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概要編集

「1/72スケール」として、スケールモデルをはじめとするプラモデル、およびその他の模型で用いられる縮尺のひとつ。発祥の地がイギリスであるため、ヤード・ポンド法を基準に設定されている。

Pixiv上では該当スケールのプラモデルを描いたイラストや、プラモデルの作例画像などにこのタグが付けられている。


元は第二次世界大戦前より英国製の飛行機のソリッドモデル(木製模型)で用いられていたスケールであり、1936年、英国IMA社が世界初のプラモデル「フロッグ・ペンギン・シリーズ」を発売した際にこのスケールを踏襲したことで、飛行機のプラモデルを中心に世界的な標準スケールとして用いられるようになった。

軍用車両のプラモデルでは、かつては鉄道模型の「OOゲージ」と共通の1/76スケールが主に用いられていたが、20世紀中には近似スケールである1/72への移行が進み、現在では1/72が主流となっている(ただし、フジミ模型(旧ニットー)の「ワールドアーマーシリーズ」など、1/76スケールのキットも未だ駆逐されずに残存している)。

また、潜水艇上陸用舟艇といった小型艦船、宇宙船、戦艦の主砲塔などの1/72スケール・キットも存在する。


1/72スケールの大きな強みは、様々な大きさのメカをカバーできる絶妙なサイズ感である。航空機であればスポーツ機から戦略爆撃機まで、軍用車両であればバイクから超重戦車までを比較的手頃なサイズで並べることができる、というのは、1/48や1/100、1/144といった前後する標準スケールにはない利点となっている。

ただし、軍用車両以外の自動車(カーモデル)では総じて小さくなりすぎるためか1/72スケールは普及しておらず、バスのような大型車両を除けばカプセルトイなどで見られる程度である。完成品のミニカーで採用されるケースもあるが、近似する標準スケールである1/64や1/87のほうが勢力が強い。


欧米圏を中心に盛んなミニチュアゲームでは、1/72スケールのプラモデルを駒として用いることも多く、それ向けのキットも複数社が展開している。人物のフィギュアや軍用車両などが主で、一向一揆といった一見すると誰得な存在も少なくない。


巨大ロボットを中心としたキャラクターモデルでは、一大ブランドであるガンプラが1/60、1/100、1/144を主軸にしてしまったためか影が薄いところがあるが、「可変戦闘機」と称して航空機的なメカを主役にした『マクロス』シリーズをはじめ、『太陽の牙ダグラム』『聖戦士ダンバイン』『ゾイド』『境界戦機』など、1/72スケールを採用した作品も少なくない。

また、ジェットビートルコスモゼロなどといった架空の航空機がキット化される際にも、1/72スケールはしばしば採用されている。

なお、旧キット時代に発売された「メカニックモデル」はガンプラでは珍しい1/72スケールの品だったが、ガンダムシャア専用ザクしかラインナップされていない。


ちなみに、前述の1/76以外の近似スケールとしては1/70や1/75があり、これらは1/72スケールの普及以前に日本ローカルで使われていたスケールである。

一見現代では消滅しているように見えるが、マイクロエース(旧エルエス)の「1/72 大戦機シリーズ」の一部のように、本来は1/70や1/75スケールとして開発されたにもかかわらず、商品展開上の理由から1/72スケールと称して再販されている代物も存在する。

また、建築模型の分野では、現在に至るまで1/75スケールが使われる機会がある。


関連タグ編集

プラモデル

1/8 1/12 1/24 1/32 1/35 1/43 1/48 1/60 1/100 1/144 1/350 1/700

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