伊集院茂夫による人間松明
じょせいをはくせいにするげいじゅつかきどりのくずをごむとどうかさせてやきつくす
『罪もない女性の命を奪い、その亡骸を弄ぶ』
「人の尊厳を踏み躙る外道が……ならば私が、貴様の命を踏み躙ろう。苦悶は兆倍にしてな……」
『どんな穴蔵に潜もうが、この伊集院から逃れられると思うな!』
須永「何してんだテメェはよぉ…… 誰のシマで女拐ってんだおおコラァ!!」
「黙れ。貴様の狂った芸術なんぞ、この世に終末が訪れても理解されるワケがないだろう」
「歪んだ認知は永遠に治らんようだな…… いいだろう。地獄へ送ってやる。流川ぁ……」
「騒ぐな。まだ言うほど熱くないだろう」
「何が芸術だクソ野郎」
「泣き言を言うな。まだ火をつけて3分も経っていないぞ?」
「おいおい……随分な見た目になったなぁ」
「美しいモノを永遠に残すのが、お前の美学だろう? なら、醜悪な姿のお前は消えるべきだ」
「サービスだ…… ゆっくり時間をかけて一片の肉片も残さず消滅させてやろう」
結婚間近の大学院生の佐久間美代をはじめ、イタリアのロザリア・ロンバルドのミイラのように剥製にするために多くの女性を半グレに拉致させて殺害してきた芸術家気取りの猟奇殺人鬼「来栖道臣」に執行。
かつて強姦ストーカー野郎に執行したタイヤネックレスの強化版。タイヤと同じ素材のラバースーツを罪人に着せて足元から着火する。更にラバースーツと罪人の間に断熱材を仕込み、ラバースーツ表面に油を塗って燃え広がりやすく体が燃えにくくすることで苦しみを継続させる事に特化した拷問。
来栖の被害に遭った女性を小峠達に引き渡し、来栖を拷問室に連れ帰ると、伊集院は来栖の顔面をブラックジャックで殴り頬骨を砕いて叩き起こした。
そして例の如く伊集院は罪の意識がないか問うたが、散々女性達を食い物にしてきた変態下衆野郎である来栖にそんなものなどカケラも無く、「何を言うかと思えば、僕は彼女に最高のプレゼントをしたんだぜ? 人は時間が経てば醜く老いさらばえる! なら、人生最高の瞬間で永遠に留めた方がいいだろ!」とイカれた頭でイカれた思想を正当化する始末。それを聞いた伊集院は当然激怒し、流川がラバースーツに着火した。
これにより来栖の見た目は炎熱によってラバースーツと同化してグズグズに崩壊、激痛の中来栖は命乞いをするが、来栖の犯行動機である「美しいものを美しいまま保存する」の逆に「醜いものは消す」と言うことで拷問続行、イカれた頭ごと来栖は焼却処分された。
「来栖道臣」の記事に記載されているのでそちらを参照することを推奨。
- この回では外道の死体のシルエットは映らなかったのはおろか、死に様すら語られる事が無かった。このシリーズでどちらも無かったのは今回が初である。
- 天羽組の狂人・須永陽咲也はこれまでに伊集院と絡むことはあったものの、須永自身が依頼人を伊集院へ橋渡しするのはこれが初の回でもある。本人は伊集院が大の苦手(視野の広い須永にも補足できない程、伊集院の気配消しが徹底されていることが原因の1つ)なので偶然助けた依頼人の話に耳を閉ざそうとしたものの強引に耳をこじ開けられてしまい、折れる形となったが……
- とはいえ須永は依頼人に伊集院の事を「鬼と喧嘩しても勝つタイプの七三」と吹き込み、かと思えば伊集院に外道の討伐を押し付けて退散しようとした。そのやらかしのせいか、前者は例の如く背後に回され、後者は圧をかけられてしまい半ば協力させられた。須永に拒否権なんてなかった。
- のち伊集院茂夫による車輪刑と汚物水責め回においては須永の舎弟の青山琉己が伊集院に対し「鬼よりも強い七三」と誉めちぎっている。