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以下物語の重要なネタバレを含みます。













「レーチャン、ドーシテ?」










CV:榊原奈緒子 / 演:加藤あい

人物編集

主人公・榊原恒一叔母であり、恒一の母の妹。夜見山市で実家暮らしをしながら、夜見山北中学校の美術教師を務めている。また美術部の顧問でもある。恒一が編入したクラスの副担任。

家では恒一から「怜子さん」と呼ばれているが学校では必ず「三神先生」と呼ぶように注意している。


3組の悲劇を回避するため奔走するが、実は彼女こそが3組に紛れ込んだ〈死者〉であった。

今年は生徒の机が足りていたため〈現象〉の無い年だと油断していたら、担任教師の机が不足していたと言うオチである。・・・現象さん悪巧みが上手ね。

なお他のクラスがあまり描写されなかったので判かりづらいが「他のクラスに副担任は居ない」との事(ただし1998年と言う時代設定的には副担任の居るクラスが一つしかなくても不思議ではない。逆にこの時代は「新卒」以外が副担任に成る事も無いが…)。


実は本編より2年前の3組の担任であり、1年半前に〈現象〉により

原作・漫画では川に流され(事故なのか自殺なのか不明)、

アニメでは暴漢に襲われ、川に落ちて死亡している。

恒一は夜見山で行われた怜子の葬儀に出席していたのだが、「怜子の死」に関係する記憶は全て〈現象〉により改竄されてしまったため、夜見山に来たことさえ忘れさせられている。

一方で、アニメ版赤沢泉美は夜見山で恒一と出会った事を覚えている。当時の泉美は3組関係者では無かったので(葬儀から抜け出してきた恒一と遊んだが、恒一は葬儀について話さなかったので)記憶の改竄が行われなかったようだ。

また恒一の祖父(怜子の父)も、痴呆のせいか逆に記憶の改竄が半端なようで、怜子が死んでいるみたいな事を口走るが、周りからは恒一の母(怜子の姉。既に病死。当時、怜子は「ある年」の3年3組の生徒だった)と間違えているのだろうと思われている。怜子は家で飼っているインコの「レーちゃん」を苦手としていたが、それもその筈レーちゃんは彼女の死後に飼われたインコで名前の由来も「レイコ」である。レーちゃんが覚えている言葉「レーチャン、ドーシテ?」も怜子が死んでいる事が前提の(怜子が〈死者〉として黄泉帰る前に覚えた)言葉=「どうして(死んでしまったのか)?」であり、「レーちゃん」の存在そのものが怜子の死を示す為。

インドに単身赴任中の恒一の父親には〈現象〉も手を出せないらしく、恒一との電話で最後に「お義父さんとお義母さんによろしくな」と言い、怜子(義妹)に関しては一切言及していなかった。ただし、夜見山にいる恒一との通話中は〈現象〉の影響が及ぶようで「夜見山に訪れるのは1年半ぶり(=怜子の葬式以来)」という正しい認識が勘違いであると歪められる場面がみられた。


仕掛けられた謎編集

そう、美術教師・三神とは世を忍ぶ仮の姿・・・・・・なんてことはない。

恒一どころかクラスメイトも学校関係者もみんな、恒一の叔母の怜子が3組副担任の三神先生であることは最初から知っており、秘密でも何でもない公然の事実である。知らないのは唯一、読者だけ


この謎を見破れなければ、「怜子さん」は3組の関係者ではないし、叔母(三親等)は呪いの対象である二親等以内でもないため、ラストシーンで予想外の「主人公の肉親の死」に驚愕することになる。


真実を知ったならもう一度作品を読み返してみよう。怜子さん=三神先生であることを前提にしても、登場人物たちの言動は何ら矛盾していないことがわかるはずである。


三神先生の変身

漫画版とアニメ版では公私それぞれの装いが異なり、

アニメ版では私服時は眼鏡をかけて髪をポニーテールにまとめ、一方職場では髪を下ろして眼鏡はしていない。

漫画版では逆で、私服時は髪を下ろしメガネ非着用で、職場では髪をまとめて眼鏡をかけている。


アニメ版第8話『Hair stand -紺碧-』 は水着回ゆえグラマーな水着姿を披露してくれた。

また、水に濡れた怜子さんの髪の色と三神先生の髪の色を比較してみるのもいいだろう。


アニメ版では実際には怜子、三神先生ともに榊原奈緒子が演じているが、演出上同一人物であることを隠すため、三神先生役のほうは「宮牧美沙代」という別名義になっていた。

更に一人一役を二人二役に見せかけるため、放送中は宮牧美沙代という存在しない役者のプロフィール(写真は榊原奈緒子のもの)がわざわざプロダクションのHPに掲載されるという凝った演出だった。(当時のアーカイブ)

この名前を「みやまきみさよ」とひらがなにして並び替えると、「よみやまみさき(夜見山岬=災厄が起こる最初のきっかけになった、火事で死亡した26年前の夜見山北中3年3組の生徒)」のアナグラムとなっている。

また、宮牧美沙代のプロフィールページにあった出演作品の頭文字を並び替えると「MISAKI」となる。

そして最終回放送終了後、このプロフィールページは跡形もなく消え去っている。〈死者〉が死に還ったかのように。


関連タグ編集

三神先生 怜子 Another

美神令子:名前が似たような人。

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