概要
書物によっては「嘗め女」「舐め女」などと微妙に書き方が変わる。大元となった書物では、その特徴からなんと「猫娘」と記されている。
外見や普段の様子は、普通の女性そのものである。というか美人であり、器量も良いため男性にモテる。しかし彼女には、男性の体を全身くまなく舐め回す奇妙な癖があった。
娘の美貌に魅入られたとある男性が彼女の婿となったが、夜になると彼女は男性の体を嘗めまわす。しかもその舌はまるで猫のようにザラザラとしており、気持ちが悪くて仕方がない。その男性は思わず逃げ出してしまったという。
読んでいただくとわかると思うが、これは厳密には妖怪というよりも、人とは少し変わった癖を持つ所謂「変人」の類である。もしも二人が夜の営みの前であったなら、少しばかり体を嘗めるのはさほど不思議ではないし、そもそも人間の舌も多少はザラザラしているもの。
彼女の場合はそれが他人よりも少しだけ目立つものであり、「怪(妖)しいもの(=妖怪)」として捉えられてしまったのだろう。
尚、この場合はあくまで彼女の暮らしぶりが人間そのものであったから言えることであり、これが神出鬼没の存在であれば人外の可能性も捨てきれない。
余談
油赤子や火間虫入道のように、行燈の油を嘗める妖怪の仲間だとする説もある。
メディアでの扱い
彼女をヒロインとする漫画『こじらせ百鬼ドマイナー』がジャンプスクエアにて連載していた。