二階堂望
にかいどうのぞみ
アニメ映画版CV:堀川亮
一刻館2号室住人。
春から一流大学進学のため、上京先で母親の用意した賃貸の手違いがあって訪れる。
本来は立国館という高級マンションを予定していたのだが美人管理人が気にいった二階堂は、その場で契約を打ち切ろうとする母親を追いかえし、そのまま入居を決め込む。
人見知りせず素直だが、やられたらやり返す面があり、空気が読めないうえに鋭いように見えて実は鈍い。加えて、過保護な母親に反抗するためか中学生時代からからのヘビースモーカーであり、くわえタバコが二階堂のお決まりの姿であった(ちなみに五代も第1巻第5話でタバコを吸っていたが、原作ではそれ以降喫煙シーンはなく、アニメでは禁煙したことになっている)。
響子以外のクセの強い住人には遠慮がなく、また茨城県出の地方の金持ち育ちだったせいか「貧乏が染みついている」とも評している。
なかでも入居間もない頃にたかられた四谷を敵視し、両者とも小さなイタズラをしかけまくる抗争をくりかえし、それらの被害と他者の迷惑をかえりみない性格は、まさに「ミニ四谷」といえた。
特に四谷の4号室の隣で二階堂の2号室の真上という構造上、5号室の五代が直接の被害を幾度となく被ることとなり、立腹した五代は二階堂の歓迎会を5号室で開くという四谷の提案を承諾した。
二階堂も「管理人さんが来るならば」と参加に同意するが、実際には5号室に響子は来ておらず、四谷も嘘だと明かす。始めから罠と思っていた二階堂は隠しもっていた発煙筒を炊き、あわてて飛び出した人影によく振ったビールを吹きかける、ところが、その人物は四谷によって押し入れに閉じこめられていた響子であり、彼女もようやく二階堂の人となりを知ることとなった。
その騒動の後、二階堂は他の住人ともなじんでいくが、こずえと知りあったことにより五代の嫉妬にあったり、五代と響子の仲を怪しんだことにより他の住人と徹夜するハメになったあげく、大声で「管理人さんと五代さんは実は好きあっているんでしょう」と叫んだりと、なかなかのトラブルメーカーぶりを発揮する。
なんだかんだで自由な一人暮らしを満喫していたらしく、最終回では地元企業に就職し過保護な母親に見送られながら「一刻館に帰りたい・・」と思っている姿が描写されている。
