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のぼり

幟は、横幅・直幡とも呼ばれている、長辺の一方と上辺を竿に結ばれた旗で、日本と東アジアにおける旗の形式のひとつ。
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概要編集

日本編集

日本では、平安時代以来、武士たちは軍容を誇示したり、自軍と敵軍との識別をおこなうために、長いの短辺に木を通して紐で吊り上げて風になびかせる、丈の高い流れ旗を軍団の象徴として掲げた。


時代が下って室町時代になると武家の一族間での争いが増加し、同じ流れ旗と同じ家紋を用いる敵味方の判断に混乱を生じるようになった。このため、布地の長辺の一方と上辺のあわせてふたつの辺を旗竿に結びつけることで流れ旗との識別を容易にしたが発案され、日本の武家へと徐々に広まっていったとされる。


幟はそれまでの流れ旗に置き換わっただけではなく、管理がしやすいことから戦国時代を経て幅広く利用されるようになった。纏と呼ばれる馬印や旗差物などに幟が用いられ、日本における軍旗の一形式となった。


現代の日本の幟は、広告政治商業宗教、現場での指揮など、さまざまな活動に欠かせない宣伝アイテムへと進化している。料理店の店先に多くの幟が掲げられ、集客を図っている。


中国大陸編集

中国大陸では、幟は横幅と呼ばれ、街・学校・工場・政府機関などの異なる場所に掲げられた赤い幟であり、通常は激励的なスローガンを展示している。幟は文化大革命の時期には大字報としても広く使われ、毛沢東は「中国は子産の時期から大字報を生んだ」と述べ、古代中国の掲示を大字報の起源と認定した。


香港編集

香港では、幟は直幡と呼ばれ、宣伝ツールであり、選挙の材料や広告、抗議デモ行進の宣伝に使われることもあり、街灯にお祝いの飾りとして吊るされることもある。


関連タグ編集

横幅

直幡

大字報

横断幕

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