CV:沢口千恵
概要
機械的に事情に対応し、感情や欲求を顕にすることのない少女。このため嘘をつくことすらできない。
言動や態度に抑揚がないため、見る者に人形のような印象を与える。
クリティカルダウン時には操り人形の如く手足をガクガクさせながら消滅したり、スタン時には首が360度回転するなど、人形を思わせる動作も多い。
生みの親である慈悲なき啓示を「お母さん」と呼び、その目的を成し遂げるために行動している。そのためには自身の生命を捧げることすら厭わない。
バックヤードの深部にある「キューブ」への「鍵」を探し求めてソル達の前に何度も立ちはだかる。
経歴不明。ソル=バッドガイと「あの男」の知人である女性「アリア」をモデルに、イレギュラーの介入によって「誕生しない可能性をことごとくキャンセル」してバックヤードで生み出された存在。
ちなみに、頭から出てる白い矢印状の物体は帽子の一部ではなくツノである。攻撃モーションの一部ではツノを左右に突き出して攻撃する。
可愛らしい顔つきに加えて、仕草も可愛らしい動きが多い。
ゴスロリ風ファッションであるが、開けた胸元、ミニスカートなど、男性陣にとって嬉しい部分の露出度が高い。基本カラーではニーソックスを着用しているが、カラーによってはソックスがない生足バージョンもある。
使い魔のルシフェロからも「エロイ」と評される程なので、もはや公式認定エロキャラである。
激しい動きをするゲームである為、ゲーム中でもあらゆる場面で、惜しみなく下着を見せながら戦う。特にコンボ中は、敵を高く打ち上げる機会が多く、それに伴いカメラアングルも見上げる形になる事が多い。その関係で、彼女の下着が特にアップになる為、それ目的で彼女を使用するプレイも少なくはない。
しかし、基本的なゲーム難易度の高さ、ヴァレンタイン自体が上級者向けのキャラとなっており、一方的な敗北を喫し、多くの初心者プレイヤーがギルティギア2の洗礼を受けることになった。
彼女の操るサーヴァントはヴィズエルと呼ばれており、アンデッドとゴスロリがモチーフにデザインされている。名前にはお菓子の名前が付けられている。
使用サーヴァントの多くがレイヴンと共通するが、ストーリー上での関連性はほとんどない。
ほかのヴァレンタイン
GGXrdではラムレザル=ヴァレンタイン、エルフェルト=ヴァレンタイン、ジャック・オー=ヴァレンタインと、ヴァレンタインの名前を冠したキャラが3人も登場しているが、単にヴァレンタインと記す場合はこちらの人物を指す。
このヴァレンタインが一人目である。
ラムレザルとエルフェルトは慈悲なき啓示がバックヤードで生み出した存在だが、ジャック・オーだけはあの男が作り出している。
バックヤードで生まれたヴァレンタイン達には本来感情はないが、ラムレザルとエルフェルトは慈悲なき啓示によって感情が与えられている。
ヴァレンタインとラムレザルが連れているルシフェロは姿が異なるが同一の個体である。ヴァレンタインのルシフェロは風船がモチーフ。ラムレザルと会話した際には「前任者と雰囲気が違う」と語っている。
ラムレザルとは「カルヴァドス」など共通する名前の技もある。
「ヴァレンタイン」という呼び名がどういった存在を指すかは定かではないが、彼女達と戦ったソルは「頭がざらつく」ような感覚に陥るらしい。
ヴァレンタイン達は共通して肉体をソーマ、魂をプシュケーと呼んでいる。また「ぞんげばーす」という謎の言葉を発するが、こちらの意味は不明である。
ラムレザル、エルフェルトがベッドマンの一撃必殺技を食らった際には、*「お母さん」に触角が生えてしまう*という悪夢を見せられるパターンがある。
実際の「お母さん」には触角らしきものは確認できず、この悪夢と初代ヴァレンタインに生えている触角の関連性ついては不明。
ロボヴァレンタイン
『ギルティギア』では恒例の女性のラスボスであり、ストーリー終盤で巨大ロボットのような姿に変身する。デザインが複雑すぎるためか、ネタバレに配慮してか、巨大化した絵はほとんど投稿されてない。設定に「ロボヴァレンタイン」と便宜上書いてあるが、正式名称は不明である。
『GG2』はRTS要素もあるゲームだが、このロボ戦においてはサーヴァントを呼び出すことができず、ほぼアクションゲームである。
作中での活躍
バックヤードと呼ばれる情報空間にある「キューブ」にアクセスする為に、「鍵」たりえる存在を探しており、物語開始前から、世界各所にてギア消失事件を起こしている(ギアを消失・分解して鍵を探していた)。
それに際し、ヴィズエルを率いてイリュリアを襲撃。カイを封印する。
その後、イリュリアへ向かおうとするソル達の前に立ちはだり交戦するが、頭にざらつきを感じ撤退する(ソルも同じ様にざらつきを感じている)。
その後も転移術を使い、幾度となくソル達の前に立ちはだかる。
やがて、ソルと共に行動をしていたシンも、「鍵」になる資質があることが判明したことで、彼に標的に定めて、孤立したところを捕獲する。
(ヴァレンタインはシンが「鍵」の資質があることを見抜いていた可能性もあったが、真実は不明。作中でそれを匂わせる行動も見られる)
シンを捕獲したことで「鍵」を手にいれる事に成功し、その上で用無しとなったシンを洗脳してソル達に差し向ける。更には大量のヴィズエルを立ちはだからせて、ソル達の足止めを行わせる。
ヴァレンタインはバックヤード深部にて、手に入れた「鍵」を使ってキューブを解錠しようとするが、その前にソルらが駆けつけてくる。
何度もしつこく邪魔をしてくるソル達を前に「腹が立つ」「ウザイ」といった怒りの感情を芽生えさせ、ロボットのような形態へと変貌してソル達に襲い掛かる。しかし、シン・イズナ・Dr.パラダイムに足止めを食らい、彼等と交戦しているうちに、ソルによってキューブの解錠を止められてしまう。
ヴァレンタインは、最早自分の存在価値はないと消沈するが、それと同時に自暴自棄となり、ソルに対し並々ならぬ怒りの感情を爆発させ、更に巨大な形態へと変貌を遂げる。
最後の戦いの最中、戦いの中でヴァレンタインの意識の中に入り込んだソルは、喜怒哀楽様々な感情を持った多数のヴァレンタインと交戦する。やがて本体を破壊し、最後の一人となった意識の中のヴァレンタインも、ソルによって倒され「もういいよ、フレデリック」とだけ言い残して消滅する。
ゲーム中の性能
作中唯一の女性マスターの為、人気は高かったが、非常に扱いが難しいキャラの為、上級者向けの性能となっている。
使いこなせれば、高い性能を発揮するのは確かで、2度行われた公式大会の1on1部門では、2度とも(同一プレイヤーの)ヴァレンタインが優勝している。
マスター・サーヴァント共にいやらしい性能をしており、あらゆる手段で敵マスターを妨害しながら、有利をとっていく戦法が得意。一方でマスター・サーヴァント共に単体ではあまり強くないものが多く、共闘することで真価を発揮することが出来る、乱戦に強い性能。
サーヴァントの性能上、序盤から数の暴力で各所のゴーストを占拠していき、速攻で上級サーヴァントを解除・召喚して一気に戦力差をつけていく短期決戦志向な戦法が得意。
膠着状態のまま長期戦になって、乱戦が多発する終盤では、ヴァレンタインの火力だけではカバーしきれないほどサーヴァントとマスターの性能差が如実に出てきて、攻めづらくなる傾向にある。
マスター性能
中~遠距離戦、乱戦が得意で、豊富な遠距離攻撃で敵マスターを近づけさせないまま、周りのサーヴァントを排除して、有利をとっていくのが基本スタイル。
サーヴァント処理能力は高く、複数体をまとめて大ダメージを与える攻撃のバリエーションに富んでおり、乱戦に紛れてサーヴァントを次々に排除していくのが得意。また、攻撃範囲はそこまでだが高火力の単発攻撃もある為、HPの高い上級兵の処理や、各所に散らばった孤立したサーヴァントの処理もそれなりに得意。
一方で対マスター戦の能力は、Dr.パラダイム程ではないが苦手。
自分の間合い、有利状況では滅法強いが、一度懐に潜り込まれたり、不利な状況だととにかく脆い。相手の猛攻を切り返す手段に乏しい事に加えて、ブラストドライブ(ダッシュ)の発生が非常に遅い為、不利状況で捕まってしまうと逃げるのは非常に困難。
近距離戦は苦手だが、基本コンボの初手の発生はそこそこ早く、コンボ難易度も低め。火力も他マスターと比べても遜色ないレベルには出せる。ただ、コンボの時間が長い為、第三者からの妨害を受けやすく、またサイクロンブラストでも抜けられやすい。
全マスター中で唯一の二段ジャンプ持ちで、空中ダッシュの性能も優秀。敵マスターを遠くに吹き飛ばす手段もなくはないので、それらを駆使して、自分の間合いを維持しながら、味方に紛れ込む事が重要。
サーヴァント性能
単体では弱いが、乱戦時や有利状況では強みを発揮するなど、一癖あるように見えて、全体的に扱いやすい性能のものが多い。下級兵に偏りがあるのがやや難点。
キャンペーンで登場したゴスロリガスマスク兵達は、近接・装甲・射撃の基本3すくみが揃っていたが、何故か対戦では登場せずに使用できない。ビジュアル面、性能面のどちらから考慮しても、対戦で使えない事が非常に惜しまれている。
- ●キャンディ
最初から解除されている下級近接兵にして、ヴァレンタインの主力サーヴァント。開幕から決着まで常にお世話になる。召喚コストの割に非常に性能が高く、有利な状況では特に猛威を奮う。自陣内にいると性能が格段に上がる為、各所にばらまいてゴーストの防衛に置かれると厄介。とにかく、数で押しまくるのに適した性能をしている。
上級近接兵はいないが、それを補えるくらい高性能で、機動兵への対抗手段としてもキャンディさえいれば十分なくらいには活躍しつづけてくれる。
- ↑ガトースキン
下級射撃兵。なんと最初から解除されている。コストも安価なので、割と気軽に出していける。下級装甲兵がないので、その代用としても使えるが、ガトースキンの恐ろしさは、射撃兵特有のマスターへの攻撃力補正。基本となる射撃攻撃も鬱陶しいが、何よりダウン復帰時に出される攻撃が脅威。威力が非常に高いうえに、ガトースキン自体が非常にダウンしやすい為、すぐに転んでは高威力の攻撃をぶっぱなしてくる。迂闊な起き攻めは事故死を招きかねない。体力は非常に低いので、基本は乱戦になる場所に置くのが無難。MANAに余裕があるなら、キャンディと共に各所に置いておくのもアリ。1コンボで仕留められなかったら大きな足止めになる。
- ★Pブラマンジュ
下級法撃兵。召喚コストの割にはあまりにも脆い(下級法撃兵の宿命)。中盤あたりから戦場で猛威を奮う装甲兵への対抗手段としても使えるが、上級兵に対抗策として優秀なのがいるので、あまり意識しないでよい。スキルの鈍足がとにかく優秀。本来繋がるコンボが軒並み繋がらなくなるレベルには鈍化させてくれる。敵マスターが近くを通行しただけで、鈍足をかけてくれる為、僻地に護衛と共に置いておくだけでも働いてくれる。
- ■゜シャルロット
ヴァレンタイン唯一の装甲兵。上級装甲兵の割にHPはあまり高くないので、孤立するとあっという間に倒される。しかし、敵に攻撃を当てるだけでHPを回復するスキルがあるので、乱戦下では思った以上に固くなる、乱戦かつ長期戦でこそ真価を発揮する。攻撃範囲が結構広いので、制圧力に長けている。
- ▲゜ミルフィーユ
超優秀な上級機動兵。ヴァレンタインの主力その2。機動兵でありながら装甲兵のシャルロットよりもHPが高い。ミルフィーユ自体の性能も優秀だが、スキルによって生み出されるミニオンがとにかく厄介。単体では弱いが、単純に頭数が増えるので、数的有利をとってゴーストを占拠しやすくなる。また、サーヴァントの死体を媒介にしてより一層強力なミニオンを召喚できる。装甲兵への対抗策としても優秀だが、数的有利を無理矢理作り出すことに長けている。
欠点は、スキルの使用頻度のせいか、攻撃頻度がやや低いこと。召喚コストが高いので、倒されたら中々の痛手になること。
- ↑゜エクレア
低コストの上級射撃兵。耳障りな鳴き声が鬱陶しい。
コスト相応にあまり性能は高くない。遠距離からゴーストを攻撃するスキルが特徴的だが、使いどころは難しい。
他の上級兵は、マスター不在の場所でも大きな活躍をしてくれるが、エクレアはいまいち活躍がわかりづらい。
スキルはほぼ使えなくなってしまうが、普段からパーソナルスロットに入れておいて、マスターの護衛役として使う方法もアリ。通常攻撃二種の性能は中々優秀なので、うまくいけば射撃兵特有の事故を狙える。もしマスター戦に敗れて、エクレア共々撃破されたとしても、召喚コストは上級兵にしては安めなので、またすぐに再召喚できる。
- ★゜ティラミス
範囲攻撃が強力な上級法撃兵。やはり乱戦でこそ真価を発揮してくれる性能。当たり判定の広い法撃弾を連発して、多くのサーヴァントを一網打尽にしてくれる。特に法撃兵は、射撃兵以外には、ダメージ補正がプラスに働くので、乱戦時には一歩下がった所から物凄い殲滅速度で援護をしてくれる。
スキルも強力で、一定時間攻撃が全くできなくなる呪いをかける。効果時間中は一方的に攻撃するもよし、他のサーヴァントを処理するもよし、好きにできる。マスターへの効果時間はそこまで長くはないが、それでも大ぶりの一撃を誰かに一発叩き込むくらいの余裕はある。ディスペル(或いはそれに相当するスキル)する以外には即解除する手段がないので、対抗手段もあまりないのも強み。ブラマンジュ同様、近くを通行しただけでも呪いをかけてくれる。
- ■ブラウニー
スキルで召喚できる装甲兵のミニオン。1回の使用で2体召喚する。スキルクールタイムが終わったら更に召喚可能。
棺桶に剣が刺さった見た目をしており、中には魂が幽閉されているという設定。
ヴァレンタインを追従するように動き、ブラストドライブで長距離移動しても、遅れながら追跡してくる。
基本はヴァレンタインを守るように動き、懐に潜り込まれると弱い彼女の盾として非常に優秀
。攻撃を受け一定のダウン値を蓄積すると「やっと解放される」という声と共に棺桶のフタを飛ばして反撃・消滅する。反撃よるダメージは中々侮れず、直撃すると結構痛手を与えられる。能動的な行動はとらないが、いるだけで抑止力になる、相手にとっては非常に鬱陶しい存在。マスター戦だけでなく、乱戦時にも活躍する出しておいて損はない性能。
ディスペルと、ダウン値の高い攻撃に弱い。
ラグの影響を受けやすい為、その役割・性能も含めて使われること自体嫌われやすい気の毒な存在。
その他
アークシステムワークスが血迷った結果、『GG』では唯一抱き枕化されている。『ブレイブルー』では男性キャラ含めて多くのキャラが抱き枕化したが、『GG』では非常に珍しい。作画はみさくらなんこつ氏。