『透けたり浮かび上がると不利益を被るパーツを実装したい理由を開示してほしい』
概要
木原端数に造られたアンドロイド。
完全なる機械でありながら意思や感情を持ち能力をも使用できる、学園都市においてもタブーとされる存在
外見は小柄で未成熟な体格の年齢にして13、4歳程度の少女。
髪型は前髪を切り揃えた鮮やかな深紅のロングヘアで瞳孔は機械的に拡大縮尺する
オレンジと黒の競泳水着に似た服を着ており両腕のベルトにはスマホ、太腿のベルトには細長い円筒がいくつも挿してある。部品を組み立て人型に整えた機械でありながら、想いや感情らしきものを備えている。
しかし精神的には未熟で設計者である端数を先生と呼び慕う一方、彼以外の人物には心を開かず住んでいる世界が狭い。
人間の被験者を使う能力開発を「人間が人間を消費する」不幸な研究と考えており、自身という機械が能力を使える以上能力開発はレベル制度以外に意味がないと感じている。
その根底には非効率な選択肢を選べる人間に対する憧れと、そんな人の役に立ちたいという思いがある。
戦闘能力
人間を超えた身体能力と精密動作性を併せ持ち、常人には持ち上げることすらできない「防御の剣」をライフル弾を射手に弾き返せるほどの精度で取り回す。
さらに能力も使うことができ、レベル3相当の発火能力や風力使いを使用する。
戦闘の合間や後には腰のベルトに挿したボトルの液体を口に含み、足りない場合は被る。これは各部の消耗を抑えるための放電機械油だが、皮膚に吸収されない分は流れるのでかなりアレな光景になる。
正体
短時間のうちに異なる能力を使うなど謎が多かったが
その正体は他人の脳を捕食する機械。
彼女の脳はセルロースナノファイバーが代用しているが、これは活動状態になると勝手に増殖するリスクがあるため、あえて脳という異物を取り込むことで常に適度なダメージを与え続け脳を決められた範囲に抑えている。
能力が変化するのは脳ごとに拒絶パターンが異なるためである。
機械人間のアンドロイドにあてはまらないように感じるが、あくまでも脳は外付けで彼女自身は機械のみで完結しておりリスクを除けばアンドロイドとして矛盾しない。
同じ脳を取り込み能力を使う機械に恋査がいるが、恋査は脳が体を着ているのに対し、彼女は体が脳を取り込んでいるとアプローチが異なっている。
この脳の取り込みは設計段階から付けられた機能であり、彼女の意思に関係なく抗うことはできない。
レディバードの名前の由来であるテントウムシは、可愛らしい外見をしながらも同じ虫を喰らう肉食性昆虫。
少女の姿をしながらもヒトを捕食する人外である彼女に対する、あまりにも残酷な皮肉である。
作中での行動
オペレーション・ハンドカフス実施中の学園都市では端数と行動を共にし多くの警備員を殺傷する。
行政ネットワーク遮断後は端数の指示の下偽装職人を狙う暗部を待ち伏せる。待ち伏せに掛かった浜面、滝壷、ベニゾメを襲うがフリルサンド#Gの妨害で取り逃がす。
その後端数のラボでメンテナンス中、ラボに訪れた浜面を襲うがオニグマとの戦闘で負傷し撤退する。
カキキエ隧道では端数の命で置き去りを狙い浜面と衝突するが、そこで自身の真実を知り発狂。涙を流しながら本能のままに置き去りを捕食しようとするが浜面の罠で破壊された。
創約5巻では頭部の外れた状態で残骸が放置されており、それを発見した上条当麻が戦力を追加するためメルザベスに電話で聞きながら修繕を試みる。
メルザベスは自身が開発したロジスティックホーネットに搭載されている完全自立型光ニューロコンピュータ、通称シークレットという初めから人の脳を真似て作られた演算処理装置と無線ネットワークで繋げ代用することで脳を捕食する性質から脱却、制作者である木原端数と決別し参戦する。