田原俊彦
たはらとしひこ
1961年2月28日生まれ。神奈川県横須賀市出身。血液型はB型。
トシちゃんの愛称で知られる。
ジャニーズ事務所に入所後、近藤真彦・野村義男と共にたのきんトリオでデビューし大人気を得る。
ソロ歌手としても「哀愁でいと」「ハッとして!Good」などヒットを飛ばし長い間スターダムを維持し続けた。
1993年に元CanCamモデルの現妻向井田彩子と結婚し、翌年の1994年に第一子を儲けた後にジャニーズ事務所を退所、その後は個人事務所でタレントとして活動している。
ちなみにその第一子である可南子が芸能界デビューすることには反対していたが、2011年にいきなり水着デビュー(当時は綾乃美花名義)したことで父親本人共々衝撃を呼んだ。
「俺はビッグだ」発言の誤解
彼の印象を落とし転落人生を歩んだきっかけとよく言われる「俺はビッグだ」は彼の失言と呼ばれているが、これは誤解である。
当時田原はジャニーズでは相当珍しかった既婚者となったことでしつこくマスコミに追われており、子供が出来た1994年2月にようやく公の場で結婚について会見。
当然ストレスも限界に達していた彼は、「僕くらいビッグになると家族を守らなくてはならない」と発言。この「ビッグ」の部分が極論解釈され、傲慢な発言だとマスコミがミスリードしたのが事の発端に繋がった。
つまりは「ビッグ」というのは自身の影響力に対する自惚れではなく、自分をしつこく追い回してきたマスコミへの怒りと皮肉を込めた発言である。マスコミにしつこく追われるほどに彼がビッグだったのは紛れもない事実だったのだから。
マスコミの悪意ある曲解の犠牲者という意味では石田純一の「不倫は文化」に並ぶかもしれない。
むしろ田原は歌って踊る系の歌手では珍しい口パクを許さなかった人物で、テレビ番組だろうがライブだろうがステージ上でも一切妥協をしないほど自分に厳しい超努力家である。その結果キレのあるダンスと一切乱れない歌の両立をあの時代でこなすことに成功している。
現在でこそ歌と激しい踊りを両立する実力派は当たり前のように増えているが、80年代となると本当に数えるほどしかいない。歌の方もさすがに現在の歌手には劣ってしまうものの、激しい動きをしながらも普通に喉からCD音源が出るのだから恐ろしい。
最近では動画サイトで昔の映像を見られるようになったため、「ビッグ」発言にとらわれず田原の高い実力を再評価する声も増えてきている。