解説
「吉良耕三」とは、「キャプテン翼」の登場人物である。
また、「明和FC」に一時期「岬太郎」も在籍したため、岬とも縁が深い。
以下、新作アニメから見た人にとってはほとんどネタバレなので覚悟してお読み下さい。
所属 | 明和FC監督 - 吉良耕三少年サッカースクール(沖縄)校長兼監督 - U-23日本代表監督(五輪代表監督) |
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CV | 河合義雄(昭和アニメ版) / 中嶋聡彦(「J」版) / 納谷六朗(2001年アニメ版) / ふくまつ進紗(2018年アニメ版) / 西前忠久(PS2ゲーム版) |
「小学生編」より登場。
「海外からのプロ入りのオファーを断った幻の日本人プロサッカー選手第一号」という過去を持つ「明和FC」監督。
若島津健、沢田タケシ、そして日向小次郎の才能を見いだし育て上げ、明和FCを全国大会の強豪にした。
酒豪で日々飲んだくれており、一見するとただのくたびれた酔っ払い。
選手たちに先に試合に行かせたりなどしていたため、小次郎たちからは呆れられている面もあった。
しかしサッカー戦術眼は本物であり、
攻撃は最大の防御なり
守りのサッカーでは強い選手、強いチームは出来ない
そして
勝てば誰も文句は言わない
という激しい持論を持つ。
その一方で、小次郎の体調不良を見抜きタケシにそのフォローを指示するなど、何より選手達への観察力に優れている。
「中学生編」では東邦学園へと進学した小次郎たちの前に現れ、「今のお前は牙の抜けた虎だ!!」と小次郎の「甘さ」による伸び悩みを指摘。
小次郎を沖縄へと招き特訓を課し、「タイガーショット」を編み出すことになる。
そしてそれが原因で試合に出られなくなってしまった小次郎を危惧し、東邦学園の北詰誠監督に対し手紙をしたためたり、全国大会会場にまで出向き土下座をし、小次郎の試合出場を嘆願する事になる。
指導は厳しいが、情に厚く、教え子達に対する愛情は深い人物なのである。
「Jr.ユース編」ではフランスにいる小次郎へ通常の3倍の重さもある「ブラックサッカーボール」を送り、「ネオ・タイガーショット」を編み出すきっかけを作り、
「ワールドユース編」では、賀茂港たち「リアル・ジャパン・7」にユース代表を追い出され、再び沖縄へとやってきた小次郎に「ワシが教える事はもう何も無い」と告げつつも滞在を認め、小次郎は「雷獣シュート」を編み出すことになる。
「小学生編」の後に明和FC監督を辞め、「サッカー不毛の地」沖縄にて「吉良耕三サッカースクール」を開校。
小次郎がたびたび沖縄へとやってきたのはこのためである。
そして沖縄から、酒を飲み酔っ払いながら小次郎たちの活躍を見守り、それを楽しみとする余生を送る
はずだった。
五輪代表監督就任(最重要ネタバレ注意)
原作続編「キャプテン翼 GOLDEN-23」連載開始早々、
突如、U-22日本代表監督として就任。
即ち吉良耕三五輪代表監督が誕生した。
ΩΩΩ<な、なんだってー!?
しかも、
「 吉良耕三、サッカー人生 最初で最後の大勝負! 」
として、オリンピックで金メダルを獲るまで、
「禁酒」
を宣言した。
しかもわざわざ毛筆で「禁酒」としたためて。
あのお酒大好き吉良さんがなんでこんな事に(笑汗)
また、
- サッカー選手現役時代にメキシコオリンピックの日本代表として控え選手で出番はなかったが銅メダルを獲得している。(「ライジングサン」)( 実際の日本代表も、1968年のメキシコオリンピックで釜本邦茂、横山謙三、宮本征勝、森孝慈、松本育夫らを擁して銅メダルを獲得。前述の5人は後にJリーグ監督も務めた)
- 「ワールドユース編」では沖縄にいたが、実は賀茂港と共にコーチ役として『リアル・ジャパン・11』(後に4人離脱し「リアル・ジャパン・7」となる)の選抜に関わっていた。(「GOLDEN-23」)
などの追加設定がされた。
Σ(;小次郎)<監督なにしてたんですか?!?
(先述した雷獣シュート獲得逸話参照)
そして、「一人一芸」、「可能性」、「気持ち」をスローガンに、
- 古川洸太郎、風見信之介らフットサルコンビ、そして井川岳人(元R・J・11)の起用。
- 「M3:岬太郎、松山光、三杉淳」と「立花兄弟のダブルボランチ」を軸とした戦術システムの構築。
- コンバートによるポジションの微調整。反町一樹の「守備的FW」、井沢守のDF、特に若島津健のFWへのコンバート(以降、若島津はGKとFWの二刀流となる)。
などなど、様々なサプライズを連発し観客を大いに驚かせ、湧かせる事になる。
そして大空翼、日向小次郎、葵新伍、赤井止也の「海外組」を敢えて召集せず、
岬太郎を中心とした「国内組」で五輪予選を戦い、スローガンに「団結力」を追加し、
「黄金世代国内組の戦力アップ」も同時に図っていくことになる。
以上が「キャプテン翼 GOLDEN-23」の内容となる。
そして現在連載中の「キャプテン翼 ライジングサン」では、大空翼たち海外組も含めた五輪日本代表にて「マドリッドオリンピック」を戦っている真っ最中。
つまり、現行連載中の大空翼たちサッカー五輪日本代表の指揮官は、この吉良耕三なのである。
初登場の「くたびれた酔っ払い監督」から知っている古参ファンからしたら、正にびっくりな今現在なのである。
だってあの吉良さんがサッカー国際試合にスーツ着込んでベンチやピッチサイドにいるんだぜ?
練習中じゃ、なんかカッチョいいジャージに身を包んでるんだぜ?!?w
そらもうあなたびっくりですよ。
果たして「酔っ払い吉良さん」が戻ってくるや否や。
吉良耕三五輪監督の未来はどっちだ?
ちなみに、
pixivに投稿されている吉良耕三関連投稿作品の中には、五輪監督で禁酒しているはずなのに、お酒を飲んでいる吉良監督が見られる。
それだけ、「吉良耕三=酔っ払い」のイメージがファンの間で根強いという事でもある。
2018年アニメ版
2018年アニメ版にも登場……………したのだが……………。
急須?!?
って、それってもしかしてお茶ですか?!?!?www
いろいろ事情があったらしく、どうやら「酔っ払い吉良監督」は封印されてしまった模様である。
関連タグ
見上辰夫、賀茂港、片桐宗政・・・作中に登場する元日本代表の指導者(及び協会関係者)たち
ちいかわ…アニメ化の際に酒飲みキャラの「くりまんじゅう」が吉良耕三同様に酒からお茶に差し替えられるという改変を食らう。