「空を彩る、天の使い。」
概要
「デッキビルドパック スピリット・ウォリアーズ」(2017年8月11日発売)で登場したカード群。
さまざまな天候をモチーフとしたモンスターとそれをサポートする魔法・罠カードで構成されており、モンスターは元となった天候に加え、主に顔料が名前の元ネタになっている。
モンスターは全て天使族であるが、属性はバラバラなのが特徴。
上級モンスターの「極天気ランブラ」とリンクモンスターの「虹天気アルシエル」を除きレベル3となっている。
可愛らしいイラストとテクニカルな動きから、ファンも多い。
「天気」カード一覧
モンスターカード
下級モンスター
名前 | 属性 | 効果 |
---|---|---|
雪天気シエル | 地属性 | 召喚時にデッキから天気模様を置く |
雨天気ラズラ | 水属性 | 特殊召喚時に手札から天気模様を置く |
曇天気スレット | 風属性 | 天気カードが墓地に行ったとき、墓地から天気模様を2枚まで置く |
晴天気ベンガーラ | 炎属性 | 永続魔法・罠を墓地へ送り自身を蘇生、その後手札から天気模様を置く |
雷天気ターメル | 光属性 | 永続魔法・罠を墓地へ送り、デッキから天気模様を置く |
上級モンスター
闇属性。召喚時手札・デッキ・墓地から天気模様を置く。天気模様は対象にならず効果破壊されない|
リンクモンスター
光属性。リンク先の天気モンスターに「自身を除外し魔法・罠・モンスター効果を無効にし破壊する」効果を付与。相手モンスターの特殊召喚時自身を墓地へ送りそれを無効にする
※:天気モンスターはそれぞれの効果に加え、天気カードの効果を発動するために除外された場合、次のスタンバイフェイズに特殊召喚できる共通効果を持つ。
天気模様
永続魔法
カード名 | 付与する効果 |
---|---|
雪の天気模様 | デッキから「天気」カードをサーチ |
雨の天気模様 | 相手の魔法・罠カードを手札に戻す |
曇りの天気模様 | 対象としたモンスターの攻撃力をターン中半分にし、直接攻撃できるようにする |
晴れの天気模様 | 対象としたモンスターを墓地へ送り、手札・墓地から天気モンスターを蘇生 |
永続罠
天気模様 | 付与する効果 ※1 |
---|---|
雷の天気模様 | ダメージステップ開始時、戦闘中の相手モンスターを手札に戻す |
オーロラの天気模様 | カード1枚が手札に加わったとき、そのカードを除外してそのプレイヤーに1枚ドローさせる |
虹の天気模様 | デッキから自らのカード名と異なる「天気」モンスターを特殊召喚 |
※:各天気模様の効果は、そのカードの正面とその両隣のモンスターゾーンにいる天気モンスターに与えられる。
※1:付与されたモンスターが、自身を除外することで発動できる。
フィールド魔法
- 天気予報
以下の3つの効果を持つ。
- 発動時にフィールド魔法以外の「天気」魔法・罠カード(天気模様)1枚をデッキから選び、表側表示で魔法&罠ゾーンに置く。
- 「天気」リンクモンスターの素材を魔法&罠ゾーンの「天気」魔法・罠カードで賄う特殊な処理を追加。
- 手札の「天気」モンスターをカードの効果で召喚する。
1と2によってデッキから魔法&罠ゾーンに置いた天気模様をリンク素材に、3の効果で召喚する権利を使用せずに召喚時の効果を使用しつつこちらもリンク素材にできる。
戦術
天気モンスターに「天気模様」という永続魔法・罠カードによってさまざまな効果を付与し、強化しながらアドバンテージを稼いでいく。
「天気模様」によって付与される効果は自身を除外することをコストとする代わりに強力なものが多く、全ての付与効果が誘発即時効果に分類されるため、相手ターン中も自在にモンスターを動かすことが可能。
また、天気カードの効果を発動するために除外された天気モンスターは次のスタンバイフェイズには帰還できるため、時間差はあるもののどの効果も事実上ノーコストで発動できると言える。
天気モンスターもそれぞれが「天気模様」に関する効果を持っており、相互にサポートしあうことで盤石の布陣を固めることができる。
天気模様による効果を天気モンスターに付与、モンスターを除外して効果を使用しアドバンテージを稼ぐ、次のスタンバイフェイズに天気モンスターが帰還して再度効果発動の準備を整える……という流れを繰り返しながら戦い、フィニッシャーである虹天気アルシエルの特殊召喚を狙っていくのが基本戦術となる。
必要な天気模様はシエルやターメル、ラズラで確保しつつスレットやランブラで天気模様を保護・維持し、ベンガーラは展開補助を行えるなどさまざまな役割をそれぞれのモンスターがこなしており、これに加えて各種天気模様により相手ターンでも発動できる効果を付与され非常にテクニカルな動きが可能。
また、天気模様により付与された効果はモンスター効果として発動されるため、この発動にチェーンしてサイクロン等で天気模様を破壊されてもすでに発動してある効果は無効とならない。そのため、従来の永続魔法・罠サポートの弱点がある程度軽減されているのも大きなポイントである。
雷天気ターメルや晴天気ベンガーラはコストとして永続魔法・罠を指定しており、天気模様以外の永続魔法・罠カードとも組み合わせることができる。
中でも、きわめて強力な永続罠スキルドレインは相手のモンスター効果を片っ端から無効化しつつ、自分の天気モンスターの効果は除外して発動される都合上無効化されないため、非常に相性が良い。
雪天気シエルなどがもともと持っている効果はそのままでは無効化されてしまうが、それも雪の天気模様などで付与した効果でチェーンして逃げてしまえば有効になるため、ほとんど問題にならない。
上記のようにテクニカルなデッキだが、以下のような弱点がある。
・大量展開手段に欠ける
→昨今のデッキと比較してモンスターを複数並べる手段に乏しく、序盤は貧弱な盤面になりやすい。
・除去手段がすべてバウンス(手札に戻す)である
→破壊や除外をするわけではないため、再利用を許しやすい。
・打点が低い
→相手の盤面を空にできたとしても、ライフを取るスピードが遅くワンターンキルは不得意。
・天気模様が除去されると、付与効果が消え一気に盤面が弱体化する
→発動済み効果は無効にならないと言っても、魔法・罠除去が厄介なことに変わりはない。特にまとめて天気模様を除去されるハーピィの羽根帚や醒めない悪夢は天敵である。
・特殊召喚封じに弱い
→展開手段が少ないと言っても、帰還効果は全て特殊召喚であるため、これを封殺されると天気モンスターが帰ってこず、大きな損失を受けてしまう。
以上の弱点を補えるようなデッキ構築を心掛けたい。