概要
鉄人兵団を先遣隊として送り込んできた、非常に高い科学力を持つ惑星。
リルルたちの口からその存在は語られたが、星そのものは過去……というより「最初の住人」である「アム」と「イム」が作成された時点の姿しか描かれていない。
元は人間の醜さに失望したある科学者(地球人型の異星人)が移り住んだ無人惑星。
彼に作られたアムとイムは博士の死後も新たなロボットを作り続け、博士の願った「ロボットによる理想郷(ユートピア)」建国を成し遂げた。
が、その後の歴史は組み込まれた競争心が加速した弱肉強食の社会が形成され奴隷制度や階級差別が公然と存在するなど地球と大差ないものになっている。
そこから「ロボットは平等である」という考えが(内戦の結果)生まれ差別撤廃の流れにはなったが、「では代わりに下等な生物である人間を奴隷にしよう」という結論へと至ってしまう。
しずか「まるっきり人間の歴史を繰り返してるみたい。神様(上記のメカトピアの元となった惑星に移住した科学者)もさぞがっかりなさったでしょうね」
その科学技術は22世紀のテクノロジーにも匹敵するオーバーテクノロジーであり、その上他者を使い捨てにすることを躊躇わない為戦力としてはドラ作品史上最大級。
圧倒的な数と質の暴力でのび太一団を苦しめ、事実上の全面敗北へと追い込んだ。しかもそれでも「奴隷捕獲用の一部隊」に過ぎず、メカトピアの総戦力が如何程かは不明。
新旧の違い
旧映画では階級制度と共に民衆の差別意識も無くなったようだが、奴隷がいなくなったことで労働力が不足して、今度は他星の生物を捕獲し奴隷にすることを目論んだ(ロボットより労働効率が劣りそうだが、それ以上に奴隷階級がやっていた労働を自分達がすることへの嫌忌が強かったのかもしれない)。新においては「制度は無くなったが陰湿な差別が残った」というある意味旧作より根深い状態になり、その差別意識を向けるための「被差別階級」を作るのが地球侵攻の目的になっている。
また新では彼らの心に関する部分が可視化され、星型のパーツになっている。
他に新では文化が貴族階級に独占されていたり軍事国家の色が強いなど、全体的にディストピア味が強化された。