君よ、綿津見の原を征け(りゅうよ、わだつみのはらをゆけ)
- ランク:EX
- 種別:対軍宝具
- レンジ:2〜70
- 最大捕捉:700人
「吾はまつろわぬ神。高千穂の大蛇。そして――」
「天逆鉾に結われし国津の大蛇。我成す事は君のみぞ知る――『白き君よ、綿津見の原を征け(しろききみよ、わだつみのはらをゆけ)』!!」
「はああああぁぁぁぁぁーーッ!!」
海に沈んだ黒き大蛇に、龍馬が天へと掲げた天逆鉾を捧げる事により脱皮羽化し、神々しい竜と見まごう美しき白き大蛇へと変鱗する。
天逆鉾は、初代天皇である神武天皇の曾祖父・ニニギノミコトが、神々の国・高天原から天孫降臨の地である高千穂へ降る際に祖母の天照大神から下賜された神宝の一つであり、その実態は日本神話における生命の祖神であるイザナギとイザナミの夫婦が、別天津神から大地の創造を命じられた際に渡された神器・天沼矛ともされている。
この矛でドロドロとした混沌をかき混ぜた後、一度引き上げた時寄せ集まった混沌に堕ちた雫がはじまりの大地となったとされる。
白く輝く神代の神秘をその身に纏い、強大な力を振るう高千穂の白き大蛇。
生半可な攻撃では傷つかない強固な物理障壁を展開し、次元違いの戦闘力を有するその姿は、もはや名実ともに新しき時代に生まれた真の龍神と言っても過言ではない。
だが彼女は竜となり空を翔ける事ではなく、大蛇としてかの者とこの海を駆ける事を選んだのだ。
お竜さんの角を両手で掴む宝具演出は魔神英雄伝ワタルを彷彿とさせるとも言われている。