映画『嵐を呼ぶ男』
ドラマーの男と芸能マネージャーの女の恋と男の挫折が描かれる青春映画。
1957年公開の石原裕次郎版(監督:井上梅次)は石原の代表作としても知られ、同名主題歌は62万枚の大ヒットを記録した。
2004年放送のドラマ『弟』では石原役を徳重聡、笈田敏夫役を中山秀征が演じてドラム合戦のシーンを再現している。
1966年公開の渡哲也版(監督:舛田利雄)は主人公の弟の設定が音大生からレーサーに変更され、1957年版では死亡した設定になっていた父親も登場している。
1983年公開の近藤真彦版(監督:井上梅次)はたのきんトリオの主演映画シリーズ「たのきんスーパーヒットシリーズ」の第6作として制作された。バンドの設定がジャズバンドからロックバンドに変更され、メインキャストには野村義男と田原俊彦も起用されている。
同時期に『時をかける少女』や『探偵物語』が上映されていたこともあってかヒットせず、当初は次回作として『鷲と鷹』を田原主演でリメイクするという話もあったが「裕次郎にこだわるのは得策ではないのではないか」との意見も出たことから『エル・オー・ヴィ・愛・N・G』に企画が変更された。たのきんトリオは同作公開前に解散しており、たのきんトリオが3人で出演した映画は本作が最後になった。
主題歌『嵐を呼ぶ男』
作詞:井上梅次
作曲:大森盛太郎
編曲:河辺公一
「俺(おい)らはドラマー」というタイトルがあるがもっぱら映画タイトルで呼ばれる主題歌。
ドラムの演奏の最中に相手を挑発し、ドラムを演奏しながら乱闘を繰り広げる場面が印象的。この場面の台詞は渡版では全く異なる台詞に差し替えられたほか、石原版は劇中版とレコード版でも差異がある。
カバー
映画3作以外でも以下の歌手によるカバーが発売されている。