教義にささげた命は、常に偉大なるジャック・ノーマンと共にある
概要
バイオハザード・リベレーションズに登場するテロ組織。リーダーはジャック・ノーマン。組織の名前は、中世の詩人ダンテ・アリギエーリ執筆の『神曲』に登場する猟犬に由来する。旗章は黄色の地色に銃剣付マスケット銃と猟犬が描かれたものを採用している。
教義や犯行声明にも度々『神曲』の一文を引用しており、第一の教義は「我が門に入らんとする者、汝一切の望みを捨てよ」としている。また構成員はBDUにガスマスクを着用している。
前身は愛国的な学生運動の団体だったが徐々に過激化し、少数精鋭のテログループへと変貌した。
テラグリジアの開発に反対し、2004年にUAVを用いたT-abyssウイルス散布と大量のB.O.W.、ハンターを投入する大規模なバイオテロ、テラグリジア・パニックを引き起こした。このテロは、モルガン・ランズディール率いるFBCによって、太陽光集積システム「レギア・ソリス」を用いた掃討作戦により、ウイルスやB.O.W.テラグリジアを滅却することにより収束した。
その後FBC主導による掃討作戦で幹部全員の死亡を確認。これによりヴェルトロは壊滅したかに思われた。ところが、2005年BSAAにより、ヴェルトロが復活し再びテロを企てているとの情報が入る。ジル、クリスらBSAA隊員が地中海に浮かぶ豪華客船、クイーンゼノビア船上および北欧山中のヴァルコイネン・モッキ空港を拠点にしているものと判明したかに思えたが……
主な構成員
- ジャック・ノーマン:ヴェルトロの指導者。他のメンバーから「閣下」と敬称し、崇拝されていた。掃討作戦で死亡したと思われていたが、BSAAの犯行予告で再び姿を現す。
- ベルナール・コルティ:ファイルで確認出来る、構成員の一人。事件当時はクイーン・ゼノビアを拠点に任務を遂行していた。
- ウゴリーノ・バローニオ:構成員の一人。ノーマンが「最高の盟友」と称していた事から、かなりの腹心だったと思われる。
- ジルベルト・レオーネ:構成員の一人。既婚者であり、妻と共にヴェルトロに所属していた
- リディヤ・レオーネ:構成員の一人。上記のジルベルトの妻。
- ジャフェル・トクシュ:構成員の一人。まだ19歳にも満たない青年でありながら、ヴェルトロに所属していた。
- ハーシム・カダレ:構成員の一人。
- エクレム・アタイズィ:構成員の一人。
真相1
※この先、作中後半のネタバレを含みます。
「裏の顔を持つモルガンに感づいたレイモンド」
「私と彼が共に仕掛けた罠...」
「それがヴェルトロの復活劇だ」
実はヴェルトロは最初から復活などしていなかった。全てはクライヴ・R・オブライエンとレイモンド・ベスターによる欺瞞作戦だった。実はテラグリジア・パニックはFBC長官モルガン・ランズディールによる、ヴェルトロを利用した自作自演であり、T-abyssウィルスおよびB.O.W.、更には活動拠点となった豪華客船、クイーン・ゼノビアおよび同型船のクイーン・セミラミスおよびクイーン・ディードをヴェルトロに供与したのはモルガンであった。その上、船内でバイオハザードを意図的に引き起こさせ、そのうちノーマンらの乗船するクイーン・ディードをテラグリジアごと海中に沈めることで彼らを壊滅させ、証拠隠滅を図ったのだった。
一連のヴェルトロ復活劇は偶然にもその真実を知ったレイモンドと彼に話を持ち掛けられたオブライエンが真実の証拠を暴くために引き起こしたものだった。彼らの計画では、欺瞞情報を流すことでモルガンおよびFBCを揺さぶり、あぶり出すことでその隙をついて何らかの証拠を掴むことを目的としていた。思惑通り、クイーンゼノビアの奪取に成功、更にはB.O.W.の暴走によりヴァルコイネン・モッキ空港近辺に墜落したFBCの輸送機を通じてクエント・ケッチャムが重要なFBCの機密情報へのアクセスに成功する。しかし、FBCの妨害により、クイーン・ゼノビアおよび姉妹船クイーン・セミラミスは爆沈、情報を掴んでいたクエントらはヴァルコイネン・モッキ空港ごと爆撃され、いずれも確証には至ることができなかった。
しかし、クエントらが最後に送信した情報から、FBCが沈没したクイーン・ディードを調査していたことが判明する。クイーン・ディードに向かったジルたちが見たものは……
真相2
※この先、作中終盤のネタバレを含みます。
「貴様との取引を記録した映像はここだ!」
「我々は真実を守り通そう...」
「何年でも...何十年でも...!!」
モルガンの手により、テラグリジア・パニック時に壊滅したかに思われたヴェルトロだったが、なんとノーマンをはじめとするメンバーの一員が沈没以来、約1年もの間船内で生存していた。ノーマンらは、モルガンとの取引の様子を記録したPDAを保持し続けていた。更にT-abyssウイルスを時間をかけて定着させることで身体を強化し、低酸素かつ食料の乏しい船内で生き続けていた。そしてその強化した身体でPDAを奪取しに乗り込んだFBC隊員を返り討ちにしていた。しかし、ウイルスによる副作用により、ジルたちが乗り込んだ時点では生存者はノーマンのみになっており、ノーマンもジルたちがモルガンと区別できなくなる程に錯乱していた。(とある一室には死んだメンバーの遺体が安置されており、中には身体の一部が異形に変異しかけている遺体も含まれている)
そしてノーマンもアビス完全体に変異し、ジルたちに襲い掛かるも敗北。最後の生き残りであった彼の死により今度こそ本当にヴェルトロは壊滅した。
その後、PDA内の映像が決定的な証拠となり、モルガンは逮捕された。
関連タグ
バイオハザード・リベレーションズ、ジャック・ノーマン、モルガン・ランズディール
独立派:似たようなテロ組織。