概要
「一日一善(ひとひかずよし)」とは、マンガ、アニメ作品「奇面組シリーズ」に登場したキャラクターであり、主人公:一堂零と、その親友でライバルである春曲鈍の、小学校時代の幼なじみである。
なおタグ名は「一日一善(いちにちいちぜん)」がpixivにて本来の意味でタグが使用されている事が多いので、「一日一善(奇面組)」とする。
プロフィール
※一堂零と春曲鈍が昭和39年生であり、一日一善はその1歳年上であることから推察した生年である。
名前の由来は文字通りの「一日一善(いちにちいちぜん)」
アニメ版ではネタの一つとして「キャラクターの名前の由来を視聴者にわかりやすくする為に、その由来の言葉をセリフやギャグに取り入れる」ことになっていたのだか、
特にこの一日一善は、しつこいぐらいに言葉が連呼され、「一日一善の行為」がなされていた。
モデルは、キャラクターが作られた当時、新沢基栄のアシスタントをしていた、後に「燃える!お兄さん」を連載することになる佐藤正である。
※ムック本「帰ってきた奇面組」より抜粋。
キャラクター解説
基本設定は、「毎朝、一応町で、自転車に乗って牛乳配達しているお兄さん」。
実は一堂零と春曲鈍の幼なじみとしての設定が確立する前に、何度か新沢基栄作品に出ていたキャラクターであった。
以下、その経緯について解説する。
『教師のらいせんす』
新沢基栄が『3年奇面組』連載中に読み切り短編として掲載された『教師のらいせんす』が一日一善の初お目見えとなる。
ちなみに主人公であった。
あらすじは、
とある牛乳配達のあんちゃん(一日一善)が、母校の中学校にふらりと寄ってみたら、何故か新任教師と勘違いされてしまい………。
という内容。
ジャンプコミックス:新沢基栄短篇集『古代さん家の恐竜くん』に掲載されている。
ちなみに、この話の中での一日一善の母校の中学校の名前は「芽支学園高校(めしがくえんこうこう)」となっている。
それと、日々の配達業で鍛えられた握力でリンゴを握り潰すという力自慢も披露したそうな。
『3年奇面組』最終回
その後、『3年奇面組』第6巻の「ひとまずの最終回」である「おせっかいジョギングマンの巻」にて、「牛乳配達のあんちゃん」としてちらっと登場。
ちなみに作者は「 あ、どっかで見た顔………。 」と欄外でセルフ突っ込みをしていた。
宇留千絵が嫌がっていた早朝ジョギングの「心境の変化」の一因)だったり。
(まあ、「豪千絵」設定も無かったころだったので………。)
真実一郎に渡した瓶牛乳が、このあんちゃんの配達していた瓶牛乳だったりと、本当にちらっとした登場であった。
この時に、零と直に会ってるんじゃ?という疑問は、ひとまず横に置いておく。
「一堂零と春曲鈍の幼なじみ」
そして時は流れ、『ハイスクール!奇面組』第12巻「あの頃の友だちの巻」で、毎朝、一応町で牛乳配達をして、通っている大学の学費を稼いでいる勤労青年として登場。
そして「一堂零と春曲鈍の小学校時代の幼なじみ」という事が判明した。
零と鈍とは1年年上の先輩で、小学生の頃は零と鈍のアホっぷりに振り回されつつも一緒に遊んでいた仲であった。
そしてある日、とある少女に一目惚れし、彼女を「乙女さん」と呼んでの「淡い初恋」が始まった。
詳しい経緯は→「一若」で。
その後、原作では奇面組や唯千絵の前で、零と鈍の幼い頃の思い出話に花が咲いたのだった。
その後
『ハイスクール!』第15巻「お帰り唯ちゃんの巻」で、慣れないシリアスにわたわたわたとしていたり、相も変わらず元気に牛乳配達に精を出しているようである。
関連イラスト
※先述の『教師のらいせんす』と絡めた発想のイラスト。