解説
「三溝幸宏」とは、河合克敏の柔道マンガ『帯をギュッとね!』の登場人物である。
浜名湖高校柔道部所属。
重量級。
入学初期時点で195cm 110kgという破格の体格の持ち主。
また、物語の初期の頃は変則技である「ヴァン・デ・ヴァル投げ(ベルギー人金メダリスト・ヴァン・デ・ヴァルが編み出した、双手狩りから相手を頭上に持ち上げ、後方に落とす柔道の投げ技)」も使用していたが、現実で使用するにはあらゆる意味で危険過ぎるため、作中での使用が封印された。
(「ヴァン・デ・ヴァル」は「バンドワール」とも呼称する)
ちなみに現在、「双手狩り」自体の国際試合での使用が禁止される動きがあるため、この「ヴァン・デ・ヴァル投げ」も使用が難しくなっているようである。
図体はデカいが、気が優しく、小さく、そして弱い。
そのため幼馴染である宮崎茂に、いつもせっつかれ、引きずられながら生きてきた。
例えば、柔道を始めたのも宮崎に柔道部に入部「させられた」からであり、浜名湖高校に進学したのも、私立高校に合格していたのにもかかわらず、宮崎に無理矢理付き合わされてしまった、といった塩梅である。
ちなみに、皆から「ミッタン」と、非常に可愛らしい愛称で呼ばれている。
しかしその反面、「負けず嫌い」な気質も持ち、試合に負けて床を殴りつけたり、組み手に負けて怒りのオーラを身にまとわせたり、試合中に脱臼してしまった時には「相手選手の勝ち誇った顔」に激怒し、「脱臼した関節をその場で戻し」て再び試合に臨むなど、根はとても熱い漢である。
そしてその気質が開花する形で「体格を活かした柔道の能力」を高めていき、粉川巧に続く浜名湖高校柔道部のポイントゲッターとなっていった。
基本的には真面目な性格なのだが、宮崎と杉に引っ張られる形でギャグ要員になることも多く、三人合わせて「三バカ」扱いされていた。
また、文化祭でクジに負けて、ヒロイン「シンデレラ」をやらされたことも。
しかし、女の子(特に袴田今日子と別所愛子)が絡むと、ガチで一緒にバカをやらかす。
男の子ってヤツぁ(笑)
末っ子の長男で、上には美人だが、非常に気が強い姉が3人もいる。
普段は頭が上がらずいじめられ、家事をやらされていたりする。
しかし、インターハイの試合の最中、劣勢に立たされていた弟を、3人共に心配しながら観戦し、悪口を言う観客を睨み付け擁護するなど、なんだかんだで弟想いの、いい姉御………いや、お姉様方である。