概要
「北詰誠」とは、「キャプテン翼」の登場人物である。
日向小次郎、若島津健、沢田タケシが進学した「東邦学園」の中等部サッカー部監督。
「中学生編」のキーマンにして重要人物であり、「2018年アニメ版」の東邦学園スカウト陣のオリジナルシーンで名前が出ていた「北詰監督」とは彼の事である。
そして「日向小次郎の第二の師」となる。
以下、新アニメから見始めた人には激しいネタバレとなるので覚悟をしてお読み下さい。
プロフィール
解説
「中学生編」より登場。
東邦学園中等部サッカー部監督であり、「中学生編」における日向小次郎、若島津健、沢田タケシたちの指揮官となる。
自ら決めた指導方針や、試合においての戦術、約束事を堅く守り、それに反する者は絶対に許さない、という、
良く言えば品行方正。
悪く言えば超頑固者な人物。
東邦学園のエースストライカーである日向小次郎ですら、その例外を許さなかった。
東京都予選大会での対武蔵高校戦では、小次郎からの三杉淳の守備徹底マークの申し出を一蹴し、逆に「FWとしての役割」に徹するように小次郎に厳重に注意した。
そして「あくまでチームの一員」でしかない小次郎は、その指示に従わざるを得なかったのである。
その後、エースストライカーとして停滞してしまっていた小次郎は、恩師である吉良耕三の挑発と誘導に乗り、東邦学園中等部サッカー部から忽然と姿を消してしまう。
沖縄で「タイガーショット」を会得し、帰還した小次郎に対して、「勝手にチームを抜け出した」という理由で、北詰は全国大会への出場を許さなかった。
こうして小次郎は、手前勝手なその行動に厳罰を処せられ、
東邦学園中等部サッカー部は、エースストライカー抜きでの戦いを余儀無くされてしまった。
そして「中学生編」全国大会では、北詰と小次郎、二人の対立と葛藤がもう一つの物語の流れとなる。
以下、激しくネタバレ。
全国大会を勝ち進むにつれ、北詰は迷い始める。
果たして自分のこの行動は、正しいのかと。
試合出場禁止の憂き目に遭いながらも、「東邦学園サッカー部キャプテン」として、徐々にチーム内での信頼を厚くしていく日向小次郎の姿を見て、
全国大会「優勝」の為には、日向小次郎の力が必要なのではないのか?と。
そして決勝戦前夜。
北詰に対して「決闘状」を叩きつけた小次郎の誘いに乗り、夜の練習場へと乗り込んだ。
そこで目にしたものは、「本当はこんな事したくねぇ」と言いながらも、そうせざるを得なかった日向小次郎の土下座だった。
そして他の部員全員からも土下座で懇願される。
「キャプテンを試合に出して下さい!」と。
しかし、北詰はそれに条件をつける。
若島津、タケシ、そして反町一樹と小次郎とで一騎打ちをし、小次郎が勝てたのなら出場を許す、と。
こうして北詰と東邦学園の面々は、小次郎の「タイガーショット」の威力を目の当たりにした。
そして北詰は決断する。
日向小次郎の、全国大会決勝戦の出場を。
全てが終わった後、北詰は「己は間違っていなかった。しかしそれに反する小次郎出場決断の責任は取らなければならない」として、東邦学園に辞表を提出していた事を明かす。
学校関係者や部員たち、そして小次郎にも辞任を止められるが(特に小次郎は、一連の皆に迷惑をかけた責任を取って退部(=特待生の小次郎にとっては、退学を意味する)つもりだった)、それでも自らのけじめとして北詰は東邦学園中等部サッカー部監督を辞任した。
小次郎に対して「これからはキャプテンとしての責任を果たすよう」厳命して。
こうして北詰誠は日向小次郎にとって「第二の恩師」となったのである。
その後、原作続編「ROAD TO 2002」にて、
松本香や片桐宗政、そして吉良耕三らと共に、セリエA「インテル・ミラノ」に加入し、初出場となる日向小次郎への応援に駆けつけた北詰の姿があった。
なお吉良耕三とは、「中学生編」の初めの頃は「吉良とは誰だ?!」と激高するレベルの仲でしか無かったが、
吉良からの謝罪の手紙や、全国大会会場にやってきた吉良直々の土下座(通算三度目)などの、吉良の「筋を通した」行動により、互いに認め合う仲となっている。
そして吉良たちと共に「日向小次郎の最初の海外での激闘」を見届ける事になる。