九里亜蓮
くりあれん
187㎝92㎏。ポジションは投手。
日米ハーフ。父親のマーク・アントニオ・シェックはアトランタ・ブレーブス傘下のマイナーリーグでも遊撃手としてプレーした経験がある。
中学時代は学校の不良グループの特攻隊長となったが、喧嘩相手に謝罪して回った祖母の姿を見て不良グループからの脱退を図る。最初は不良グループから野球の大会への参加を妨害されるなどしたが、不良たちからの仕返しを恐れた祖母が米子市議会議員を頼って本来中学3年の夏では認められない転校を特例で認められたが、不良に待ち伏せされないように祖母が転校先の学校の登下校で送り迎えした。
岡山理大付高校から亜細亜大学へと進み、2013年のドラフト会議で広島東洋カープに1位の九州共立大学・大瀬良大地投手についで2位で指名され入団。最速153㎞/hの剛速球を軸に勝負す大瀬良とちがい、最速147㎞/hの速球を軸に多彩な変化球を投げ分ける技巧派。
ほぼ同じ体格、同じ大学卒ということで互いにライバル視し刺激しあうことで、2014年開幕時には2人してローテーション入りをはたし、3月29日の対中日戦において大瀬良投手よりも先にプロ入り初勝利をあげた。
以後、幾度か先発の機会が与えられるが打ち込まれることが多くなり、10勝をあげ新人王をとった大瀬良投手と違い、この年2勝5敗の成績に終わる。
翌年以降も何度か先発の機会を与えられるが、思うような成績をあげられずに中継ぎで投げることが主となり、一軍と二軍を行ったり来たりするなど伸び悩みが顕著となっていたが、2015年のシーズンオフにはエース・前田健太投手がポスティングシステムによりMLBのロサンゼルス・ドジャースに移籍、2016年には日本シリーズを最後にベテラン・黒田博樹投手が現役を引退、先発ローテーションを再編することとなり、競争の末中継ぎを務めていた大瀬良投手とともに2017年からの先発ローテ入りを勝ち取った。
2024年シーズン終了後、海外FA権を行使。広島球団は宣言残留に「ノー」の姿勢は示さず、またそのルーツからMLBでのプレーの可能性も示唆されていたが、最終的にオリックス・バファローズへ移籍した。