概要
融合個体・白羽衣つむぎの胸部から伸びる器官。
白羽衣つむぎ本体は、有人機動兵器である衛人と同サイズであるため、人間とは主にこの小つむぎで接することになる。
触手やそれに類する器官を備えたヒロインは少ないながらも前例があるが、触手器官そのものがヒロインを務める例は前代未聞である。
なお小つむぎとはアニメ版制作時にスタッフが用いた呼び分けであり、作中では単に「つむぎ」と呼ばれる。
性質
人格的には本体と完全に同一であり、分離して別個に活動するわけでもない。あくまで白羽衣つむぎの一器官である。
つむぎは登場後早い段階から「人間のサイズになって、シドニアの人々と交流したい」という願望を口にしており、谷風長道や科戸瀬イザナらとの親交が深まるにつれ、その想いが更に強まっている描写がある。
小つむぎを伸張させることで(制約はあるものの)その願望を実現できるため、人懐こく寂しがりな特性が強く現れている。
先端中央に目のようなものがあり、人間の眼球とは構造が異なるものの人間以上の視力を持ち、感情に合わせて変形し涙を流す描写もある。
能力
もとが胞衣(エナ)だけに自在に変形し、細かい隙間に潜り込みかなりの長さまで伸ばすことができる。居住塔の複雑な配管を通りイザナの生家に押しかけたこともある。
また先端を変形させることで「巨大化した食用昆虫」や「人間そのもの」に変身することも可能。
対紅天蛾戦の後、長道を元気付けるつもりで星白閑の姿を再現したものの、長道の逆鱗に触れることとなり「二度とするな」と叱られてしまう(直後、つむぎの真意を知った長道は大声で怒鳴ったことを詫びている)。
以降変身能力を用いることはなくなったが、市ヶ谷テルルに「恥部そのもの」と評されたことにショックを受け、翌日は「衣服を着た状態」を形成している。
これに対する同居者たちの反応は描かれていないが、これ以降この状態になるシーンもない。
下部から延びた二本の細い触手は人間の腕のように用い、指はないものの細かい作業も難なくこなす。
料理もできるが、つむぎ本人には人間のような味覚がないため、味付けや味見はイザナが協力する必要がある。
つむぎ一人で作った特製炊き込みご飯は見た目からすさまじく、腹ペコキャラの長道でさえ一口食べれば涙と洟を流してむせ返るレベルの劇物になってしまった。
そんなシロモノを「おいしいよ!」と掻きこむ長道は、真の侠である。