概要
”大洗の首狩り兎”伝説。これは…第63回戦車道全国高校生大会決勝における出来事を元にしたとある勇者達を讃える異名である。
アニメ「ガールズ&パンツァー」の大洗女子学園に所属する1年生6人組ウサギさんチームは、初陣となった聖グロリアーナ女学院戦で敵前逃亡をやらかし、全国大会1回戦のサンダース大学付属高校戦でもフラッグ車の盾になって撃破される等、大洗の初期戦力中ではスペック上最強のはずのM3中戦車リーを使用している割には、あまりにも心もとない戦力と言わざるをえなかった。
続くアンツィオ高校戦で初撃破を記録したものの、準決勝のプラウダ高校では再度フラッグ車の盾になって時間稼ぎに貢献した程度だった。
決勝でも渡河中にエンストして味方に置いていくように進言するも、軍神西住みほに助けられたウサギたちだったが、ここから彼女達は大逆襲を始める。
市街戦へと移行した決勝後半、黒森峰女学園のエレファントを発見したウサギたちは、”戦略大作戦”と名付けた戦術を用いてエレファントを巧妙に路地に誘い出し、回転砲塔を持たないエレファントの後ろを取る事に成功。200ミリの装甲に苦戦するも、丸山紗希の指摘により薬莢排出口に集中攻撃を浴びせ、この重駆逐戦車を撃破した。
さらにウサギたちはガンタンクよりも大きな口径の主砲を持つ重戦車ヤークトティーガーに挑む。しかしその重装甲によりM3中戦車リーの主砲・副砲はヤークトティーガーには至近距離からでも全く通じなかった。さらに狭い小路で真正面から対峙する形になり、阪口桂利奈の機転で戦車同士を密着させ、128mm砲を封じながら全速後退するも、このまま広い場所に出てしまったらもはや勝ち目はない。
だが車長の澤梓は「ヤークトを西住隊長の所へ絶対向かわせちゃいけない。ここでやっつけよう!」と一か八かの作戦を決行。小路を出た瞬間、急旋回したM3中戦車リーは、ヤークトティーガーの砲撃をうけて撃破されたものの、ヤークトティーガーも勢いがついたまま水路に真っ逆さまに転落して走行不能となった。主砲がぽっきり折れるおまけつきで。
ウサギさんチームの大金星は結果的に、フラッグ車同士の1vs1と言う状況を作り上げるべく封鎖地点にて昼飯の角度で仁王立ちするポルシェティーガーが撃破されるまでの時間稼ぎにもつながっており、敵前逃亡から大金星をあげるまでになった一年生達は、彼女達のチーム名そして、
と言う包丁二刀流で目つきの悪いウサギのパーソナルマークから、どんなに装甲(AC)が厚く(-20)ても一撃で即死させる「ウィザードリィ」のボーパルバニー、そしてさらにその元ネタである1975年公開のイギリス映画「モンティ・パイソン・アンド・ザ・ホーリー・グレイル」に登場する「空飛ぶ殺人兎」「殺し屋兎」とも呼ばれる「殺人ウサギ」になぞらえて「大洗の首狩り兎」とファンから呼ばれるようになった。
ちなみに、決勝終了後に宇津木優季の口から重戦車キラーを目指す旨の発言があった。劇場版で大洗の首狩り兎はどの重戦車を狩るのかが楽しみである。スターリンか?チャーチルか?
そして劇場版では
劇場版冒頭の大洗エキシビションマッチでは、包囲網が瓦解しグロリアーナ・プラウダ連合チームの追撃を受けた際に、ノンナの乗るIS-2スターリン戦車に対して黒森峰のヤークトティーガーと同じく戦車同士の押し相撲を挑むが、ノンナには冷静にあしらわれてあえなく撃破されてしまったのであった。
重戦車キラーならず。残念。
※元ネタの元ネタ