概要
夜中に長い舌で天井を嘗めてシミをつくるとされる妖怪。
痩せ型で背中に紙のようなものが付いているデザインが一般的。
水木しげるは、背中の紙は火消しの纏(まとい)であるとしている。
古来、天井は一種の異界とされており、そこから鳥山石燕が創作したのではないか、といわれる。
近年の妖怪図鑑では、廃屋の天井を長い舌でなめてカビを食べるが、汚いシミだらけにしてしまう妖怪との解説がされる場合がある。
同じ天井にまつわる妖怪、天井下も同じようにして生まれたと考えられている。
創作での扱い
ゲゲゲの鬼太郎
3期鬼太郎106話「とうふ小僧と山神」に登場する、とうふ小僧によってカビだらけにされた人々を助けるため、天井なめのカビを溶かす胃液から作ったスプレーが使われた。
4期鬼太郎87話「迷い家の倉ぼっこ」では倉ぼっこの迷い家を荒らす人間をこらしめるために協力する。
6期鬼太郎61話「豆腐小僧のカビパンデミック」では、豆腐小僧が止めたにもかかわらずねずみ男が妖怪カビが生えた豆腐を提供してしまったことからパンデミックが発生。
そのため身動きの取れなくなった人々を助けるために胃液を提供した。その時の微妙な表情や、様子がマーライオンみたいだと話題となった。