妄想毒身(ザバーニーヤ)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:0
- 最大捕捉:1人
「主命を受諾。」
「熱く、熱く、蕩けるように。あなたの体と心を焼き尽くす――『妄想毒身(ザバーニーヤ)』」
猛毒の塊と言える肉体そのものが彼女の宝具。爪・肌・体液・吐息にすら猛毒が含まれている。
また、直接の接触が無い場合でも汗を揮発させ吸収させることで、相手の肉体・精神機能を緩慢に失わせる事が出来る。
その毒性は強靭な幻想種ですら殺しうる程で、特に粘膜の毒は強力。人間の魔術師であればどれほどの護符や魔術があろうと接吻だけで死亡し、英霊であっても3度も接吻を受ければ同じ末路になる。
しかも、犠牲者の体にまで残留し、遺体に触れた者にも被害を及ぼす凶悪なもの。
なお、この全身の毒は生物に対しては彼女の意志で完全に制御することが不可能で、触れた者に無差別に作用してしまう。彼女が自分に触れても死なない相手を求めるのはこれが原因。ただし、武装を腐食させるかどうかは任意に決定できる。
更に『フラグメンツ』劇中では愛歌によって毒に改良が加えられ、魔術回路の存在を感知すると変質して相手の回路を組み替えると言う性質が追加され、前述のキスをしなくても遠隔で防毒対策をしている魔術師を葬る事が出来る、より凶悪なものとなった。
ライダーのマスターの一族(伊勢三一族)の工房を襲撃した際も、踊る事で浮かび上がった汗を空調機等に送り工房内に行き渡らせると言う方法を取り、伊勢三一族を虐殺した。
実は生前はこれほど強力ではなく、彼女が英霊となったことで昇華された結果である。
生前の使い方は、標的の前で踊って相手に揮発させた汗(に含まれた毒)を吸わせ、肉体の自由を幾らか奪い、思考を性の方向に向けさせて自分を襲わせて仕留める、と言う方法。
または特殊な薬物を服用、体内の毒を調整した上で風向きさえ合ったなら、一軍を屠ることもあったと言われている。
また奥の手として、至近距離で自身の肉体を四散させ大量の毒血を浴びせる、という方法があるが、手段が手段なので滅多なことでは使いはしない。