概要
『人柱篇』から登場。東南アジアで少女を飼育する違法牧場「南部牧場」の経営者である裏世界の住人で、ヒロインの1人・アミナの元飼い主を名乗る男。
人物
サングラス、オールバック、無精ひげ、アロハシャツ、中年太りが特徴の「コミカルな悪役」を連想させる風貌が特徴。物腰や言動は柔らかいが、本性は裏の住人そのもの。また、かつて九州で名の通った裏プロであり、その雀力は健在だが、後述のため、しばらく裏プロから身を引いていた。
関ひではる曰く、「超が付くほどのロリコン」であり、上述の牧場経営もその趣味が高じたのと性欲を満たすために東南アジアにコネを作った経緯を持つ。それ以前は裏プロを兼ねて芸能界でも仕事をしていたが、ロリコン趣味が仇となってアイドルに体の関係を強要して自殺に追い込み、その事務所の後ろ盾だった暴力団に自殺の落とし前として右手の指全てを詰めることを余儀なくされた。これ以降、裏プロを廃業する破目になり、大阪山扇会若頭・叶正一に呼ばれるまで自らが麻雀を打つことはなかった。
ケイとの初対面時にアミナの元飼い主を名乗り、その上で自信が調教した双子の少女スーリヤ・リーニャを派遣し、叶が主催した対高津戦で400億円以上の大金をかけた戦争に立会人として居合わせる。双子はケイ・堂嶋を追い詰めるが、実は雀卓に仕掛けたイカサマをあらかじめ双子に教えており、そのからくりを見破ったケイたちに雀卓を交換されて不利に陥る。そして、双子から自身と叶でケイ・堂嶋に挑むも敗北。叶に殴られるも見逃される。そして自身は再び牧場で楽しもうとするも、叶がこの失態を許すはずもなく、逃亡の途中で叶の手下である複数の暴漢に襲われる。その後の生死は不明。
牧場経営では現地の少女に麻雀と日本語を教えると同時に調教・凌辱を施すなど思うがままにやっていた。自分の言う通りにしなければZENBAすることも厭わないことから、彼を知る者からはその面を「外道」と呼ばれ忌み嫌われていた。当時飼っていたアミナはとくに「いい子」と判断されたため、ZENBAされずに済んでいる(ケイとの対面時に見せた自身も映ったロリポルノ写真にもあり、むろん、それを見たケイは憤った)。後にアミナを関に売り渡しており、これがケイとの運命的な出会いに繋げることになるなど、作品を通して「影の立役者」になっている部分が皮肉にも否定できず、憎めない悪役としても一役買うことになった。一部読者からも、その見た目や性格からカルト的な人気があり、作者も単行本のおまけでケイが南部を金色夜叉よろしく足蹴りにしてイジメるイラストが描かれた。
スーリヤとリーニャは南部がいなくなったことで困り、堂嶋についてきた。堂嶋も困っていたが、結局引き取って保護しているらしく、『ミナゴロシ篇』の最終回では「引き取ってくれ」とKに頼んでいるが拒否されている。