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七十七銀行

しちじゅうしちぎんこう

七十七銀行とは宮城県仙台市に本店を置く東北地方最大の地方銀行で略称は「しちしち」。戦前より株式売買清算に関わる出納業務を東証から請け負っている。
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概要

1878年に77番目の国立銀行として元仙台藩士だった氏家厚時が中心となり創立された。設立にあたっては仙台伊達家と血縁関係にあたる宇和島伊達家国立第一銀行頭取渋沢栄一の協力もあって東北地方を基盤とする手堅い金融機関として成長を遂げ、後述する通り東京証券取引所から場勘業務清算銀行制度の指定金融機関として機能することになった。


株式清算を担ったことで七十七銀行には出しゃばった出資を是としない堅実自制の社風が根付き、バブル崩壊による過剰投資の負債で青息吐息の他行を横目に失われた10年も健全な経営を続けた。そういった意味では、七十七銀行は日本金融界における最後の砦とも形容できるかもしれない。


株式売買清算銀行

先述したように七十七銀行は日本を代表する実業家渋沢栄一支援のもと設立されたため、東京の兜町金融街とも太いパイプを持つことになった。そして日清戦争が勃発した1894年東証の前身である東京株式取引所(通称:東株)が日本経済の肥大化に伴い株式売買の清算キャパが限界に達したため、東株は株式売買の清算業務を地理的にリスク分散できて運営基盤も安定している七十七銀行へ振り分けるようになった。


こうして、場勘業務という特殊業務を委任された七十七銀行は兜町における存在感を盤石とした。1949年帝国銀行(現:三井住友銀行)と富士銀行(現:みずほコーポレート銀行)が追加で場勘業務委託される頃には東証株の売買清算を独占する立場となっていた。


1997年東証の制度改革で場勘業務清算銀行制度となった現在でも地方銀行で唯一株式売買の清算業務を担う立場である点からも、今後も七十七銀行が株取引に強い銀行であることに変わりはないだろう。


東日本大震災の被災

宮城県を基盤とする七十七銀行は東日本大震災でも甚大な被害を受けた。特に女川支店では行員15名のうち13名が津波に飲まれ死亡または行方不明となり、最高裁まで争われた遺族側の訴訟が敗訴に終わる事態が発生している。


女川支店は震災後に仮店舗での営業を経て2017年に新店舗営業を開始。翌2018年には慰霊碑「誓いの碑」を敷地内に建立している。


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