「デビルマンの前でこのバカ娘を刻んでやる」
概要
CV:雨森雅司
第31話 「妖獣キルスキイ 真紅の旋風」に登場。
褐色の毛皮に覆われた猿人のような姿の妖獣で、妖元帥レイコックの杖に化身している。
本来の姿は貧弱なヨボヨボの老体だが、レイコックが生み出した「スターダスト」というカクテルを飲むとメイン画像のような逞しい姿に変貌する。
この状態ではデビルマンを苦しめるほどの実力を発揮し、無数の火炎弾を放ったり、口から吐く腐食性の粘液や、ムチにもなる尻尾を武器とする。
最大の攻撃は粘液のドームに相手を閉じ込める「赤い死刑台」で、この中に入れられた者は時間とともに滴り落ちる液体に全身を溶かされてしまう。
ただし、実力を保つには「スターダスト」を定期的に飲む必要があり、酔いが醒めると途端に弱体化して粘液の効き目も薄くなってしまう。また、「スターダスト」の瓶が自身の命と連動しているらしく、デビルマンにスターダストの瓶を潰された後は止めを刺されず返されたにもかかわらず、そのまま杖に戻って朽ち果てるように消えてしまった。
活躍
レイコックの杖から召喚されると、ララを処刑するため、派遣された。
まず、スーツを着て人間になりすまし、不動明達が通う学校の校門の前で一晩を明かす。翌日の早朝、宿直で学校に来ていたアルフォンヌ先生から今日が開校記念のため、臨時休校で彼らが来ないことを知らされると、彼を連れまわし、明たちを捜させる。
その後、河原で遊んでいた明やララ達に遭遇すると、霧を発生させ、ララを連れ去る。そして、ララを処刑しようとするも、「死ぬ前にデビルマンに会いたい」という彼女の願いを聞き入れ、明に日の出とともに学校にくるようメッセージを送る。
学校に戻って煮え滾った釜の上にララを吊るし、駆け付けたデビルマンと対峙。彼を上記の粘液で作った「赤い死刑台」に閉じ込め、脱出不可能な状態にした上でララを釜茹でにして処刑しようとするが、穴を掘られ脱出されてしまう。
再度格闘を挑むも、酔いが醒めてきたことで弱体化が始まり、粘液の威力も弱まってデビルマンに攻撃が通用しなくなってしまう。遂にはスターダストの瓶を踏み潰されたと同時にヨボヨボの老体に戻ってしまい、デビルマンに命乞いすると「命だけは助けてやる、どこへでも飛んでゆけ!」とレイコックの元へ投げ飛ばされる。
飛びながら杖の姿になり、レイコックのところに戻ると、「やられたです...齢には勝てんです...」と言い残し、消滅した。
余談
彼の声を演じた雨森氏自身もかなりの酒豪であった。