「いいか、今後同じように日本人達を虐めてみろ。この俺が、ケンブが、お前達を必ず倒す!いつでもお前達のことを見ているぞ!!」
タグに関して
pixiv上では、ケンブのみよりもこちらでのタグ登録が多い。これは、ケンブのみでは「アルナムの牙」の同名称人物でタグが使用されているのも理由の一つと思われる。
概要
人型機動兵器「AMAIM(アメイン)」の内、「MAILeS(メイレス)」と呼ばれる系統に属する本作の主人公機。パイロットは椎葉アモウ。
アモウが隠れ家にしている山奥の廃工場で作りかけのまま置き去りになっていた素体を基に、各地から拾ってきた撃墜されたAMAIMのパーツを使ってコツコツと組み上げていた。
後に山で拾った自律思考型AI「I-LeS(アイレス)」のガイが接続されたことで、ガイが独断で工場設備を操作して一気に組み上げとシステム周りの最終調整を行い、起動が可能となった。
ガイのサポートによる最適行動の予測計算と指示を活かして、主に近接戦闘を得意とする。
また、コクピットのソケットにはガイのプラットフォームがぴったり収まり、他国製AMAIM(主にアモウの住んでいる四国を占領しているオセアニア連合)のパーツが流用できるなど、独自の専用規格ではなく一般的な工業規格に従って製造されているようである。
第3話にてその出自が明かされ、元はレジスタンス組織「八咫烏」の四国支部が建造していたものであったことが判明。
しかしその途中で四国支部が壊滅、音信不通となり止む無く未完成のまま放置されていたという。
また、鉄塚ガシンの駆るメイレスジョウガンはコンセプトは違えど同じMAILeSであり、兄弟機にあたる。
初めからI-LeSの搭載を前提にあつらえられたかのようにガイのプラットフォームがコクピットのソケットに合致したにもかかわらず、ガイがこのAMAIMの存在を知っている素振りを見せなかったこと(これについてはガイの出自についての謎でもある)や、廃工場に普通に電力が供給されていたにもかかわらずオセアニア軍から感知されていなかった点など、依然として不可解な部分も多い。
八咫烏と合流した際に修理を含めたメンテナンスを受けた事で正規の部品への交換や艤装が施され、アモウが実感し驚嘆するほど違う本来の性能を発揮できる状態になった。
「八咫烏」合流後も組織への勧誘を含めてパイロットはアモウに任されていたが、アメインゴーストとの戦闘で知人を失う経験をしたアモウが生死の掛った戦場に関わり続ける覚悟を持てず八咫烏加入を拒否したため、一度はアモウの手を離れ八咫烏のメンバーが追って回収しに来る算段だった。
しかし、アジア軍総督府代理に派遣されたリウ・フウ少佐の横暴を目の当たりにしたアモウが覚悟を決め再び乗り込んだ。
10話では新武装の提供と引き換えにブレンゾン社からの依頼である東北のレジスタンス「アラハバキ」の撤退を支援する際に搭乗、森林地帯に敷設された大ユーラシア連邦のセンサーユニットを欺瞞しつつソボーテジアマン部隊を陽動しアラハバキの退路を作った。
この陽動の中で指揮官のアレクセイ・ゼレノイの駆るゼリーゼジアマンとも刃を交えるが、ゼリーゼジアマンが動作不良を起こした時点で陽動作戦は完遂したとして撃破せずに撤退している。
12話ではブラッド・ワットから仕入れた情報を元に、ゴーストが暴れており取り残されている日本人を救出するために隠岐の島に投入。
ジョウガン、レイキとの3機がかりでもなおMk-Ⅱに強化されていたゴーストには苦戦を強いられるが、続く13話では弱点を見出したゴーストを抑えるためにリミッターを解除、白兵戦用MAILeSとして出せる力を全て出してゴーストに肉薄しジョウガンに弱点の放熱板を撃ち抜かせる隙を与えた。
その後は自らの装甲が溶け出す程のオーバーヒート状態に陥り海へ飛び込もうとするゴーストを押し留める。ゴーストの放つ熱でケンブもセンサーをはじめとした各部が崩壊を始め、最終的にパイロットの生命維持最優先モードへと移行、ゴーストの爆発に至近距離で巻き込まれパイロットのアモウ共々海中に転落し消息を絶った。
八咫烏による捜索は打ち切られてしまったが槙・ミスズ・アネットが代表を務めるI-Les等の自律思考型AIを開発した組織「トライヴェクタ」によりアモウとガイは救出されていた。
回収されたのは胸部ブロックのみだったため、トライヴェクタはブレンゾン社にケンブの設計を基にした新たなMAILeS「ケンブ斬」を発注することになる。
ガイ
CV:藤原夏海
ケンブに搭載されている自律思考型AI「I-Les」。
アバターは二頭身の赤い狛犬のような姿をとる。お節介焼きだがやや乱暴な口調で頭に血が上りやすい。
プラットフォームが四国の山中に野晒しで打ち捨てられていたところをアモウに拾われたことに非常に恩義を感じており、アモウが八咫烏を一時脱退した際はケンブを置いていった八咫烏への残留ではなく迷わずアモウについて行くこと選んでいる。
ケンブとガイが別々の場所に放置されていたのは15話でジェルマン・ゴベールの思惑が絡んでいる明かされた。
既に八咫烏を捨て駒と見做していたジェルマンは工作員を用いてケンブの組み立て工場への部品供給経路を爆破、裏切りを察知しガイを持って逃走を図ったAI開発担当のトライヴェクタのメンバーを暗殺したというのが1話の状況に至った経緯の真相だった。
スペック
形式番号 | YM-02 |
---|---|
全高 | 10.4m |
重量 | 9.6t |
搭載I-LeS | ガイ |
武装
- 60mm携行機関砲
アサルトライフル型の機関砲。現用AMAIMの装甲をも簡単に貫通できる。
銃底が肘関節の隙間にぴったり収まる形状になっている。
- 超熱振式戦闘直刀
高熱と高速振動により敵機の装甲を切断する実体剣。
使用時は刀身が赤熱化、リミッター解除時は青く発光する。
- 盾付短剣
先端から短剣が飛び出る盾。補助用装備であるため、そこまで攻撃力・防御力はない。
初起動時に装備していた武装だが、八咫烏と合流して正規の艤装が施された際に取り外された。
- 腕部超熱振式戦闘爪
ブレンゾン社から提供された武装。展開式格闘用クロー。
立体化商品展開
バンダイスピリッツより1/72スケールのHGと1/48スケールのフルメカニクスがプラモデルとして発売されている。また、ホビージャパンの付録として1/144スケールのプラモデルが存在。
HGは単品では未完成形態と通常形態が再現可能。腕部超熱振式戦闘爪は同スケールのHG特大型特殊装甲運搬車及び2022年4月発売の境界戦機ウェポンセットに付属している。
1/48スケールフルメカニクスの方は1期におけるケンブの装備がすべて付属し、初回限定でクリアパーツの装甲が付属している。
完成品トイではROBOT魂にて販売している。
余談
名前の由来はおそらく日本の元号の「建武」と思われるが、直刀を使った接近戦を得意とすることから「剣舞」を踏まえているかもしれない。
メカデザイン担当はケンブつながりで海老川兼武氏と思われるような流れなのだが、実際に担当したのは小柳祐也氏である。
なお、海老川氏が仮にケンブのデザインを担当していた場合、ネーミングに関しては『「ケンブ」の名前を命がけで反対する予定だった』とtwitterで語っている。