概要
2090年代に於ける、地球統合軍の主力可変戦闘機。
バルキリーⅡのペットネームを持ち、主に宇宙を中心に配備された。
VF-1バルキリーの設計思想を踏襲しているが、VF-2SSの直接の前身となるのはゼントラーディ系技術を採用したVF-XX(ゼントラーディアン・バルキリー)である。
ゼントラーディ系技術は主に駆動系に投入されており、これによって機体強度等の問題を解決。可変機構はVF-19から続くコクピット格納式ではなく、VF-1やVF-11と同様の屈胴式を採用する。
なお、バリエーションによる外見の変化は見られず、何れもVF-1Sを彷彿とさせる形状の頭部を持つ。
主翼は小さく、またエンジンナセルも外側に大きく張り出している為空力性能をある程度犠牲にしているが、これは宇宙空間での運用を想定している為である。
VF-171、RVF-25等と同じく無人戦闘機との連携を想定しており、小型無人戦闘機「スクアイアー」をVF-2SS一機につき最大五機随伴させる事が可能。
また、ガンポッドはレールガン方式を採用。ネックス・ギルバート機は専用の大型ガンポッドを装備し、後述のSAPの左脚部に専用ラックを儲けてこれを携行した。
宙間仕様ではアーマードパックとスーパーパックを併合した「スーパーアームドパック(SAP)」を標準装備し、機動力・空間戦闘力を向上させている。このSAPは、これまでのスーパーパックとは異なり空気抵抗を考慮する必要がなく、大気圏内に於いても問題なく運用可能。
大小二種類のミサイルと大型レールガンによって火力も強化されており、バトロイド時にレールガンを発射する際はカバーが頭部を覆うように展開する。
VF-2JA
VF-2SSが宙間戦闘を想定しているのに対し、大気圏内戦闘に重きを置いて開発された可変戦闘機。
VF-2SSをVF-4サンダーボルトⅢに例えた場合、VF-5000スターミラージュに相当する機体であると言える。
主翼はVF-2SSよりも大型化し、更にカナードを採用した事で空力特性に優れる。
VF-2SSとは開発元が異なり、また地球系技術を中心に設計されている事もあって変形機構には差が見られ、機体サイズはVF-2SSより一回り大きい。
ネックス機は両翼に二連装ミサイルポッドを二基装備。頭部はVF-1Sに似たVF-2SSに対し、VF-1Jに似る。