概要
1878年に創立した第百二十九国立銀行の営業権を引き継ぐ形で1896年に設立された。士族と平民が協力して事業権を引き継いだため「共立」の文字が銀行名に入っている。戦前は安田財閥と関係を持ち、戦時中はライバル十六銀行との戦時統合話を終戦直前まで拒否した。ただ戦後間もなく十六銀行の後塵を拝していたため、積極的な県外進出策や新規サービス導入を進めていく。その結果、2015年には十六銀行から岐阜県指定金融機関の交代を実現させている。おお、こわいこわい。
ただ積極投資策による疲弊は経営面に現れており、給料だったり不良債権比率なりでは十六銀行より悪い数字と叩き出していたりする。
コーポレートキャラクターとして長らくイギリス文学のキャラクターパディントンを使用している。
奇策の数々
大垣共立銀行は長年、岐阜県内の政財界と強いパイプを持つ十六銀行と比べて不利に立たされる場合が多かった。その解決策として執られた戦略が既存の銀行業界では考えられなかったようなサービスを打ち出すものだった。今日ではその甲斐あって全国でも顧客満足度が高い銀行として名を馳せている。
- 戦後初の全業務年中無休店舗「エブリデープラザ」を開設
- 全国初の移動店舗「OKBスーパーひだ1号」を導入
- 全国で初めてコンビニをトレースした店舗「コンビニプラザ」を開設
- 全国初のドライブスルーATM「ポポット」を設置
- 時間外手数料免除などを特典とするATMスロットゲームサービス実装ATMをほぼ全ての店舗で導入
- 行員を異業種企業へ積極的に派遣して自社戦略に活かす
- 自社主催のダンスコンテストで優勝したキッズダンサーを用いたCMやご当地アイドルBOYSANDMENが出演したCMを制作するなど公共電波への話題作りにも余念がない
- 『地方創生分野における業務提携』第1号としてSKE48の選抜メンバーで構成された「OKB5」(岐阜出身メンバー2人も含む)のCMを放映し、CMソングは頭角を現しはじめた声優の鬼頭明里(愛知県出身)に担当させた
- 全国ではりそな銀行のシステムと紐づけされていたサークルKサンクスの銀行ATMシステムを東海圏のみ自社システム占有としていた。つまり、うっかり名古屋のサークルKサンクスATMにてりそな銀行系列の取引をすると手数料を取られていた。そんなの、聞いてない。