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声 - 高乃麗/坂本千夏(OVA)/山口勝平(特番)/鈴木智子(学習ビデオ)

演 - 山田克二(阪急)/石坂晴樹小林宏至(愛の詩)

概要編集

通称「ハチベエ」。花山商店街の八百屋「八谷商店(通称:八百八)」の長男(一人っ子)。誕生日は12月1日


常につばを後ろにして帽子を被っている、やんちゃっ子。

腕白坊主特有の色黒で、身長は低いがスポーツ万能、ただし勉強はからっきし苦手。

物事をよく考える前に行動する直情径行タイプで行動力に溢れるが飽きっぽくもあり、またかなり女好き。

一方で人への面倒見がよく正義感も強くカラッとした気風を持ち、人を引っ張る力に関してはクラス随一でリーダーシップに溢れている。

友人である奥田三吉(モーちゃん)山中正太郎(ハカセ)と共に様々な冒険を繰り広げるが、大概は全ての元凶(つまりだいたいこいつのせい)になりやすいトラブルメーカーである一方、同時に状況を好転させる突破口を導く人物でもあり、いわば三人組にとってのジョーカーとも言える存在。


直情径行で短気な割に釣りが趣味。長じてはアウトドア知識にも造詣が深い。


可能性のひとつとしての将来編集

『ズッコケ三人組の未来報告』では、八百八の若店主としてネットワークを通して農家と直接取引を行い、戸口配達(御用聞き)を取り入れてサービスの強化を図るなどITを活用しつつ旧来のやり方も取り入れたバランスの取れた経営を行っている。

プライベートでは安藤圭子と結婚して二児の父となっており、また夫婦揃って同窓会の取りまとめ役も務めている。

なお、こちらでは圭子とは小学・中学・高校と、ずーっと同じクラスであった模様で、いわゆる腐れ縁からケンカップル化し、それが互いに良きも悪しきも理解できてしまう気安い間柄に変質して結婚に至ったパターンと言える。



中年期編集

『ズッコケ中年三人組』では、中学卒業後、地元の私立男子校(おそらく校風はバンカラ系)の高山高校に進学。卒業と共に実家の八百屋の従業員となり稼業を継ぐための修行に入っている。


しかし都市圏本拠の大規模資本・郊外大規模商店による地方攻勢(ミドリ市中心部の経済活動の崩壊と空洞化)を前に継いだ八百屋の存続を断念。コンビニエンスストアポプラ)へと転換する苦渋の決断を下して、自らは店長(のちフランチャイジー会社の社長)となった。しかし、この時に八百屋(野菜)にこだわる父親と大喧嘩を繰り広げて険悪な関係となり、あげく両親を家から追い出すこととなった(その両親は市の郊外に農地と古民家を買い農家に転身した)。


大人になっても色黒の小男である事は変わらず、相も変わらずの鉄火肌である事から、中年世代になってなお「ハチベエ」のアダ名が現役である(つまり同級生以外の親しい人間からもデフォルトで「ハチベエ」と呼ばれている)。他にもコンビニの店長である事から「店長」、あるいはフランチャイジー会社の社長となってからは「社長」、市会議員(後述)になってからは「八谷先生(ハチベエ先生)」と呼ばれる事がある。

中年も板がつき熟年(アラフィフ)になろうとする頃には頭が白髪混じりのゴマシオ頭になり出しており、それなりの苦労を感じさせる素振りも増えている。


また安藤圭子と結婚(お互いに社会人になってから再開した同窓会であり、一発で的中してしまったできちゃった結婚)をする羽目になり、現在は男児2人の父。圭子いわく「(ハチベエとの子どもが出来たと気付いた時には)中絶を覚悟したが、ハチベエがあまりにも子どもができた事を手放しで喜んでくれたものだから、中絶などとてもとても言い出せず、彼の勢いにも流されて結婚する決意を固めた」とのこと。とはいえ結婚しても女好きは相変わらずの(むしろ悪化している)節が見られ、圭子としては疑心に取りつかれる時もあり、なかなか心が休まらない、とのこと(とはいえ圭子自身も結構な向上心旺盛な野心の持ち主で単に家庭に収まるような人間でもないため、ハチベエ側としても「いつか棄てられるんじゃないか」という疑心に取りつかれる事がある。無論、現状では杞憂なのだが似た者夫婦とはこの事か。正直、読者視点から見ると「もっと夫婦のコミュニケーションをとれ 」とツッコまずにはいられない)。


中年期においてはコンビニ経営の多忙から趣味の釣りからは遠ざかっていたが44歳から復帰した。

同じく花山商店街区域に店を構える仏光堂のダンナ(仏壇&仏具屋)と、地域の旧家の分家のボンボンである三島青年三島分家の若旦那。ただし彼は青年よ若旦那よ、とは言うが本家の皆様も高齢の親や祖父も未だに現役のために歳をとっても若旦那なダケで実際には妻も子もいてアラフォーも目前のアラサーである)と呑み友(かつ悪友。三島青年とは釣り友でもある)であり、彼らとつるんでよく夜の街へと繰り出している(もちろん圭子は良い顔をしないのだが……)。


宅和学級の同窓会幹事を務めており、男子メンバーの取り纏めを行っている(女子メンバーの取り纏めは圭子が担当)。


中年三人組シリーズの後半では、その面倒見の良さや地域や同窓の顔役としての実績を見込まれ、年老いた市の顔役から地盤を譲られる形で市会議員(政治家)に転身。市中央部経済の建て直しと復興再開発事業に着手する事となった(そのため、圭子は代議士の奥様になれて地域限定とはいえ社会的な成功を収めた事になるので、彼女がハチベエと結婚した事は大正解の選択肢と言える。もっとも、それはそれで苦労は変わらず付き纏うが)。

が、この事で都市圏資本の導入誘致と連携(メリットは雇用創出や都市圏とのパイプの強化だが、デメリットは地場の経済産業および地元中小企業の大壊滅と都市圏への人口流出促進による地元社会の大崩壊)による郊外開発を推進させる市議会主流派(多くの者が都市圏進学と就職&引退の後に地元に帰ってきたインテリ層。都市圏で築いた人脈にベッタリで、デメリットは隠して推進を加速させている)とは対立する事となっており、そのために主張や生活を曲解させた非難(ほぼ言いがかり)を流布されたり、地元私立高卒の学歴を揶揄されネガキャンのいいネタにされたり、スキャンダルに陥れられたりなどのピンチを被る事も出てきた。


『未来報告』での「可能性の一つの未来」でも『中年三人組』シリーズでも、圭子と結婚して二児の父となる未来は変わっていないので、ハチベエとケイコの縁というものは、よっぽどのものと見受けられる。


余談編集

モデルは作者・那須の友人にしてサークル同人仲間であった児童文学作家吉本直志郎

ズッコケ三人組の登場前にポプラ社の看板作品のひとつであった『青葉学園物語』シリーズ1981年に映画化。主演は市毛良枝)の作者である。


関連タグ編集

ズッコケ三人組

奥田三吉 山中正太郎

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