略歴
略歴
後堀河天皇と、その中宮である九条竴子(藻璧門院)との間に生を受ける。誕生から間もなく親王、そして皇太子とされ、さらに貞永元年(1232年)には父の譲位に伴ってわずか2歳で即位する事となる。
当然ながら幼少に過ぎる四条帝に満足に政務が執れる訳もなく、当初は父である後堀河院による院政が敷かれていたが、その後2年足らずのうちに生母である竴子、そして後堀河院が相次いで病没。その後は外祖父である太閤・九条道家と、その舅である西園寺公経が朝廷を取り仕切る事となった。
その道家は、かつて自身の娘を後堀河帝に入内させたように、四条帝にもまた孫娘である彦子を入内させ、引き続き九条家の全盛期を維持しようとしたが、それから一月足らずの仁治3年正月、不慮の事故により12歳で崩御してしまう。年頃故のイタズラ心から、近習や女官たちを驚かせようと御所の床に滑石を撒いたところ、運悪く自分がそれによって転倒してしまった事が、崩御の直接の原因であるとされる。
年少の四条帝には皇子はおろか兄弟もおらず、さらに父である後堀河帝の兄弟らも軒並み僧籍に入っていた事から、四条帝の崩御は即ち後高倉院(四条帝の祖父)の血統による皇位継承が不可能となった事を意味するものでもあった。このため、崩御に伴って後継者をめぐる問題が、朝廷と鎌倉幕府との間で生ずる事となる。
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