概要
孔雀舞の使用した最強の魔法・罠除去カード。
原作ではハーピィ・レディが存在しなければ使えないというものだった。
カードテキスト
(1):相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
解説
長らく禁止カードであったが、2015/1/1にて大嵐と入れ替わる形で制限復帰し、以降も制限カードを維持している。(大嵐は2024/1/1にて制限カードに復帰)
相手フィールドの魔法・罠カード全体をノーコストで除去するという、簡潔にして強力な効果を持つ通常魔法。(「羽根箒」ではなく「羽根帚」なのだが、間違われやすい。)
もちろん、魔法カード扱いで置かれるペンデュラムモンスターなども一掃できる。
大嵐と違って自分フィールドの魔法・罠は巻き込まず、フィールドの魔法・罠全てを手札に戻すハリケーンと違って再利用を許さないという強力なカードである。
大嵐より強力なように見えるが、遊戯王OCGには“破壊される”ことで発動するカードもあり、このカードはそういったカードとのコンボには使えない。
ただし魔法・罠を破壊しては困る状況においてはこちらの方が便利なのも事実であり、明らかなデメリットがある大嵐とは実質相互互換の関係に留まっている。
特に上述した「魔法カード扱いで置かれたペンデュラムモンスター」に対しては、他に魔法カード扱いで場に置きたいカードが手札にある場合にはむしろ自分から除去してしまいたい事も珍しくない。
ハリケーンに関しては効果が破壊ではなく「手札に戻す」なのが大きな違いである。遊戯王OCGは破壊という行動に対して対策や発動トリガーを持つものはたくさんあるが、バウンス効果に対しての耐性は存在せず、そのターン中のみの除去としては圧倒的に強力。
また、手札に戻すという事は自身で使用した永続魔法やフィールド魔法等場に残るものを再利用出来るという事である為、ループコンボの幅が大幅に広がってしまう為、エラッタなしのあのままの効果で帰ってくることはもはやありえない状態となっている。
基本的に除去対象が相手の場に依存する為、先攻の1ターン目には使用する事が出来ず、相手に一度ターンを渡した後、自分のターンに回ってきた後になるとこのカードだけでは妨害を乗り越えられなかったり、そもそも帰ってくる前に試合を決められてたという事もある。
その為メインデッキには投入せず、サイドデッキに投入して後攻の時に投入する事も多い。
カード名に「ハーピィ」を含むので、それらの関連カードの恩恵を受ける事もでき、中にはヒステリック・サインやハーピィの羽根吹雪のように直接手札に加えられる効果もあり、他のデッキよりも強く使えるように出来ている。
後にイラスト違いカードとして「ハーピィ・レディ」版の羽根帚が登場した。
一応、専用メタカードとして《グリフォンの翼》があるが、正直あまり意味は無い。
まだ《グリフォンの羽根帚》(自分フィールドの魔法・罠カードを破壊して回復する通常魔法)や《幻のグリフォン》(《グリフォンの翼》に描かれている通常モンスター)の方が使い道がある。
後に、デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編4-において、OCGにおいてモンスター以外では初となるホログラフィックレア仕様のカードが登場している。
原作・アニメにて
原作では孔雀舞が一度使用しただけのカードであるが、アニメでは以降も使用されている。
アニメの時点でOCG同様発動条件のないカードとなっていた為、城之内も使用した場面がある。
デュエルでは使われなかったものの、制限復帰した時期のアニメであるARC-Vでは徳松がデュエルディスクを借りる為に看守に渡した賄賂として、ユートの回想の中で登場したカイトが手札に持っていた場面で登場した。
デュエルで使用された場面では遊戯王OCGストラクチャーズにてレオンが使用。
強欲で貪欲な壺でドローされ、尚磨の魔法・罠を一掃するが、チェーン発動したオリファンの角笛によって装備カード化したプリベンターを除外され、あちらの墓地発動には至らなかった。
同作品ではストロング十九も手札にあったが、相手の天霆號アーゼウスがいることから使用されず、あちらの効果が使用された後に鉄獣戦線塊撃のベアブルムのコストとなった。
デュエルリンクスにおいて
現在デュエルリンクスでは登場していないが、孔雀舞のスキル『ハーピィの遺志』を使うことでデッキ外からハーピィの羽根帚を手札に加えることが可能。
条件は「ハーピィ」カードが4枚以上ある場合、デュエル中に1度のみとなっている。
ハーピィ・レディ・SCを2体用意するなどで容易に条件を満たすことが可能。
関連タグ
サンダー・ボルト:相手フィールド上のモンスターを全て破壊する通常魔法