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概要

ヴィクトリー・ドラゴンとは、LIMITED EDITION 5で登場した最上級のドラゴン族モンスター。現在は禁止カードとなっている。

名前の通りゲームの勝敗に関わる能力を持つが、あまりにもその能力がゲーム性を損なうため禁止カードの中でもおそらく二度と帰ってこないだろうと言われている。

カードテキスト

効果モンスター(禁止カード)
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守3000
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールド上のドラゴン族モンスター3体を
生け贄にして生け贄召喚しなければならない。
このカードの直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、このカードのコントローラーはマッチに勝利する。

解説

このカードの効果を解説する前に、カードゲームの大会における「マッチ」について解説する必要があるだろう。
カードゲームの大会ではシングル戦よりマッチ形式が採用されているものも多く、マッチ戦は詳しいことは省くが先に2勝した方の勝ちというルールだということを頭に入れておいてほしい。
たとえ1回負けたとしてもサイドデッキと呼ばれる控えのカードの中からメインのカードを入れ替えることで、相手のデッキの対策をしながらまったく別の戦い方ができ、逆転も狙えるのがマッチ戦の奥深さの一つなのである。

しかし、ヴィクトリー・ドラゴンの能力の前ではそういった駆け引きが発生しなくなる。
なにせ一度でもこのカードのダイレクトアタックで勝利すればそのプレイヤーはマッチで勝利、つまり2回勝ったのと同じアドバンテージを得ることができるのだ。
たとえ初戦だろうが1回負けていようが、このカードでダイレクトアタックして勝てば全て同じ結果となる。しかも初戦で負ければ2戦目が無くなるため、サイドデッキでの対策が不可能となる。

実質相手が2回勝たなければいけないのに対して、こちらは条件付きだが1回勝てばいいという点は当時の決闘者からしてみても魅力的だった。
例えるならサッカーである選手がハットトリックを決めたなら、その時点でW杯優勝が決定するようなものである。
条件が厳しくとも、それに見合う成果があるならば挑戦してみようと思うわけである。
そんなわけで研究が進んだ結果、ヴィクトリー・ドラゴンを安全に出すために相手の動きを妨害するロック系やコントロール系のデッキで投入されるようになった。有名なものだと【Vドラコントロール】や、【MCV】が存在し、環境で暴れまくった。
相手からすれば自分の動きを封じられ、何もできないまま敗北するというもはや嫌がらせでしかないデッキタイプと言えた。
また2戦目が実質存在しないためメインデッキにヴィクトリー・ドラゴン対策のカードを入れたりしなければならないなど、デッキ構築での問題も発生した。

極めつけは大会でサレンダー(降参)が認められていないため、自分のデッキをわざと崩して敗北し、ヴィクトリー・ドラゴンでのマッチキルを防ぐという迷惑行為の温床ともなった。

様々な問題を引き起こしたことで2006年の3月に禁止カードに指定。
これで無事平和が訪れたと思われたが何故か同年9月に制限カードに緩和。再び暴れまわり2度目の禁止カード行きとなった。こればっかりは多くのプレイヤーから「何故緩和したし」との声が上がる結果となった。

その後遊戯王では世界大会の優勝記念に同じくマッチキル効果を持つモンスターが与えられているが、どのカードにも「公式のデュエルでは使用できない」という一文が挿入されている。

関連タグ

遊戯王 ドラゴン族 禁止カード

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