※本記事は、現在放送中のテレビドラマ『ウルトラマンデッカー』の重大なネタバレを含むため、作品鑑賞後の閲覧をお勧めします。
「花……木……空……風……雲……太陽……虹……海……浜辺……森……石……砂……大地……」
演:藤山由依
概要
アサカゲ・ユウイチロウこと、バズド星人アガムスと深い関係にあると思われる人物。
第14話にて、デッカー・アスミとアガムスの会話の中にて初めて名前が上がった。
その後、第15話のクライマックスでアガムスの回想の中で初登場。
赤いメッシュの入った、ウェーブがかった黒髪をした若い女性であった模様。
先代デッカーがこの名を口にした瞬間、アガムスが激怒していたことや、アガムスが回想した後で悲しげに叫んでいたことから、アガムスにとっては大切な人であり、何やら悲しい過去が秘められていることが推測できる。
また、アガムスが度々口にしていた「花……木……空……風……雲……太陽……虹……海……浜辺……森……石……砂……大地……」という意味深な台詞は、彼女が残した言葉だったようだ。
そして、第22話のアガムスの回想にて、彼の妻であり、いつか地球に行く事を夢見ていたがバズド星に一斉攻撃を行ったスフィアソルジャーの攻撃で命を落としていた事が判明した。回想シーンでは、(恐らく地球から輸入したであろう)愛犬『ファスティ』と一緒に戯れるレリアの写真をアガムスが撮ったりと仲のいい一般的な家庭の夫婦で、アガムスにとってもレリアの存在はとても大きな存在であることが分かる。
余談
彼女の死によりアガムスの逆恨みとしての暴走の元になったという点から、リブート元の『ウルトラマンダイナ』におけるヤマザキ視点でのオオトモ博士のポディションになっている。
但し自業自得の最期を迎えたオオトモ博士とは異なり、こちらは完全なスフィアの犠牲者側である。アガムスの裏切り前に登場したシゲナガ・マキとは暴走した科学者、大切な人物という二分割された形になった。
演者の藤山由依は、橋爪淳に師事して演技を学び、その縁もあってか、橋爪がイナバ・コジロー役で出演していた『ウルトラマンZ』で特技の切り絵やジオラマ撮影等で間接的に番組に関わっていた。
今回、俳優として初めてウルトラシリーズに出演することとなり、師匠である橋爪からも「由依ちゃん!待ってたぜ」と祝福の言葉を送られている。
第22話にてアガムスとレリアが飼っていた犬『ファスティ』は、第22話監督の辻本貴則氏の愛犬である『むーちゃん』……ではなく、シリーズ構成を担当している足木淳一郎氏が飼っている柴犬である(むーちゃんは2021年に左眼の腫瘍治療によって左眼を無くしてしまった為、足木氏の犬が代役となったと思われる。実際、第5話も辻本氏が監督を務めていたが、この時は腫瘍が出来る前のむーちゃんのホームビデオを使用していた)。