CV：松岡禎丞
概要
本作主人公。小太りで不細工な顔のせいで学校でも家庭でも虐げられる日常に苦しみ、人生に絶望していた少年。
唯一、可愛がってくれた祖父(CV:西村知道)がいたが病気で祖父が死んだあと、遺してくれた遺産を使って彼の家に一人で住んでいた(優夜の両親は遺産を奪おうとしたが祖父の徹底した根回しにより失敗。代わりに優夜の養育を完全に放棄した)。
それでも周りから虐げられる日常は一向に好転しない上、中学卒業を迎えた日には虐めを受けていた不良達からリンチされた末にバイトに遅れ、それが原因でバイト先もクビになり収入源も失ってしまう。絶望した怒りのあまりに洗面所の鏡を素手で叩き割ったはずみで偶然にも『異世界への扉』を開き、異世界で規格外なレベルアップを果たしたことで、長身イケメンで完全無欠な存在へと生まれ変わる。ついでに異世界で入手した素材やアイテムを正真正銘本物の現金へと換金できるようになったことで収入にも全く不自由しなくなった。身体能力・センスが非常に高まっただけでなく、料理や危険察知等の異世界で培ったスキルも現実世界でも遺憾なく発揮しており、要所要所で事件の解決やピンチの脱却に大いに貢献している。
別人同然に外見が変わったことにより、虐げていた弟妹、不良達から何があったといわんばかりに問い詰められていた所へ以前コンビニの前でチンピラに絡まれていたのを助けたヒロイン・宝城佳織が現れ、優夜の身元と境遇、人間関係を調べ上げた彼女によって佳織の父親が理事長を務める名門校・王星学園に誘われる形で入学することになり、そこから彼を取り巻く環境も180°変化していくことになる。
正義感と優しさに溢れた、誠実な性格の持ち主。
外見が変わった後は道ゆく人間たちが思わず振り向いてしまうほどの美形として扱われているが、当人は先述の経験に加えレベルアップで手に入れた容姿と力を「ズルをした」「本当の自分は、みんなが認めてくれるような人間ではない」と考えているため、自己評価も低い。しかし周りからすれば「超イケメンでハイスペックにもかかわらず礼儀正しく真面目で謙虚な好青年」にしか映らないため恩人である理事長の娘、転入先でクラスメイトとなった明るい同級生、超売れっ子美人モデル、異世界で知り合った王女様と暗殺者など、様々なヒロイン達から好意を寄せられるようにもなっていく。ただし異性どころか他人から好意を持たれるということ自体縁がなかったため、それらには全く気づかない。
※以降、ちょっとしたネタバレ
実は彼の体型は、ご先祖様である天上空夜から受け継いだ隔世遺伝によるもの。彼は平安時代最強の陰陽師で、太った体は術を使う際に必要な妖力を蓄えやすい体質だから(体質を受け継がなかった優夜の親や弟妹である双子の陽太と空は、空夜から見ればむしろ力を受け継げなかった無能ということになる)。
優夜の異常なレベルアップ速度の一因はここにあり、後に幽霊状態で復活した空夜との修行により、優夜も妖力を使った陰陽術を使えるようになる。
関連タグ
異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 一級フラグ建築士
柊誠一：｢いせれべ｣原作者の美紅氏の別作品進化の実の主人公。優夜同様に(イケメン化するまで)周囲の人間に虐待レベルで虐められる、大切な家族が死去(誠一は両親二人とも、優夜の場合は祖父のみ)、貧弱不細工状態→パワーアップによるイケメン化(誠一は｢進化の実｣の力、優夜はレベルアップによるもの)という状況が完全に重なっており、まさに優夜のプロトタイプというべき人物。
……ただし優夜と違って誠一は(本人の意思に関係なく)完全にギャグに振り切った言動をするキャラクターである。
ニコル・アスカルト：中の人が同じで道ゆく人間をほぼ無自覚に魅了してしまう美形繋がり。
剛田猛男：こちらはゴリラ顔でタラコ唇で巨漢という、レベルアップ前の優夜とは違うベクトルでイケメンとは言い難いビジュアルと体格だが、とても真っすぐで純粋な性格で柔道などによる実力や身体能力も高く、何人もの男子から慕われて（頼られて）もおり、幼馴染みの親友の男子もいる。更には優夜と同じく火事現場からの脱出劇を繰り広げているが、猛男の場合は、火事現場から逃げ遅れていた女子2人を先に逃がして、1人だけ火事になった雑居ビルで絶体絶命になりかけるも、幼馴染みの親友からの言葉や想い人の事もあり、猛ダッシュで高さ何メートルもある地上へと脱出した。しかもチートなど一切なしの持ち前の身体能力でやってのけ、これまた優夜と違って服は結構燃えていた。
