概要
『戦国無双4』から参戦した無双武将(プレイアブルキャラクター)。
毛利元就の三男・小早川隆景をモチーフにしたキャラクター。安芸の有力領主である小早川家を継承し、次兄・吉川元春と共に「毛利両川」と称され、黒田如水(官兵衛)からも「賢人」と認められていた才人であったとされ、本作では父に次ぐ二人目の毛利からのPC参戦を果たした。
なおナンバリング5作目『戦国無双5』以降、登場キャラクターたちの設定が再構築され、隆景についても多くの変更が加えられた。以降は『4』と『5』で分けて記載する。
戦国無双4
身長 | 174cm |
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設定年齢 | |
武器 | 剣・本 |
声優 | 岡本寛志 |
無双奥義・奥義皆伝の文字 | 『怜』『聡』 |
肩書 | 慈悲深き叡智 |
「謀神」毛利元就の三男。
父譲りの優れた才智を持つ知将であり、戦場では常人が考えつきもしない奇策を用いる策略家。
人物
容姿
癖毛のオレンジ髪と中性的な端正な顔立ち、朝服のような構成の布地の多いダボッとした衣服を着用している。カラーリングは上半身が白や黄、オレンジ等の暖色、下半身が青や藍色の寒色と分かれている。
18世紀出版の文学書『陰徳太平記』で隆景が「美貌」と触れられていたことや、月岡芳年の描いた浮世絵『小早川隆景彦山ノ天狗問答之図』の天狗の衣服がモチーフではないかと推察される。後者については「デザイナーが天狗を隆景と勘違いした」ともとれる一方、丈の長い上着(黄=豊臣)に隠れるような下半身(青=徳川)の構成から、後年起こる大戦での養子の裏切りを暗示している…という捉え方もできなくもない。
性格
基本的には温和な性格だが、父譲りの優れた知性を持ち、戦場では常人には考えつかないような奇策を打ち出す。
幼少の頃、血生臭い謀略に手を染めながら嘆き悲しむ父・元就の姿を見てきたため、犠牲の少ない戦い方を志向するようになった。そのため合理的な勝利よりも、民の犠牲を出さないことを優先した献策を行う他者思いな人物でもある。
非常に熱心な読書家であり、「文字数が多ければ多いほど良い」という独特の趣向を持つ。
「冗長だ」と(主に誾千代に)酷評される父・元就の著書を好んで読んでいる。
逆に、常に何か読む物が手元にないと落ち着きを失ってしまうという、困った体質の持ち主でもある。
戦闘スタイル
武器は細身の剣と本。
無双奥義では、本の紙を飛ばして攻撃する。武器が「剣」と「紙」など、どことなく直江兼続にも似ているところがある。
人間関係
同じく元就を父に持つ他の兄弟である毛利隆元と吉川元春との交流はあまり描かれていない。
(隆元に関しては早逝していることもあるが)
一応、流浪演舞の元就のイベントで兄弟揃って登場するが、父の冗長な話にゲンナリしていた。
肉親以外では、かつて織田家の軍師として毛利に侵攻してきた黒田官兵衛と交流を深めている。
戦国無双5
松永久秀と並び、『4』から続投して登場。また本作では吉川元春も固有武将として参戦しており、晴れて「毛利両川」揃い踏みとなった。
毛利の未来を担う誇り高き軍師。尼子家との戦いの中で、山中鹿介とたびたび激突する。
人物
髪は前作の癖毛の茶髪から、ストレートロングの黒茶髪に、表情も目元に鋭さが増すなど少々攻撃的な印象が強くなった。
若さゆえ自身の才智を疑うことなく、自信満々に振る舞う。
戦闘スタイル
使用武器は刀。
前作の明智光秀の武器モーションが元となっており、左腰に携えた鞘を使い抜刀によるアクションが映える。
同じ武器の使用者として明智光秀(青年期)、浅井長政、足利義昭、織田信長(壮年期)、織田信行などがいる。
余談
無双武将化以前の隆景
『戦国無双2Empires』や『戦国無双3』にも一般武将として登場しており、2empiresでは三本の矢の逸話も会話イベントで再現されているが隆元が「争いは欲から起こるもの。欲を抑え、兄弟力を合わせ、家を盛り立てましょう」と締めくくるというアレンジがなされていた。
100万人の戦国無双
『4』発売前に配信されていた『100万人の戦国無双』にも登場していた。
現在の姿とはだいぶ異なり、カールのかかった外巻き髪に燕尾服のような陣羽織、軍配をヴァイオリンのように構えた姿になっている。軍配の形をヴァイオリンに見立てたところも勿論だが、三本の矢の逸話にかけて弓を持たせたと考えると中々秀逸なデザインである。
モデル?
『3』で参戦した当時の元就は、『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーを強く意識したキャラクターであるとされており、ファンの間ではこれを考慮し、『4』の隆景もこの人物がモデルではないかと推察されている。
関連イラスト
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小早川隆景(史実)