リンクフラグメント
りんくふらぐめんと
エクセリアの死に心を痛めるイクシア。
対立を深めるエレノアとディラン。
故郷滅亡の真相に迫るアレス3兄弟。
世界を旅するジンとサヤの兄妹を巻き込み、因縁の地ハルモニアで運命が交錯する――
〈破壊〉を御する者サヤ
<破壊>の力を受け継いだ兄妹の片割れの少女。
兄のジンと共にハルモニアを観光していた最中、黒ディランがハルモニアに対して戦争を仕掛けてきたため、国全体が混乱状態になり、ジンとはぐれる。
その後、通りがかりの女性たちを助ける(?)ヴィシャスに助けられ、彼らの会話の「ディラン」という名前を聞き、黒ディランを止めるために普通なら知りえない家名や兄弟の名前を言い当て、怪しまれつつも彼らについていくことになる。
魔獣と共に歩む者ディラン
並行世界から訪れたもう一人のディラン。
魔獣結晶というルーンより抽出した結晶を利用し、死者の遺体を魔獣に造りかえることができ、元居た世界では<魔獣王>と呼ばれていた。
この世界での因縁の決着とエピタフの枷からの解放、すなわち黒エレノアとの決別のため、ハルモニアに対して戦争を仕掛ける。
イクシア・グリゼオ
今シリーズ最重要キャラクター。
黒ディランの後を追う形でハルモニア王国に向かう。
今回はさすがに前回までのような特殊技能(黒ディランの魔獣生成)の習得はなかったが、メインストーリー第2章で習得した神気剣を出力制御した状態で使用したり、11話の黒エレノアの覚醒の要因となったキングスロードに似た光の生成など、今回も謎を深める描写が数多くあった。
ジン
<破壊>の力を受け継いだ兄妹の片割れの少年。
サヤと共にハルモニアを訪れており、新聞での黒エクセリアの一件を知ってナイーブになったサヤを気遣い、一人にさせていた中、黒ディランがハルモニアに戦争を仕掛け国中が大混乱に陥る。
ディラン
アレス騎士団団長にして、アレス王家長男。
アレス王国を襲撃した魔獣について調査するため、兄弟である二人とグラハムの四人でハルモニア王国に潜入する。
16・17話にてありえたかもしれない未来の自分である黒ディランに弱さ・甘さ・愚かさを指摘され、その圧倒的力の前に敗北。
彼を庇ったノエルが致命傷を負い、サヤがいなければ死亡していたほどの危険な状態になった。
黒ディランが立ち去りノエルを治療後、サヤから黒ディランの元居た世界でのことを聞く。
その後覚悟を決め再び、王宮前広場で黒ディランと一騎討ちで戦う。結果は…
ヴィシャス
<王の眼>の異名を持つ暗殺者であり、アレス王家次男。
高い戦闘力を持ち、寡黙な性格だが女性(おなご)に対して目がなく、今回もディラン・ノエルがハルモニア襲撃の混乱に乗じて研究所に侵入する作戦を立てている中、一人危険な目に遭いそうな女性を助けながらナンパする。
グラハム
<剣鬼>と呼ばれるほどの実力を持った老人。
アレス三兄弟に頼まれ、ハルモニアの調査のため彼らと共にハルモニアを訪れた。
調査のための具体的な作戦をノエルに丸投げした様子を見て、「軽々しく依頼を受けるべきではなかったか」と心の中でつぶやいた。
ヨハン・ハルモニア
CV:石黒史剛
ハルモニア王国国王にして、万能の天才と呼ばれるほどの男。
実父であるハルモニア王国前王を謀殺し、その玉座を簒奪。
その後の戦争においても不敗を貫き通しており、アレス王国を含む数多くの国々を併呑してきた。
ディランの実の父であり、彼を自分の意志で捨てたことを語る。
このように非常に冷酷な性格をしており、人間を殺すことや実験の被検体にすることに何の躊躇もない。
また作中きっての外道でもあり、アレスを滅ぼしたのも、アレスの所有する古代兵器がどれほどのものなのか?自分の魔獣技術の方が優れているのではないか?本当なら手に入れて研究したと思ったか、というものであり、端的に言えば暇つぶしでアレスを滅ぼしたという。
他の追随を許さないほどの圧倒的な戦闘力を持ち合わせており、その実力は白猫世界でも高い戦闘力を有しつつ、イクシアによって新たな力を得た黒エレノアが目に見えて動揺するほど。
黒ディランが元居た世界でも同様で、<王の眼>の異名を持つヴィシャスを一撃で瀕死にするほどの力を持つ。
魔術においても、白猫世界における3属性すべてを、圧倒的火力で使用することができる。
戦闘力だけでなくて地頭もよく、戦争においては前述のとおり無敗。
現在のハルモニア王国の主戦力である「人間の遺体を利用した魔獣生成」を発明したのも彼であり、科学者としても非常に優秀なことがうかがえる。
加えていわゆる才能型の天才であるため、理論上は可能なことはすぐに何でもできる。
例を上げるとすれば、黒ディランが8話で行った魔獣結晶を使った魔獣との同化を一切のダメージ描写無しにこなしてしまうなど(黒ディランが同化した際はかなりの激痛の描写があり、ヴィシャスとノエルを失った痛みで何とか精神を保たないといけないほど。激痛は後述の理由があるかもしれない)。それ故にあらゆることに退屈している。
かつて黒ディランが元居た世界で彼を討つことに成功しているものの、その実状は彼が他国と戦争している最中奇襲の形で魔獣兵をぶつけ、兵の数で何とか押し切ったというもの。しかもその勝利も運の要素が大きかったと黒ディラン本人が語る。
※ネタバレ注意
エピタフから黒ディランのことを聞いており、今回のハルモニア王国襲撃と潜入調査が重なったことに対し、エピタフが一枚嚙んでいることを見抜き「興が削がれる」と愚痴る。
また、エピタフからの情報から事前に研究施設内の魔獣結晶に細工を仕込み二人が殺しあうよう仕向ける。
最終決戦後の死に際、自身が負けることに笑うも、その笑いはすぐさま絶望に変わる。
これまで経験したことがない異常な寒さと体の重さを体感し、自分が死ぬという事実を受け入れられず「死にたくない」とつぶやきながら死んでいった。
これまでの白猫プロジェクトのイベントでも屈指の戦闘力と外道さを兼ね備えたヨハンは、いかにも人間らしいことを考えながら死ぬこととなった。
エピソード数 | エピソード名 |
---|---|
エピソード1 | LiNK Horizon |
エピソード2 | LiNK Dragner |
エピソード3 | LiNK Fragment |
エピソード4 | LINK NEW WORLD'S |
※この先、9周年イベントEpisode3『LiNK Fragment』ラストの展開および、9周年イベントEpisode4『LINK NEW WORLD'S』の核心に触れる場合がございます。
先に『発動編』をすべて読み終えてから閲覧することを強くお勧めします
ジンがサヤの<破壊>を察知し、王宮に駆け付けた飛行島の冒険家たち。
そこには<破壊>の力を掌握したサヤと因縁に決着をつけたアレス三兄弟、3人の依頼でともに来たグラハム、そして彼らが探し求めていたイクシアと彼女を奪い去った黒衣のエレノアがいた。
31話
アイリスのもとに駆け付けようとしたイクシアを黒エレノアが制止。
黒エレノアはイクシアに「私と共に来る」か「あちらと共に行く」かの選択を迫り、「あちらと共に行く」を選べばこの場で<光の王>も<闇の王>も殺すと脅迫する。
迷う彼女をよそに、彼女はすぐさま攻撃に移る。
32話
しかし、いくら新たな力を得ても、一対多数では劣勢。
エレノアにとどめを刺される直前、グラハムが彼女の陣営に参加し、彼女を庇う。
さらには破壊の双子やアレス三兄弟も黒エレノアに加勢し、膠着状態に…
……と思ったら、黒エレノアはその加勢を一方的に拒否。
アイリスの呼びかけやグラハム・ディラン・ノエルの寄り添いもただ単に彼女の逆鱗に触れるだけになってしまい、怒りに身を任せ彼女は最も近くにいた・彼女を庇っていたグラハムを刺してしまう。
33話
- グラハムを刺されてしまったことで彼女に剣を向けるエレノア
- 暴走状態の黒エレノアを止めるために戦うディラン
- 怒りのまま刃を振るう黒エレノア
- 黒エレノアを、グラハムを助けるため走り出すサヤ
- サヤの願いを叶えるため2対1の劣勢を戦うジン
- エレノアの加勢のため、ジンを何とか倒そうとするクロカ・シロー
- グラハム回復のため全力を尽くすイクシア・アイリス
もはや戦場は収拾の付かないところまで激化していっていた。
そんな戦場に、突如としてハルモニア王国宰相と兵士たちが現れる。
彼らはヨハンが逝去したことを知るや否や、顔色を変えた。
曰く、国王ヨハンが死ねば、ハルモニア王国国民は全員魔獣になるという。
次の瞬間、その宰相と兵士、そして城下町の国民はすべて魔獣になってしまう。
その国民の声がイクシアには聞こえており、自分たちのやったことが招いた結果だと悟り、絶望する。
ちなみに、この回のサブタイトルが「死して尚……」である。
34話
ハルモニアの魔獣乱入で更なる混乱状態に陥る戦場。
さすがのジンもそもそもが劣勢なので黒エレノアに一時撤退を提案するが、彼女は一蹴。
イクシアの様子を見に行った黒エレノアと彼女を追うエレノアをよそに、ジンはクロカ・シローに魔獣討伐の共闘戦線を提案。多少疑われるも状況が状況なだけ、すぐさま協力することに。
魔獣に襲われそうになったイクシアを助けに彼女のもとに来た黒エレノア。
どうにか彼女だけでも戦場から逃げるよう指示するも、グラハムを治療したいイクシア。
捨て置けという指示とその後のエレノアへの攻撃に、さすがのイクシアも我慢の限界。
黒エレノアの言葉を強く否定し、敵味方関係なしに全員を救いたいのにこのような惨劇が行われる現状に嫌気が差してしまった。
直後に現れた魔獣の群れに襲われそうになるイクシアと、彼女を何としてでも守ろうとする黒エレノア。
魔物の群れの攻撃からイクシアを守り抜くも、彼女はその魔物の攻撃を受け、致命傷を負ってしまう…
エレノア「本当に…なにを…
やっているんだか…」
イクシア「エレノア……?
なに? これ……血?」
「エレノア…その傷…」
エレノア「ああ…大丈夫…です。
きっとあなたが…私の望みを…
叶えて…くれる……」
ドサッ
イクシア「いやあああああああああああ!!!!」
こうしてエレノアは自身の願いを優先した結果、自分の世界を救う手段が目的とすり替わってしまい、その手段を守るために死亡した。
恐怖の中散っていく人々のソウル。
今にも消えていってしまっているグラハムのソウル。
一瞬のスキを突いた攻撃を受け負傷するサヤ。
もう取返しの付かない現状に絶望しながらも、彼女はこうつぶやいた。