Dr.パラダイムとは、アークシステムワークスの対戦格闘ゲーム『ギルティギア』シリーズのキャラクターである。
プロフィール
全長 | 115cm (翼開長142cm) |
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体重 | 32kg |
血液型 | 不明 |
出身 | アメリカ(オハイオ州) |
誕生日 | 不明 |
アイタイプ | 赤 |
趣味 | 組織相関図を美しくする研究。全ての事象を暫定的な情報単位に換算し、自分の脳の処理速度と記憶容量を知る。 |
大切なもの | 内容を問わず具体的な理念・眼鏡・紳士肌着 |
嫌いなもの | 無計画な者・バードウォッチャーの目・蚊 |
CV | 幹本雄之 |
登場 | GG2、Xrd(ストーリーのみ) |
概説
メーレーアクションゲーム『ギルティギア2』から登場したキャラクター。
かつて人類と100年にわたる壮絶な生存戦争「聖戦」を引き起こした自立型生体兵器『GEAR(ギア)』であるが、その中でも珍しい戦闘を好まない穏健派のギア。
ジャスティスが封印されて強制命令の呪縛から解放されてい以降は、同じ自立型ギアの統率に勤め、彼らとひっそりと絶海の島群で暮らしていた。
しかし『パブテスマ13事件』によって世界からギアが消滅し始めたことで、ソル=バッドガイ(=フレデリック)に協力を要請し、やむなく表舞台に出ることを決意した。
法術をはじめとした膨大な知識を有しており、特に“概念世界「バックヤード」”に関して造詣が深く、その位相の検索プログラムを行使できることから、物語でも重要な役割を担っていく。
ソルのことは喧嘩っ早い粗暴な面を非難する一方で、法術学者として「君の生い立ちのファン」と皮肉を交じえつつ認めている。
小人型のホムンクルスを数体制作し、自分の小間使いとして使役している。
容姿
ずんぐりむっくりな体型に、大きな顎を持った頭、腕に蝙蝠状の翼を持つ。
頭から生えた触覚と、大きくとんがった耳、緑色の鱗の生えた皮膚、鋭い爪など、当人曰く「ドラゴン型のギア」らしい。……が、尻尾は魚のように短く、脚などは鳥そのもの。そんこともあって、ソルからは“鳥”“インコ”呼ばわりされており、公式からも“インコ”、ファンからも「インコ先生」の愛称が定着している。
なお、インコと呼ばれると「ドラゴンだ」と言って怒り、訂正を求めてくる。
眼鏡、頭に学士帽、法術用の魔道書とそれを置くための譜面台、法衣の下にシャツを着て赤いネクタイを締めるなど、格好は学者そのもの。
紳士肌着にこだわりがあるところをみると、身嗜みには気を使っているようだ。
性格
根っからの知性肌で、常に情報を収集して自己の見識を高めていくことを至上とする。
柔軟な思考と発想力を持つ一方、頑固で融通が利かない一面がある。
ギアとして、人間の粗暴で利己的な部分を嫌ってはおり、その評価値も低い。特別人間を敵視している訳ではないが、出来る限り関わりあうことを避けようとする。
プライドが高く他人となれ合うことを苦手とする一方、なぜかイズナとは妙に馬が合う様子。
とはいえ、GG2の物語中盤で、既に考えを改めており、人間に対して友好的な態度も見て取れるようになった。
また決して冷淡なわけではなく、信用を置いた相手のために渋々ながら動こうとしたり、危険に突っ込んでいこうとする仲間を引き留めたりもする。
ガチガチの論理派であるが、所々うっかり屋さんなところもあり、自分の研究資料の場所をド忘れしたり、ときに単純明快なことを見落とすこともある。想定外の事が起こると割とすぐにテンパる体質であったりと、作中では優秀な面を何度も見せて活躍する一方で、程よいポンコツっぷりも時折見せてくれる憎めないキャラ。
特にカイが木陰の君と内縁関係で、その息子がシンだと知ったときには、それまでの冷静なキャラが崩れるくらい思いっきりびっくりしていた。
プレイアブルキャラとして
戦闘中は法術によるバリアに身を包み、空中に浮いている。
浮いている間は脚で譜面台を掴み、そこに魔道書を置いている。
サーヴァントは自身が統制するギアの軍団だが、見た目は動物的で刺々しさは少ない。
「本体は弱いがサーヴァントは優秀」という、典型的な戦術家タイプ。
だからといって、ただORGAN(戦術画面)を開いて、のんびりサーヴァントに指示をだしていればいいというわけではなく、自身も戦場を駆け回り、時には乱戦の中に飛び込み味方と共に戦ったり、時には敵マスターと対峙して撃退をしなくてはならない。
あくまで小難しいコンボなどはない分、アクション面で求められる技術や忙しさは他マスターに比べるとやや低いというだけであり、相手の苛烈な攻撃を捌いたり、ブラストドライブ(高速長距離ダッシュ)で戦場を駆け回ったりなど、やはり相応のアクションの技術力は必要となってくる。
また、サーヴァント自体もコストパフォーマンスに優れているというだけで、放っておけば勝手に活躍してくれる程、各個体が強力というわけではないので、数や質、相性で劣りそうなら時には撤退指示を出す事も必要となる。
マスター性能
Dr.自身は、対マスター戦闘能力はかなり低く、周りに味方がいない(少ない)状況でのマスター戦は基本不利。立ち向かうのは自殺行為、逃げるのにも一苦労といった状況となる。
だからといって敵マスターを全く倒せないというわけではなく、有利状況或いは、敵味方入り乱れる乱戦になれば、マスターを倒すなり、追い払うなりの性能を発揮することが可能。
サーヴァント殲滅能力も高く、特に大量に固まった敵サーヴァントを一網打尽にする能力はトップクラス。敵自身を起爆剤にして、次々に誘爆させる攻撃により一瞬で大量の敵を溶かす事ができる。対単体も遅いわけではないが、悠長に単体のサーヴァントを処理していると、すぐに敵マスターも駆けつけてくるので、基本は集団戦を仕向けるように動きたい。
スキルではあるが、ギルティギア2唯一の投げ技持ちのキャラでもある。
サーヴァント性能
低コストで優秀なサーヴァントが多いものの、優秀なサーヴァントが全体的に低耐久なのがネック。Dr.本人のスキルと合わせて戦わせることで最大限の力を発揮するため、ほかのマスター以上に戦況確認が重要となる。
下級兵は基本となる下級近接兵に加えて、最初から下級機動兵が召喚可能なのが大きな強み。また、ミニオンも優秀で、序盤から出していくのも基本戦術として定番となっている。
上級兵は、それぞれしっかりとした強みがあり、運用方法もわかりやすく、非常に扱いやすい。適した使い方をすれば、どれもコスト以上の働きを確実にしてくれる。
作中での主な活躍
GG2
イズナの紹介を受けて、ソルと出会う。
その後、封印状態にあったカイを復活させる。カイの家族関係を知ったこと、ギアの仲間が洗脳されてイリュリア市街を襲っていたにもかかわらず、洗脳を解いて救ってくれたこと、その上で人類とギアの共存の道を歩もうとするカイの姿勢に心を打たれ、彼を全面的に信頼、協力することを決意する。
XrdSIGN
イリュリア国内にて、一部のものにだけ事情を知るような状態で滞在していた。
元老院との決着に向けて、カイの要請を受けて権限を与えられ、様々な作戦を立案する軍師的立場として活躍している事に加えて、封印されていたディズィーを復活させるなど、プレイアブルキャラではないにもかかわらず、出番も多く、かなり重要な役割を担っている。
また、ギアでありながら、人類に対して友好的な態度を示し、様々な貢献をしている。
特に、意気消沈していた兵達を鼓舞することで奮い立たせた上で、彼等を奮い立たせられたのは自分の言葉ではなく、人間の団結力によるものとを謙虚に評価する姿勢を見せて、レオやアメリカ合衆国大統領など、高い立場の人間からの信頼を勝ち取っている。
XrdRev
今作でもプレイアブルキャラになることは実現しなかったが、物語の序盤から登場。ソルや人間達に気遣いを見せる素振りも見せており、完全に友好的な立場となっている。
変わらずそのハイスペックっぷりを十分に発揮し、主にザッパと組んで情報体フレアの発生について調査を行い、後半ではあの男と組んで作戦の支援を行ったりと、事件解決に向けて様々な貢献をしている。
STRIVE
ストーリー本編のエピローグにて台詞ナシで一枚絵でだけ登場する。
アナザーストーリーでも登場こそしないものの、名前自体は出ており、シンの協力要請を受けて、ギアの部隊を派遣している。その結果、ディライラの暴走の抑止に多大な貢献をしており、ギアの活躍を見ていた街の住人は、ギアが自分達を救ってくれたと認識させているなど、間接的ではあるが、民衆のギアに対する認識を改めさせることに貢献している。
同じギアであるディズィーが、カイの婚姻関係をはじめ、前線で戦ったりといった、民衆の目にも入るような活躍を見せる表のギア代表とするなら、パラダイムは民衆の目につくような表立った活躍こそしていないものの、陰ながら人類とギアが共存の道を進むことに貢献している、裏のギア代表となるキャラクターでもある。