概要
日記の12人目の所有者。通称12th。全盲だが鋭敏な聴覚の持ち主。また催眠術が得意で、他者の操作、集団の撹乱、記憶の消却すらできるため、6thにとっては天敵。
単純で正義感が強いが一般常識からはズレた人物で、憧れの変身ヒーローになりきる自称正義の味方。己が正義の遂行を至上としているため『ゲーム』の勝敗には興味が無い。そのため、関係のない人間はたとえ日記所有者であろうと助ける。
だがその正義観は、自分が悪と評価したものに勝ちさえすれば良く、その行動が正しかったかどうかは気にしないという歪んだもの。作中での『"正義"トハ勝ツ事 負ケル者ハ全テ"悪"ダロウ?』というセリフは彼のそんな信条を象徴する言葉である。初登場時はこの正義感に従って『悪の教団』と判断した6thの御目方教に潜入しており、曲がりなりにも善人としての側面があるためか、雪輝に有益な情報をくれたりもした。
上述の通り変身ヒーローに憧れており、彼自身自分なりの『変身』をする。しかし、その『変身』というのはポーズを決めて叫んだ後にちまちま着替えることであり、どちらかといえば『変装』である。その姿も全身タイツにカカシのような一つ目マスクというかなり怪しいもので、こちらは『正義の味方』よりは『悪の戦闘員』に近い。加えてマスク着用時に首をきつく締めすぎるせいか、『変身』後のセリフは苦しげなカタカナ表記となる。
地域のパトロールや清掃活動、お年寄りの手助けといった全うな善行もやっているのだが、この怪しい外見のせいで自分が不審者扱いされてしまうことがほとんど。これは本人も気にしており、ムルムルが日記を渡しにきた時は『自分は正義の味方に向いてないんじゃないか』とこぼしていた。
ちなみに『正義の味方は姿を隠すもの』というポリシーを持っており、別に『変身』していなくても人前では顔を隠している。
雪輝らの前に現れた際には戦隊ヒーローの「ゴ12th」を結成し、わざわざ火薬を用意した上で高所から名乗りを上げる拘りっぷりを見せた(ちなみにブルーからピンクまでの4人は催眠術で操られた人々であるようだが、まるで12th本人が複数人いるように発言したり、一糸乱れぬ決めポーズを取ったりと意のままに操る事ができている)。
また、『正義戦隊ゴ12th!!』(作詞・作曲はZAQ)というテーマソングも制作されている。
なにかと奇抜な言動が多い作中屈指のネタキャラであり、ファンの間での人気も高い。アニメ版ではcvの川原慶久氏の怪演も相まって必見と言える。
3周目の世界では犯行中の3rdを取り押さえたことにより正真正銘正義の味方と認められたのか、街中で子供にサインを与える姿を確認できる。
(アニメ版最終回では上記の描写の代わりに、服役中の火山との面会に通う様子が描かれた)
余談だが彼の首から上が風船を彷彿させるのは、作者曰く『フラフラと風船のように正義を求めて出歩く』かららしい。名前の由来はローマ神話上の冥界の王プルートから。彼の名前と苗字を逆順に読めば日本神話の死後の世界「ヨモツヒラサカ(黄泉)」になる。
なお、彼の通称"12th"はアルファベット表記で"twelfth"。読みも「トゥウェル"フ"ス」なので、作品にする際は注意しよう。
日記
所有日記は『正義日記』。
己がなすべき正義や倒すべき悪、守るべき弱者を知らせる。ちなみにこの『正義』・『悪』の判断基準は平坂本人の主観に基づいている。
結構マメな日記で、『ゴミが落ちてる』や『迷子情報』程度のことでも知らせてくる。
人によっては他愛ない情報と解釈されかねないが、自ら音を発しない紙類が落ちてる事等を伝える辺り、盲目故に落とした紙幣を拾う・落ちてるガラス片などの危険な静物を避けるといった行為が、単独では難しい彼にとっては、かなり有用である。
なお、彼は目が見えないため、日記の形状はボイスレコーダー。
ちなみにムルムルから50円で買った。
関連イラスト
関連タグ
ギンガスパーク・・・のちに川原氏が声を当てた変身ヒーローのアイテム。
杉浦碧・・・こちらも同じ作風の作品に出て来るキャラで正義繫がり
東條悟・・・同じくバトロワものに登場する英雄願望の持ち主…なのだが、真っ当な善行も行っていた黄泉とは異なり、英雄になる為に理解不能な言動に走る黄泉以上の狂人である。