概要
『麒麟がくる』では諸事情で製作体制がドタバタしていることから、このような言葉が生まれる事態となっている(大河ドラマは年末までに収録話数が約8本終了しているのが収録スケジュールの恒例となっていたらしい)。
どういう点が「呪われた」と言われているのか、以下に書いたのでご覧いただきたい。
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第一の「呪われた」点
2019年11月、重要人物の帰蝶を演じる予定だった沢尻エリカが麻薬取締法違反罪で逮捕。
帰蝶役は川口春奈を代役に立てて撮り直す事態になり、当初予定の1月5日から2週遅れの同19日にスタートする、という大河ドラマ初の異常事態になってしまった。
このことでネット上では「呪われた大河ドラマ」という言葉が生まれることになった。
第二の「呪われた」点
1月19日、無事1話が放送されたが、4月1日になって第二の「呪われた」点が生まれることになる。
そう、新型コロナウイルス感染拡大防止のために撮影が一旦中断してしまうことだった。
NHKが同12日まで見合わせることを発表し、緊急事態宣言が出た同7日に休止期間を延長。「収録の再開は状況を見ながら判断する」とし、当初の宣言の期限を終えた5月7日以降に撮影を再開する予定だった。
ところが、5月1日に、安倍晋三首相が緊急事態宣言を延長する方針を示したことを受け、撮影再開は白紙となり、5月15日、6月9日放送の第21話をもって放送を一旦休止することが発表。これを受け、ネット上でも「また呪われたか」という噂まで飛び交う事態となった。
その後、6月に緊急事態宣言および東京アラートが解除されたことに伴い、感染拡大に細心の注意を払いつつ、6月30日より収録を再開することが発表された(放送再開日は未定のまま)。
また、こうした事態を受け、大河ドラマとしては史上初となる、年を越しての全44話放送が行われることも発表された(これに関しては、出演俳優もコロナの影響で今後の仕事の見通しが全く立っていないであろうことに加え、2021年放送予定の『青天を衝け』も撮影不可能となっていることも影響している)。
この決定により、例年1月初頭放送開始予定の『青天を衝け』の初回放送も『麒麟が来る』最終回後にずれ込むことが確定、東京オリンピックの1年延期が2020年3月24日に決定していることもあって同番組の放映回数は未定となった。
第三の「呪われた」点
前述通り、東京オリンピックの1年延期が決定、『麒麟が来る』を休止してのオリンピック中継も予定されていたが、その分の放送もなくなったことにより、戦国大河名場面スペシャル計4回、総集編3本が放送された。
2020年7月22日、8月30日より放送を再開することを決定。
しかし、8月10日に細川藤孝役の俳優・眞島秀和のコロナ感染が発覚、8月15日、放送再開には影響ないと発表される。
一時は収録が危ぶまれたが、8月21日、無事治療が終了、8月26日より復帰すると公表された。
第四の「呪われた」点
無事に放送再開できたが、翌週(9月6日)は台風10号の接近によるニュースで、放送が延期になってしまった。
第五の「呪われた」点
2020年12月22日、徳川家康役の俳優・風間俊介のコロナ感染が発覚、本能寺の変のカギを握る人物であるうえ、撮影が終わっていないという。すでに2021年2月7日最終回が決まっていることもあり影響が懸念される。
第六の「呪われた」点(?)
2020年12月27日、明智十兵衛光秀役の俳優・長谷川博己がクランクアップを発表、しかし、一部出演者の撮影がわずかに残されていることも発表され、上記・風間俊介の出演パートが残されているものと推定される事態となった。
が、遅れに遅れた番組も2021年2月7日に最終回が放送、「呪われた大河ドラマ」の混乱もドタバタの末に何とか幕を閉じることとなった。
2021年2月14日より『青天を衝け』の放送を開始、これらの影響と東京オリンピックの1年延期もあって、7月25日から8月8日まで、8月29日から9月5日までの放送休止が発表された。その後、7月21日に最終回は例年通り2021年12月末となることが発表され、『青天を衝け』の話数も全41話と例年に比べて短縮されることになった。