概要
八木戸マト(焼きトマト)氏のオリジナル漫画。氏のtwitterやpixiv、ニコニコ静画などで閲覧可能。
魔物と人間が共存するようになったパラレルワールドの現代日本が舞台の人間の青年と落ちこぼれで純情なサキュバスとのラブコメディ。ただし、コミカル要素の少なめのシリアス回も多く、主人公とヒロインのサキュバスとのピュアなラブストーリーと言った方が近い。
全年齢対象の漫画ではあるが、「もしもエッチな展開になってしまったら」といういわゆるif展開を描いたR-18版も存在する。
YouTubeの「漫画家合同チャンネル unico」にてボイス付きの動画として配信中。
2021年2月27日に電撃コミックスNEXTから商業版コミックとして発売した。
内容はこれまでに出た同人誌版全4巻(同人誌の書き下ろし漫画も含む)に新規書き下ろしを加えたもの。当然ではあるがR-18版は含まれていない。
あらすじ
人間と魔物が共存するようになって数百年、人間の青年「勇樹」は、ある日、サキュバスの「ノノ」を拾ってしまう。
実家を追い出され人間界で就活中のノノだったが、エロいことができない純情なサキュバスであったためことごとく失敗し、最後の一社で実習として人間の世話を一週間行うという条件を何とかもらい、相手を必死に探している彼女を見かねての事だった。
実は勇樹の方にも女性とお近づきになれないある事情があったのだが、ノノなら問題ないことが判明。こうして、エロいことはダメだが可愛くて家庭的なノノとの共同生活が始まり、徐々にノノに惹かれていく勇樹だったが、同居期間は実習が終わるまでのわずか一週間。それでも、勇樹は気丈にノノを送り出し、ノノも感謝と共に去っていった。
しかし、すぐにノノは勇樹の家に戻ってきた。実習の話はどうせできないだろうと会社がついた嘘であり、門前払いされたのだ。深く傷つきながらも、結果として勇樹を騙すようなことになったと涙をこらえて謝るノノを勇樹は受け入れる。
改めて共同生活を送ることになった勇樹とノノだが、訳ありな二人の恋は果たして……。
主な登場人物
※cvはunico版
- 勇樹
CV:松永みとせ
人間の青年。劇中の描写から一人暮らしの学生(おそらく高校生)の模様。
一見普通の人間なのだが、「サキュバスですら相手できず死にかねないほどの人間離れした精力の持ち主」という特異体質。そのため、人間の女性はもちろんサキュバスにすら避けられている。逆に、この体質を応用して「普通の」サキュバスが使う魅了を無効化することもできる(女王種であるノノの魅了は効く)。
性欲も相応に強い(本人曰く「常人の数百倍」)のだが、普通に生活できる程度に抑えられる。我慢できないときはミケをモフることで鎮静化していたが……。
最初はこんな自分でも女の子とお近づきになれるのではと下心でノノを拾ったが、家庭的で優しい彼女に本心からひかれていく。
後述の理由でノノなら性的な関係になっても問題はないはずのだが、お互い恋愛経験もない初心な二人なので進展はかなり遅い。
幼少期から天涯孤独だった模様。
ミケ曰く「淫魔と結ばれてはいけない」何かがあるようだが、後述の「イタズラ」のためのはったりなのかは不明。
なお、日常生活やノノと普通に同居する程度なら問題はないのだが、高すぎる精力は自身を蝕みかねないものであり、ノノとミケに海に誘われたときは「性欲爆弾の俺が海に行ったりノノさんの水着姿見たら爆発して消し炭になる」といったん断るほど(ミケが高まった精力をドレインすれば問題はないので結局海に行くことになったが)。
CV:殊座
エロいことができないため魔界の実家から追放されたサキュバス。もちろん経験ゼロ。詳細は当該記事を参照。
- ミケ
CV:音枝優日
勇樹が飼っている猫。
尻尾が2本あると言う特徴を持っているが、案の定、正体は猫又。人化すると中性的な容姿の猫耳ボクっ娘になる。また、巨大な獣の姿にもなれる。
上記の通り勇樹が性欲を抑えきれないときは彼女をモフることで落ち着いていた。……のだが、実はその際に勇樹に対し常人なら死にかねない量のエナジードレインを行っていた(つまり、勇樹がミケをモフることで落ち着いていたのはアニマルセラピー的なものではなく、ミケに余分な精気を吸われていたため)。
なお、ノノはミケの正体に薄々気付いていたが言うタイミングがなかなかなく、勇樹もノノに言われるまでただの猫と思っていた。
ノノにより正体がバレたことをきっかけに人化し、からかい半分で勇樹を誘惑する(ノノ曰く「私より全然サキュバス」)が、彼にとってはあくまで猫であり、欲情しないどころか女扱いされていないことに怒っていた。
普通の猫又にはないドレイン能力を持っていたことから同族から追い出され、孤独な日々を送っていたところを幼い時の勇樹に拾われ、その時からの長い付き合い。以降は体を蝕みかねない勇樹の精力をこっそり吸うことで彼が壊れないようにしていたが、長年勇樹の精力を吸い続けたことで強大な力を持つようになった。
「むしろノノの方が勇樹を狂わせかねない」「勇樹と淫魔は決して結ばれない運命」としてノノに対し自分に殺されるか、勇樹との思い出や恋心をドレインされることで全てを忘れて彼と別れるかの選択を迫る。
これらのことは決してノノを憎んでいるわけではなく、あくまで勇樹の身の安全のためであり、作者も「けっして悪い子じゃない」としている。
事実、本当は正体に気付きながらも自分に対しても優しく接してくれるノノを彼女も憎からず思っており、上記の選択もノノを試すための本人曰く「イタズラ」だった。
その後は普通に勇樹の家にノノと一緒に同居している。
イマイチ自信がない上に自分の(スタイル的な)魅力に自覚がないノノに痺れを切らし、水着姿になるようアドバイス(?)する、体を張って無理して勇樹の精気を吸ってノノとの海水浴を満喫させるなど、一応二人の仲は応援しているが、二人の無自覚なバカップル振りと進展の遅さにはしばしば呆れ返っている。
海水浴中に我慢の限界にきて「強制ラブコメイベント」で無理やり二人の仲を進展させようとするが、勇樹の精力が高まりすぎてリア充ではなく自分が爆発して黒焦げになるわ、フラフラになって帰宅した後も、昼間のことを思い出して悶々とする(明確にはされていないが、自慰行為をしているようにも見える)二人の精気と淫気にあてられて嘔吐するわ、挙句の果てには二人の淫気と精気を吸いすぎて、丸々と太ってしまう(ようするに、「他人の幸せ太り」)わと、すっかり不遇キャラと化している。
作者のtwitterのオマケ漫画でも、貧乳キャラということもあって度々イジられており、twitterのアイコンとヘッダーをミケに変えるほど。
初登場時こそシリアスなライバル的存在かと思われたが、そのイジられっぷりから主人公二人を半ば食うほどの存在感となっている。
なお、当初は巫女服を着ていたがこれはコスプレであり、いつもは普通に洋服を着ている。
漫画一覧
本編
話 | タイトル | リンク(Pixiv) |
---|---|---|
第1話 | こちら | |
第2話 | こちら | |
第3話 | こちら | |
第4話 | こちら | |
第5話 | こちら | |
第6話 | こちら | |
第7話 | こちら | |
第8話 | こちら | |
第9話 | 「へたれ」 | こちら |
第10話 | 「それは初恋」 | こちら |
第11話 | 「衝撃の事実だにゃあ」 | こちら |
第12話 | 「そういうの求めてないから」 | こちら |
第13話 | 「それは言わないでよ」 | こちら |
第14話 | 「君は決して結ばれない運命なんだ」 | こちら |
第15話 | 「叶わぬ恋心」 | こちら |
第16話 | 「本当に好きだから」 | こちら |
第17話 | 「ボクの負けだ」 | こちら |
第18話 | 「全く世話がかかるよ」 | こちら |
第19話 | 「ほんとこいつらもう」 | こちら |
第20話 | 「爆発しろ」 | こちら |
第21話 | 「…もう我慢しなくても良いよね?」 | こちら |
第22話 | 「我慢できなかったよ」 | こちら |
第23話 | 「まじでいい加減にしろやぁーー!!」 | こちら |
第24話 | 「他人の幸せ太り」 | こちら |
番外編
【01】 | ミケ「Twitter始めてみた」 | こちら |
---|---|---|
【02】 | ミケ「はーいボクの勝っち~!!」 | こちら |
【03】 | 「ミケちゃん大敗北(笑)」 | こちら |
【04】 | 「いたずら失敗ミケちゃん」 | こちら |
【05】 | 「ミケちゃん元気だして!」 | こちら |
【Ifルート(成人版)】 | こちら |
関連動画
unico版第一話
外部リンク
※R-18版のサンプルも含まれているため注意
※R-18版のサンプル(一応、エロシーンはなし)も含まれているため注意