概要
その名の通り、ドラゴンの外見をしている。ワイリーステージ1のボスである。
圧倒的な巨体を誇り、背中の翼は極端に小さいにも拘らず悠々と飛行するが、当時は巨体を浮かす技術が確立されておらず、その中身は水素ガスでその浮力を用いて飛行を行うというからくりだった。
その為、水素ガスで飛行出来るよう少しでも軽量化させるべく、メカドラゴン自体の大半は風船で構成された一種のヘリウムタンクとなっており、余計な重量増加をさせないよう機械部品の多くは省かれている為、総重量も見た目よりずっと軽量である。
ただし、決して見せかけのハッタリとは言い切れず、風船は超弾性型の特殊ラバーで構成されており、ロックバスターを始めとする武器の攻撃を受けても全くダメージを受けない程の頑強さとなっている。
唯一ダメージを与えられる場所は、おそらく機械部分である顎(アゴ)の部分のみとなる。
ロックマンを背後から追いかける演出があるが、この段階では無敵状態であり、スクロールが停止するまではダメージを与えることができない。このときに接触するとロックマンは即死してしまう。スクロールが止まった後は炎を吐いて攻撃してくる。
また、本格的な戦闘時には足場が少ない為、落ちないよう正確に操作する必要がある。
弱点武器はないが、被ダメージ時の無敵時間が存在しないためクイックブーメランを連射すると効率よくダメージを与えられる。
有賀版の設定。
主に「クイックマンの搭乗する専用巨大メカ」として活躍。が、当のクイックマンからの扱いは結構雑となっている。
原作同様、身体はヘリウムタンクとしての機能を持つという設定となっているが、背中の翼や攻撃に利用される頭部、手足、尻尾等は機械で構成されており、翼は原作よりもやや大型化している。
「R破壊指令」では、ロックマンを迎撃すべく、クイックマンを乗せてスカル衛星へ向い、その上でロックマンを待ち構えていた。しかし、一対一の決戦を望むクイックマンにより、フラッシュマン共々破壊される。
『ギガミックス』で復活し、クイックマンがワイリーシティからの脱出に使用し、「光る明日へ」ではクイックマンが搭乗し、大気圏突入後のシャドーマンを口でくわえて救助した。
メカドラゴン誕生秘話
「ロックマンを作った男たち ロックマン誕生伝説」より
実は、もともとロックマン1で没になったボスである。
当時のファミリーコンピュータではこのような巨大なキャラを激しく動かすのは処理能力の関係で不可能だったため没になったのだが、
「ボスを動かすのではなく、足場をボスに向かって動かし、ロックマンが画面右に逃げるようにすればボスが動いているように見える」
という手法を用いて登場させるに至った。
この手法を生み出したスタッフ曰く『初代で出してあげられなかったから、2で出してあげたかったんですよ』とのこと。
上記の飛ばす為に風船のように軽量化という設定もこういう技術背景を劇中設定に反映させたものだと思われる。
なお、ロックマンメガワールド版ではファミコン版と違いメカドラゴンから追いかけられている途中で逃げるロックマンに追いつけずに画面外にフェードアウトしてしまう。スクロール停止位置である戦闘エリアに到達するとようやく追いつく鈍足っぷり。
以降の登場
ロックマン8のオープニングステージの背景には、これの残骸と思われるものが登場している。
「ロックマン2・ザ・パワーファイターズ」にもボスキャラとして登場している。
「新パーツを取り戻せ!」シナリオでワイリーの前の関門として立ちはだかるが、このシナリオで手に入るハイジャンプのパーツがこのメカドラゴンとすこぶる相性がよく、ジャンプの高さをこれで調整しつつフルチャージ→セミチャージの順で押し戻し続けるだけで難なく勝ててしまう。
このため道中の6ボス戦は「ロールを救え!」シナリオのほうが楽だが、ここまで辿り着きさえすればこちらのシナリオのほうが突破難易度が低くなる。
口から吐く炎はこちらを炎上させて連続ダメージを与える他、口から吐き出す卵からミニメカドラゴンを射出するなどの攻撃を持つ。
弱点はクイックブーメランだが、前述のとおり通常ショットのほうが戦いやすい。
ちなみに対決ステージでは名曲として名高い「2」のワイリーステージ1~2のリメイクBGMが流れる。こちらも良リメイクであり、必聴。
また、「I_Wanna_Be_The_Guy」にもボスキャラとしてゲスト出演している。
スクロールによる移動中はロックマン2と変わらないがこちらはイエローデビルのように
ブロック状パーツに変換して分裂、合体させる能力が追加されている。
関連イラスト
関連タグ
イレギオン:ロックマンX4に登場するメカドラゴン。
Cuphead:メカドラゴンを参考にしたグリム・マッチスティックというボスキャラが登場する。