦機ウェポンセット2」に60mm携行機関砲(多弾倉型)とウェポンラックが付属するため、合わせて買えば初期装備に戻すこともできる。


2023年6月にプラキット付録2セットを一つに纏めた「境界戦機ウェポンセット5」が発売予定。

また、軽装装備のハンドガン及び最終決戦装備のアサルトライフルも10月発売予定の「境界戦機ウェポンセット6」に収録されるのが決定した。


関連項目編集

境界戦機 MAILeS


外部リンク編集

ホビージャパン 境界戦機フロストフラワー 第1話

ホビージャパン 境界戦機 極鋼ノ装鬼 SIDE STORIES 第1話

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