概要
アニメ『超時空要塞マクロス』にて登場する可変戦闘機(Variable Fighter)VF-1のペットネームである。
バルキリーという呼び名は本来VF-1のみへの愛称であったが、やがて「可変戦闘機=バルキリー」という図式が定着し、可変戦闘機全般の呼称として用いられるようになった。
デザインの上では、これまでの変形ロボとは異なり、戦闘機形態(ファイター・モード)ありきでデザインされている点と、人型形態(バトロイド・モード)とファイターモードの中間となるガウォーク・モードが存在する点が特色である。
これは「Variable Fighter(ヴァリアブルファイター)=可変戦闘機」の名が指す通り、あくまでも「ロボットに変形可能な戦闘機」であって「戦闘機に変形可能なロボット」ではない為である。
人型形態は巨人との白兵戦を想定して採用されている他、戦闘機形態ではエネルギー出力の問題でエネルギー転換装甲がフル稼働できないという問題がある。
このため、敵が巨人ではない後年の作品ほど人型形態の出番が減る(戦闘機形態のまま戦う)事態が起きている。YF-29に至っては戦闘機形態でのエネルギー問題も解消されてしまった。
ただしメタ的な事情はともかく、作中設定ではゼントラーディは最初から最後まで圧倒的脅威であり、人型形態の必要性はなくならないことにも留意されたし。
初代で戦ったボドル基幹艦隊の装備の劣化により下から数えたほうが早かっただけであり、本来はボドル艦隊と同規模の基幹艦隊に遭遇すれば人類存亡の危機、接触した移民船団は全滅確定といっても過言ではないほど。そんな艦隊が1000以上も銀河系をさまよっている。
さらに『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』では、かつて起きた艦隊ですらない「はぐれゼントラーディ」の襲撃で惑星一つ壊滅した事件が戦いの遠因となっている。
主な可変戦闘機
- SV-51
- VF-0フェニックス
- VF-1バルキリー
- VF-X-2
- VF-4ライトニングⅢ
- VF-3000クルセイダー
- VF-5000スターミラージュ
- VF-9カットラス
- VF-11サンダーボルト
- VF-14バンパイア
- VF-17ナイトメア
- VF-171ナイトメアプラス
- YF-19エクスカリバー
- VF-19エクスカリバー
- YF-21シュトゥルムフォーゲル
- VF-22シュトゥルムフォーゲルⅡ
- VA-3インベーダー
- VB-6ケーニッヒモンスター
- YF-24エボリューション
- YF-25プロフェシー
- VF-25メサイア
- VF-27ルシファー
- YF-29デュランダル/パーツィバル
- YF-30クロノス
- VF-31カイロス/ジークフリード
- Sv-262ドラケンⅢ
- Sv-303ヴィヴァスヴァット
- VF-2SSバルキリーⅡ
- VF-2JAイカロス
- VA-1SSメタルサイレーン
- VF-XXゼントラーディアン・バルキリー
- VC-079SNNバルキリー
ファイアーボンバー所属機
- VF-19改ファイアーバルキリー
- VF-11MAXL改ミレーヌバルキリー
- VF-17T改ストームバルキリー
ジェットファイアー
タカトクトイスから発売されていたバルキリーの玩具は、同社より権利を引き継いだバンダイから発売されていたが、アメリカにおいて販売を行っていたのはG.I.ジョー等で有名なハズブロであった。
この為、同社がタカラ(現在のタカラトミー)と共に制作に関わっていた『トランスフォーマー』において、海外の安全基準に適合させるべく機首の先端を丸めるなどして一部仕様を変更し、同玩具のリペイントを施したいわゆるリデコが「トランスフォーマージェットファイアー」として発売されている(スーパーパック搭載型VF-1Sのリカラー)。
アニメにも終盤に登場したが、元のデザインから大幅に変更された上で「スカイファイアー」と改名され、バルキリーそのままではなくなった。
権利上の問題からか、国内外での再販は現時点では実現していないが、現代風にリメイクされた『変形!ヘンケイ!トランスフォーマー』と『トランスフォーマーレジェンズ』の2種のジェットファイアーの玩具が発売されている。
これらの玩具は頭部パーツの差し替えで目・鼻・口を備えたTF風の頭部とバルキリー風の頭部の両方を再現できるという仕様があり、スタースクリームが開発したとされている追加パーツはVF-1のスーパーパックの外観を踏襲している為、ジェットファイアーとバルキリーのどちらとしても遊ぶ事ができる玩具となっている。
『変形!ヘンケイ!トランスフォーマー』のジェットファイアーは、(公式ではないものの)ガウォーク形態を再現可能で、疑似的にではあるがスーパーパックのビームキャノンを展開する事でストライクパックやダブルストライクパックを装備しているように見せる事も可能である。
余談だが、元々のスポンサーだった玩具会社が倒産し、それを他会社に渡るというのはあの「機動戦士ガンダム」(詳しくはクローバーガンダムを参照)にも見られた事例である。