楽曲情報
作詞:秋元康
作曲:デレク・ターナー
編曲:APAZZI
本シングルからA~D盤と通常盤の5形態での発売となった。
概要
「君しか勝たん」は、日向坂46の5枚目シングルであり、2021年5月26日発売。センターは、小坂菜緒に代わって1期生の加藤史帆がセンターを務めた。前作『ソンナコトナイヨ』から約1年3ヶ月ぶりのシングルとなった。
本作は、2021年5月25日付の『デイリー シングルランキング』で初日推定売上38万4,973枚を記録し、初登場1位を獲得した。2021年6月7日付の『オリコン週間ランキング』においても、初週推定売上48万6,074枚を記録し初登場1位、二週目の2021年6月14日付と、三週目の2021年6月21日付の同ランキングでも、推定売上2万9,287枚、及び、1万2,587枚を記録し二週連続3位にランクインしている。これで、1stシングルから5作連続で初週40万枚超えとなり、自身がもつ1stシングルから4作連続初週40万枚超えの歴代記録を5作連続に更新した。2021年6月7日付の『Billboard JAPAN Top Singles Sales』でも初週推定売上50万3,745枚を記録し初登場1位となり、二週目の2021年6月14日付の同ランキングでも、推定売上2万9,375枚を記録し3位にランクインし、三週目の2021年6月21日付の同ランキングでも、推定売上1万2,810枚を記録し4位にランクインしている。
なお、本作にて1期生の影山優佳がシングルに復帰、新3期生の髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世がシングル初参加となった。
MV
ヒット祈願
全員でチアリーディングを生配信でするというもの。難易度は間違いなく最高難易度。フラッグ、ダンス、アクロバットなどのチームに分かれてそれぞれ限られた時間で練習をした。というのも、この時期の日向坂メンバーは極めて忙しく、2021年5月は全て誰かしらのメンバーが地上波のTV番組に出演していた。センターの加藤史帆は当時「ラヴィット!」のレギュラーであり、キャプテンの佐々木久美はアイドルとは思えない数のバラエティ出演、小坂菜緒は映画「ヒノマルソウル」番宣のために数多くの番組・メディア媒体に出演・取材を受けたりしていた(なお、撮影自体は昨年終了している。)。また、加藤・久美・齊藤京子・佐々木美玲・高本彩花・金村美玖・小坂はモデル業も兼任するなど、本シングル期間はグループ最大の成長期であった。にもかかわらず加藤に至っては、この過密スケジュールの中でバク転に挑戦すると自ら志願。当初は全部自分で完結させる予定だったが、彼女の多忙さなどを考慮して、結果的に補助付きですることになる。また、途中で高本と山口陽世がチームを入れ替え、野球で言うトレードをする、そんな高本と影山優佳のパフォーマンスが本番前までに仕上がらない、本番前に美玲が体調不良で入院を余儀なくされ、本番の参加が不可能になるなどアクシデントも頻発。小坂もこの後、半年以上の活動休止になるなどもあり、誇張無しに歴代でも指折りの異常なヒット祈願であった。メンバーの多忙ぶりや疲労、おひさまがメンバーを心配する声が相次いだことを考慮したからか、次作以降はヒット祈願ではなくヒットキャンペーンとなっている。中には厳しいヒット祈願に挑んで成功させるメンバーの姿を見たいとの声もある。
ドキュメンタリー映画『希望と絶望』では、この舞台裏がかなり生々しく描かれており、『ラヴィット!』出演後の加藤が「頭がボーッとしていて何を考えてるのか自分でも分からない」「コメントが思いつかないんですよね」と吐露しており、直後に涙を流すなど当時の加藤を含めメンバーがどれだけ追い込まれていたのかを知ることができる。