概要
吉原遊郭の郭内にあった稲荷社。4隅それぞれにあった稲荷社で最も人気が高かったともいう。
由緒は複数伝わり、吉原が成立する以前から祀られていたという説もある。
明治時代に吉原にあった他の4つの稲荷社と合祀され、
現在は東京都台東区千束三丁目に吉原神社として存続する。
2025年度NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』にて
明和9年2月29日(1772年4月1日)に起きた明和の大火により焼失、御本尊の稲荷を守ろうとした2人の禿(かむろ)を逃がすため、蔦屋重三郎に背負われて避難、郭内に再建された。
以後、物語の語り手を務め、時代背景の紹介するため、花魁(演:綾瀬はるか)の形を借りて江戸時代後期の街に現れた。
狐の耳と尻尾があるものの、稲荷はまた現代に通じる言葉を使い、スマートフォンに掲載された当時の江戸を紹介、時代を超越するものの象徴として説明されている。